カテゴリー別アーカイブ: C28 「頑張れる家(イタウバハウス)」

「頑張れる家(イタウバハウス)」-3-基礎配筋、受入検査

 9月に入りましたが、残暑は続きます。

 昨日、今日と2日続けての現場検査でした。

 まずは審査機関による、基礎配筋の中間検査です。

 今回は木造3階建なので、「建築基準法」「住宅かし保険」ともに検査があります。

 保険会社に報告する為、検査員は写真を撮ります。合格証を貰いました。


 そして本日はコンクリートの受入検査です。

 スランプ、空気量は規定値内で合格。

 塩分量と強度試験については、後日結果が出ます。 

 ミキサー車が着く前に、打設高さが分かるよう、鉄筋に印を付けました。

 バイブレーターを使って、この高さまで生コンを流していきます。

 夏季につき、スラブ打設後は養生しました。

文責:田辺 幸香
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「頑張れる家(イタウバハウス)」-2-地盤改良

 朝からクライアント、現場監督と近隣挨拶を済ませました。

 まずは地盤改良からです。

 調査は7月中旬に終えました。

 水田として利用されていた形跡があり、地盤補強要という結果です。

 今回は、湿式の柱状改良を行うことになりました。

 土を掘削し、セメントミルク(セメント+水)を注入していきます。

 地中で掘った土と混ぜ合わせ、600φ×7mの杭を作ります。

 もう一日かけて合計24本の杭を打ち、建物の支えとするのです。

文責:田辺 幸香
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「頑張れる家(イタウバハウス)」-1-プロローグ

 初めてクラアイントと会ったのは、2007年の10月。

 大阪在住の若いご夫妻で、近くで土地を探しているということだった。

 2度目は2009年の春。「売りに出ている土地がある」と連絡があった。「交渉ごとは焦ったほうが負けです」とアドバイスした。それが原因か分からないが、上手く行かなかったようだ。
 
 今年の2月に「土地が見つかった。4月初めには正式に決定するので、プランをお願いしたい」と連絡があった。

 それから4ヶ月。

 7月31日に、近くの神社へ参拝し、工事の安全を祈願して貰った。

 この神社の創建は1150年。

 クライアントは、この家を建てる全ての過程を、公開しても良いと。

 理由は、予算を抑えても頑張れば自分達の思う家が建てられると、知って欲しいから。

 私達の責任も重大だが、この心強い言葉を借りて、プロジェクト名は「頑張れる家」にしたい。

 クライアント-夢を実現する為に頑張れる

 父親と母親-家族の幸せの為に頑張れる

 設計者-建築は自由なものだと伝えたいから頑張れる
 
 この3つの意味を込めて。

 ご主人が実際に施工する場所もあり、コセンセプト等、詳細は追々。 

文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm