梅雨の合間に青空が広がりました。
初めてお会いしたのが昨年の4月。比較的ゆっくり進めさせて頂いたこともあり、設計と見積調整に1年3ヵ月掛かってしまいました。
ようやくこの日を迎えることが出来ました。
クライアント、施工会社、私たちで神社へお参りしました。
着工にあたってのご祈祷をお願いしていたのですが、神主さんは「境内の中の家」のクライアント。
敷地の氏神がこちらだったのです。
拝殿は涼しく、ご祈祷の最中も気持ち良い風が入って来ました。
1歳7ヶ月のお子さんも、興味を持ってその儀式を見ていたのです。
滞りなく式典が終了すると、ご挨拶もそこそこに現地へ向かいました。
ご家族で四隅に日本酒をまいて頂きました。
その後、ご近所へ挨拶回りに。
11月下旬の竣工を目指して、いよいよ工事が始まります。
文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪 一級建築士事務所 アトリエm
「shabby」を英和辞典で調べると、「着古した」とか「ぼろぼろの」とかいう意味です。
ネイティブにも確認しましたが、決して前向きに使える言葉ではないとの事でした。
クライアントはこの言葉をインテリア用語としてwebサイトで見かけたそうです。
「良いものを大切に、長く使い、自然に古びて行く物の美しさ、心地よさ」というところでしょうか。その考え方に共感しました。
「それならこの言葉の認識が変わるくらい、コンセプトのはっきりした家を目指しましょう。そこも楽しんでしまいましょう」という話になったのです。
「Shabby House」
時が経つほど、愛情が増す、心地よくなる、愛しくなる、例えるなら古着のような……
そんな家を目指します。
サッカーの元日本代表監督、フィリップ・トルシエの言葉を借りるなら、私たちの冒険が今始まりました。
文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪 一級建築士事務所 アトリエm
1996年、25歳の時に生まれ育った大阪に設計事務所を設立しました。関西を中心に、東京、長野まで、注文住宅、クリニック、別荘、店舗、オフィス、保育園と、直接依頼頂いたクライアントにおよそ100件の作品を持たせて貰いました。 形態も新築、リノベーション、コンバージョンと様々で、 物づくりの現場より面白い所を私は知りません。ダイナミックな現場を、動画を交えてあますところなくお伝えします。