お盆を過ぎてはや2週間。
高校野球が終われば、夏はあっと言う間。国語の先生が言っていた言葉を思い出します。
空も濃紺からスカイブルーへ変わったような。
待合室も下地の大半が出来上がりました。
曲面壁の前に待合ソファーが来るのです。
昼からはクライアントと、造り付け家具の打合せ。メインは診察机です。
ここまで、ケーススタディーを繰り返してきました。
最終形が見えてきたので、実寸でベニヤを切ってもらったのです。
早速、診察を再現です。これはクライアントに座って貰う他ありません。
普段は、全く感じないのですが、患者さん(役の工務店の若手)の手を持つ感じが、完全にお医者さんのものでした。
力が入り過ぎず、緩すぎず。無駄な力感が無いのです。
当然なのでしょうが、流石だなと感じました。
診察室では、血圧を測ったり、問診したり、パソコンを打ったりと、行動は複雑です。
それらに最適で、しかも患者さんと良い距離感を保てる形状を探ってきました。
中央の出っ張りを更に95mm引っ込めることにしました。
納得できるところまで、徹底的にいきます。
その後は、床材や待合ソファーの相談です。
色、素材にも勿論こだわっています。
無難でなく、とんがりすぎず、このクリニックのコンセプトを表現できる、素材と色の組み合わせを探ります。
全てを満足する、一本のラインがどこかにあるはずです。
文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪 一級建築士事務所 アトリエm