世間の状況をよそに晴天が続きます。
紫外線がウィルスをやっつけてくれるなら、これ程嬉しいことはないのですが。
解体が終わり、2階が見渡せるようになりました。
この解放感こそが、LDKを最上階に上げる価値でしょう。
屋根裏は、リノベーションにおいての宝の山。
東面が寄棟になっているのですが、屋根面直下に下地を組み終った状態です。
こうした手間暇掛かったところに物語が生まれ、空間の質を上げてくれるのです。
1階は個室が並ぶので、ここからどんどん壁が出来上がって行きます。
床下をのぞくと、モルタルが黒っぽいのが伝わるでしょうか。
実は活性炭入りのモルタルなのです。
築20年を越える建物は、床下をのぞくと地面が見えているケースが多くあります。
フルリノベーションするなら、防湿ラインを設けるためのコンクリート打設が理想です。
コストを考えるなら、モルタルを敷設するだけでも床下環境はかなり良くなります。
今回は更に活性炭を混ぜているのです。
無機質のセメントに活性炭を混ぜることによって有機質となり、鉄筋等の錆び防止になるそうです。
また、セメント臭がなくなったり、害虫を寄せ付けないという効果も期待できるとのことでした。
これらはクライアントの会社の商品で、1回分ずつ小分けにして現場搬入してくれました。
1回につくるモルタルが0.1㎥なので、4㎏の活性炭を混入します。
ミキサーで攪拌。
ポンプで現場までおくります。
その色の見事なこと。
コテで押さえた景色は、芸術品レベルでした。
このような時期なので、打合せも一間(1.82m)離れてマスク越しです。
浴室にも特別な設備が入る予定なのでまた紹介したいと思います。
玄関庇の上で、その庇の打合せをする棟梁。
現場につき換気は十分です。しかし慎重に、慎重に工事は進んで行きます。
文責:守谷 昌紀
■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に
巻頭インタビューが掲載されました
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