「ダイヤモンドカットの家」‐1‐プロローグ

 2013年の1月、住宅新築の相談があった。

 「施工会社が決まっている場合も、設計を依頼することが出来ますか」という電話だった。

 私が不在だった事もあり「そのような、建て方の実績もあります」とスタッフが応えている。

 その後連絡は無かったが、2014年の10月、ある所で偶然お会いすることになる。名刺交換をした際に気付いて貰ったようだ。

 現在、仕事の多くは、webサイト、書籍、テレビ等、メディアを通してがきっかけのほとんどだ。

 多くの建築家の中から、選び、声を掛けて貰えるのは光栄なことだし、遣り甲斐もある。

 しかし、人はバーチャルな世界で生きている訳ではない。

 きっかけとして、メディアは大変優れているが、最終的に、仕事とは人間学だと考えている。

 この両極端にある世界を合わせて生きているのが、現代人と言える。

 2014年の11月から企画の提案をし、私達が設計させて貰うことになった。

 施工会社は値段があわなければ「やらない」という選択肢がある。しかし、設計事務所は、スタートしたなら、必ず結果を出さなければならない。

 よって、今回も競争見積りとさせて貰った。

10

 敷地は物作りの工場が建ち並ぶ中にある。

 その中に、白いダイヤモンドを浮かび上がらせたいと思う。

文責:守谷 昌紀

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