「池を望む家」-6-スラブ打設

 1階、2階、屋上のスラブ(構造体としての床)が打ちあがりました。

 

 スラブが無い部分は、階段か吹抜です。
 今回は2階床に階段以外にも床の無い部分が有ります。

 どうなるかは完成後にまた。

 これからスラブ上に仕上げとしての床面を構成して行きますが、仕上げ面から1000mm上にマークが付いています。

 壁の中央を走る通り芯も、非常に重要ですが工事になると隠れてしまいます。

 その際も同じ考え方で、例えば1m離れたところに「逃げ墨」という線を記しておくのです。

 1階床の下は空気が行き来できるよう、基礎パッキンという部材を置き、土台を20mmほど浮かします。

 以前は、換気を取る為基礎を切り欠きましたが、今はこちらが主流です。

 建築物は基礎の強度に大きく影響を受けます。この工法なら、強度を失わずに通風が取れるのです。

 そろそろ木工事が始まります。

 構造体は鉄骨ですが、大工工事が建築の良し悪しに大きく影響するのは今も昔も同じ。

 大学生の頃、家業のガラス屋として現場に入っていました。

 2人で大きなガラスを抱えていた時のこと。

 邪魔になった道具箱が有ったので、足で脇に寄せました。すると「コラッ!何するんじゃっ!!」と怒声が。

 棟梁(大工の親方)の道具箱だったのです。

 もうそんな事はしませんが、カンナを見ると今でも良く思い出すのです。

文責:守谷 昌紀

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