先週の土曜日は、「四丁目の家」の検査でした。
午前中は私達、設計検査、昼からは施主検査。
残念ながら外部の塀などは、少し残ってしまいました。
しかし、快晴の空に穴あきバルコニーは気持ちよさそうに見えます。
キッチンから、リビング・ダイニングを見返すと、黒板とウンテイが見えます。
黒板の暗緑色が床のウォルナットによく映え、この空間の印象を決定付けます。
思った以上に良かったのが、コルクタイルを貼った階段室。
家族の写真をいくらでも止められるよう、全面貼りにしました。
見ているだけで、素材の柔らかさ感が伝わってくるから不思議です。
階段の1段目は、玄関の段差と合わせて、ベンチのような扱いにしました。
1階は親世帯ですが、早速使って貰い、ともて座り易いとお墨付きが出ました。
1階和室は、居間兼寝室。
南の大開口からの光を、障子が和らげています。
2階に戻って、階段を上がり左奥にあるのがご主人の書斎。
計画中は「こもり部屋」と揶揄されていましたが、良い感じで繋がっています。
ここから一番奥のキッチンまで、目線が抜けているのです。
そして子供部屋からバルコニーまで続くウンテイ。
この計画のシンボルでもありました。
奥さんの要望は、気持ちよく洗濯物が干せるバルコニー。
一番奥には、ユーティリティーシンクもあります。
リビングには勉強カウンターがあります。
ドアの前にありますが、この部分は取外し可能。
出来るだけ姉妹が、長く一緒に勉強できるよう考えました。
いつも元気に、私を迎えてくれた元気な三姉妹。「まるも」のダンスを踊ってくれた時もありました。
この日も思い切り嬉しさを爆発させ、あちこちと走り回っていました。創り手としては本当に嬉しく、設計者冥利につきます。
それもこの日で最後、になる予定でしたが、1ヶ月点検にも伺う事になりました。ご家族には、迷惑を掛けますが、もう少しお付き合い頂きます。
文責:守谷 昌紀