「高台の家 RC打放しの家」‐8‐答え合わせ

 ようやく足場がとれました。

 初めて建物の全容を見る時、緊張もありますが、やはり心躍ります。

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 西側道路を下りながら、全体を確認。

 敷地を読み解けていたのか。自分達の提案は正しかったのか。答え合わせをするような感覚でしょうか。

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 季節によって、太陽高度、日の出、日の入りの位置は正確に分かります。

 冬は取り込み、夏はそれらをいかに防ぐか。

 代わらぬテーマですが、この家は内外コンクイリート打放しの為、特にそれらが需要だと考えました。

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 正面の西側は閉じ、メインの空間は南に開いています。

 1階はダイニングキッチン。

 キッチン設置の前ですが、床材が貼られ、空間の雰囲気が出来上がってきました。

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 2階はP室と呼ぶ部屋。こちらは広いバルコニーと、深い庇に囲まれています。

 P室の「P」に深い意味はありません。空を見上げたり、雨を眺めたりする、余白の部屋なのです。

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 バルコニーのコーナーには開口を切ってあります。

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 南の隣家を気にせず、南東に広がる大阪平野を見下ろす為のものですが、 紅葉した桜が、季節を視覚で感じさせてくれるのです。

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 この敷地は、東にも道路がありますが、4mの高低差があります。

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 クライアントは坂のある街を探し、この土地を選びました。住まい手が求める景色、風景とは。

 それらを感じ、実現する為に、設計という仕事があるはずです。

 「本当にかっこいいですね」と何度も言ってもらいました。私もそう思います。

 残すは外構工事のみ。建物外の部分でありながら、街に一番近いのが外構工事。最後の総仕上げとも言えます。

 建築とは、クライアントとの共同作業です。思いのずれがなければ、失敗はないはずです。

文責:守谷 昌紀

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