床の下地、間仕切り壁の下地が出来てきました。
置き床と言われる、木で構成された床は、束という部材で持ち上げられています。
以前は木でしたが、現在は湿気に強いプラ束といわれる、樹脂製のものが多くなりました。
間仕切り壁は軽量鉄骨と言われる、薄い鋼材で出来た柱が細かいピッチで入ります。
この上に石膏ボードなどの板材を貼って行くのです。
文責:守谷 昌紀
この日は上棟式でした。
キリスト教式で執り行われました。クライアントのご家族、施工業者合わせると総勢30人近くが参列し、上棟を祝いました。
このあとは食事会まで開いて頂いたのです。
ここまで来ると、建物の全容が見えてきます。
この先は仕上げの部類に入って行きますが、構造体が美しくないことには、どんな仕上げをしても意味がありません。
先端まで、神経が通っているような構造体にしたいのです。
文責:守谷 昌紀
「切妻と中庭の家」は鉄骨造です。
2階の床は合成スラブというもので構成されます。
これは鋼製の波型の型枠に、ワイヤーメッシュという細い鉄筋を十字に編んだものを敷き、その上にコンクリートを流し込むのです。
1階、2階とも床が出来上がれば、いよいよ外壁と内部の壁工事が始まります。
文責:守谷 昌紀
前回から2週間後。完成した基礎から金物が見えています。
これは柱を止める金物で大半は基礎の中に埋まっています。
ここに柱を固定して構造体が立ち上がっていくのです。
文責:守谷 昌紀
基礎の一番底の部分をベースと言います。この部分が地面と接して建物を支えるのです。
基礎部分は鉄筋コンクリートで構成されていますが、特にコンクリートには厳しい規定があります。
十分な強度を出す為、水が多くなりすぎていないか?中にある鉄筋に悪影響を与える、塩分は規定以下になっているか?等など。多くの基準があります。
打設したコンクリートの一部を抜き取って、テストピースというものを作ります。それが一ヶ月経った時どのくらいの強度が出ているかまで調べます。
文責:守谷 昌紀
根切り工事が始まりました。基礎を埋める為、地面を掘る事を根切りと言うのです。
建築を支える基礎は、幾分地中に埋まっているので安定感が増す訳です。
ここで位置が少しでもずれていたりすると、全くお話しになりません。構造体という意味では、地面に近ければ近いほど精度が要求されるのです。
文責:守谷 昌紀
市街地の敷地は、縦長のものが多くなります。道路と接していないと建築物は建てられないので、必然的にそうなるのです。
この計画地は北側が道路、他の三方は住宅に囲まれています。それで、主要な居住部分は、日当たりのよい2階に上げました。
中央に中庭を取り、その南北に2列に部屋を配置しました。これでどの部屋にも直接光が差し込みます。
場所と向き合い、素直に答えを探しました。
3月下旬、「切妻と中庭の家」工事開始です。
文責:守谷 昌紀
1996年、25歳の時に生まれ育った大阪に設計事務所を設立しました。関西を中心に、東京、長野まで、注文住宅、クリニック、別荘、店舗、オフィス、保育園と、直接依頼頂いたクライアントにおよそ100件の作品を持たせて貰いました。 形態も新築、リノベーション、コンバージョンと様々で、 物づくりの現場より面白い所を私は知りません。ダイナミックな現場を、動画を交えてあますところなくお伝えします。