6月に入ってから3日目。大阪は晴天が続いています。
「伊東内科クリニック」は基礎コンクリート打設。それに先だって、受入検査をしてきました。
「生」コンクリートと言うくらいですから鮮度が命。練り混ぜから90分以内に打設しないと硬化が始り、必要な強度が得られません。ミキサー車の出荷票を確認すると20分前にプラントを出ていました。
まずは検査員が、サンプルを取ります。
「スランプ」「空気量」「塩分濃度」等が、検査項目。
「スランプ」は、高さ30cmの専用バケツをひっくり返し、どのくらいまで頂部が下がるか測定します。
良質なコンクリートは広がらない、すなわち流動性が低いのですが、作業性とは相反します。よって、この検査がある訳です。
「空気量」も同じで、少ないほど質は良いが、施工は難しいのです。
「塩分濃度」は、鉄筋の錆びを防ぐ為、許容範囲が決まっています。
6本ある茶筒のようなものは、3本ずつ1週間後、4週間後と試験をして、強度を確認するものです。
打設は1台のポンプ車の後ろに、ミキサー車が代わる代わるやって来ます。
型枠内にコンクリートがいきわたるよう、チームになって作業は進んで行きます。
追いかけて、すぐに表面をコテで抑えて回ります。スポーツもまずは足腰です。しかし、何故足腰なのかという説明が少ないと思います。
体を動かすとは、地面から反力を貰うこと。よって地面に近い順に大切。建築も同じで、一番大切なのは基礎なのです。
文責:守谷 昌紀