「切妻と中庭の家」-9-位置決め

 間仕切り壁の下地が全て出来上がったら、スイッチ、コンセントなどの位置を確認して貰います。

 現場には、全て寸法で伝えてありますが、クライアントには実際に見て貰うのが一番です。

 現代の建築には、多くの機器が有ります。他にも、インターホン、照明機器、トイレのペーパーホルダー、タオルリング。ガスコンセントがあったりセキュリティー機器があったり。

 これを型紙に切って、実際の場所に貼ります。

 現場にはクーラーなど勿論ありませんから、この日は皆大汗でした。クライアントは小さいお子さんと一緒で申し訳なかったのですが、これをするとしないとでは大違いなのです。

 文責:守谷 昌紀

「池を望む家」-1-プロローグ

 大阪府南部には、灌漑用のため池が多くあります。この敷地はそのほとりの高台にあります。

 クライアントが初めて当事務所に見えたのは1年半ほど前。

 その時候補に上がっていたのは、①ガケの敷地、②住宅地の平坦な敷地、そして③池の見えるこの敷地、でした。

 その時も色々と話しを聞かせて貰ったのですが、2回目の来所時には、すでにこの敷地に決まっていたのです。

 私も初めてここに訪れた時は、興奮しました。プゼンテーション前でしたが、この眺めを持つ敷地で設計出来ることは、この上ない幸せと感じたのです。

 7月下旬、いよいよ工事開始です。
 
文責:守谷 昌紀