前日は赤坂のホテルに泊まり、6月6日(水)は朝から「四丁目の家」へ移動。
赤坂プリンスホテルが解体される事を、地元のレストラン経営者は非常に憂いていました。営業していないだけでも堪えるのに、工事が始まれば客足は更に遠のく。
一旦遠のいた足は、簡単には戻ってこない。何とか今の建物を活かす方法はないのでしょうか、と。
1984年開業の、40階建てのホテルが30年足らずで解体されること自体、大きな社会問題です。更に、地域に与える影響が大きいことも実感しました。
計画は変わらないのでしょうが、事業体はこの声に耳を傾ける必要があるはずです。
話を元に戻して、現地までは地下鉄で20分程。まずは内部から撮っていきます。
2階は若夫婦世帯の住空間。
キッチンに立つと、間口11.5mが見渡せます。
東からキッチン、ダイニング、リビング、階段、一番西側に書斎という配置。
一番奥の書斎は、ご主人たっての希望でした。
リビングにはソファを置かず、直接床に座って使っているそうです。
と言うのも、この日は平日で夫妻は共に仕事。1階の親世帯のご夫妻が、立ち会ってくれたのです。
2階の住人が居ない中、撮影を許容して貰い、本当に有難いと思うのです。
居間の北隣には子供部屋と寝室が並びます。
ラグの若草色がとても良い感じです。
この家の特徴は、何と言ってもウンテイと大きなバルコニー。
今は吊り下げイスが下がっていますが、縄梯子もありました。
遊び道具であり、運動器具でもあるのです。
塀の間にあるのはゴーヤだそうです。
夏には青々としたツルが2階へ向かって伸びているでしょうか。
この日の天気は生憎の雨模様。この家は白が基調なので、何とか青空を背景に撮りたいところです。
もう一度、ここに来る理由が出来ました。
文責:守谷 昌紀