4月末、遣り方に現地へ。
高台につき、晴れた日の風は特に心地よいものです。
遣り方は、敷地に対して建物位置を明確にするのが目的。工事をスタートする、第一歩と言えます。
クライアントに立ち会って貰うケースもありますが、今回は私に一任して貰いました。
水糸で建物位置を実際に確認します。
そして、ゴールデンウィーク明けの先週土曜日。地鎮祭でした。
白とピンクの花が石垣の隙間一面に咲いていました。
マーガレットでしょうか。
若い神主さんで、説明も丁寧でしたが、お子さんへも時々声を掛ける気遣いがありました。
厳かに、和やかに式は進行します。
ご主人が鋤で、初めて地面穿つという儀式です。
「奥様、お子様も如何ですか」と。
娘さんは3歳で、何をやっても可愛いのですが、更に場が和やかになります。
住宅は家族の幸せの為にあります。
人は儚い。だから、建築に永遠性を求める。
そして、これは建築家・前川國男の言葉です。
永遠の幸せはありません。しかし、有限の人生を精一杯生きる人達の幸せに寄与したい。そう思います。
神事の間は、ゆっくり時間が流れます。せわしない現代社会で、この事に最も価値があるのかもしれません。
文責:守谷 昌紀