「Shabby House」-27-祝完成

昨日は「Shabby House」へ。

長く時間が掛かってしまいましたが、木々も植わり何とか完成を迎えました。

今回は、担当のスタッフとご招待頂いたのです。

ご主人が、お子さんのお迎えに出掛けた際、ご近所の方が「最後の梅」と下さってそうです。

確実に街や地域との関係が、築かれていくのを感じます。

計画の初期からあったテーマの一つが酒部屋。

ダイニング横のにじり口から入ります。

中には小縁があり、その上には半畳の畳が2枚。

壁は消し炭色、天井はよしずを海老茶に塗り仕上げました。

見返すと雪見障子。

茶室を意識して造られました。

何故か小宇宙のいう言葉が浮かんできます。

夕方の5時頃、日の高いうちからビールを頂きました。

チューリップ型のグラスにもデュベルの文字があります。

ベルギーでは最もおいしく飲めるよう、それぞれに専用のグラスがあるそうです。

デュベルはとても香り高く、フルーティーですがキリットしたビールで、大変美味しかったです。

その後、何種類ものベルギービール、ワインを頂きました。

次々に出てくる料理、冷えたビール。もう至福の時間です。

写真を撮らないとと思いながら、シャッターを押したのはこれ一枚だけ。

それも忘れてしまうくらいでした。

唯一撮った写真が鴨ロース。

滋賀県長浜にある一湖房のもので、高島屋でも買えるそうです。

お酒のツマミとしてはもう最高、としか言いようのないくらい美味しかったのです。

お子さんもお手伝いをしながら、最後まで付き合ってくれました。

気が付けば、すでに11時。バタバタと失礼したのです。

6時間が瞬く間に過ぎました。

ご夫妻とお会いするきっかけは「サロンのある家」のクライアントでした。

奥様が同じ時期に第一子を出産。病院でご友人になったのです。

その後家づくりのお話しになり、紹介頂きました。

すでに両家族は、お互いの家を行き来され「兄弟みたいな家やね」という話しになったそうです。

残すは竣工写真。とても楽しみにしています。

更に、担当スタッフが自身の家族を連れての見学会もお願いしているのです。

文責:守谷 昌紀

建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm
守谷昌紀のゲツモク日記
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「ドタバタ広場のある家」-26- アイキャッチャー

 今日から4月。進級、進学と変化の季節。気持ちも新たに新年度のスタートです。

 先月25日発売の『月刊ハウジング 05月号』

 「ドタバタ広場のある家」が掲載されたのですが、アイキャッチャーにも写真が使われています。

 アイキャッチャーとは、書店の本棚、書籍のそばに、宣伝用の写真やメッセージがプリントされているもの。POPなどとも呼ばれます。

 今回なら、このような感じです。

 全ての書店には無いようですが、本棚の一部を占有しているようで、ちょっと誇らしいのです。

文責:守谷 昌紀
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「Shabby House」-26-着クリスマスツリー

昨日は、1ヶ月点検。

気温は低めですが、日差しは日増しに力強くなってきます。

2階LDKの南に、光庭があります。

そこにはダストシュートがあるのです。


1階に庭から見上げるとこんな感じ。

クライアントからの要望で実現出来たのですが、蓋にはやや苦労しました。

1階の出口は、こげ茶ので覆われています。

3階オーニングの端材を施工会社が上手く取り付けてくれました。

ゴミ箱もこげ茶で探してもらい、美しいダストシュートの完成です。

来客が、まず入ってみるのは、やはり酒部屋だそうです。

この3畳ほどの小さな部屋には、色々な工夫があります。

詳細はまたの機会に。

前回、古川庭樹園で購入したクリスマスツリー。

正確に言えばプンデンストウヒですが、植え付けもこの日に合わせ貰いました。

クライアントと慎重に位置を決めました。外構関係もようやく一段落。

次回は担当者と一緒に、夕刻伺うことになっています。

文責:守谷 昌紀

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「Shabby House」-25-クリスマスツリー

今週の月曜日、クライアントの奥さん、スタッフと河南町の古川庭樹園へ行ってきました。

この日は霞がかかっていましたが、PLの塔が良く見えます。

ここは眺めが良いので、皆喜んでくれるのです。

計画が始まり、かなり早い段階からクリスマスツリーを、と聞いていました。

クリスマスツリーと言えばモミの木をイメージします。

正確にいうと、ヨーロッパではプンデンストウヒやドイツトウヒを指すそうです。この日も専務が案内してくれました。

とても元気な人で、私も会うのを楽しみにしているのです。

しかし今回は予定があり、それらがあるエリアを教えて貰い、あとは自分達で探すことに。

1時間程かけて候補を3本に絞りました。

ナイロン紐でマークをつけて、見取り図をfaxします。

あとは見積りを待つだけ。

春を目の前にして、小さな花がポツポツと咲き始めていました。

その中に、まるで手がついたロボットみたいな種がありました。

花なのか葉っぱなのか。羽根を広げた天使に見えないこともありません。

どんな進化を遂げ、ここに至ったのか。

自然はいつも不思議です。

文責:守谷 昌紀

建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm
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「頑張れる家(イタウバハウス)」-18-竣工写真

 先週の日曜日「頑張れる家」の竣工写真を撮りに行ってきました。

 今回は、自分で撮影しようと思っていました。一度オープンハウスの際に撮っているので、何とかなると思っていたのです。

 この日は一日中快晴。

 やはり外観は、青空に限ります。

 内部は一番荷物の多いだろう、3階子供部屋から。

 美しく掃除済で問題なくというか、予想以上の感じで撮り終えました。 

 メインは2階のリビング・ダイニングですが、丁度正午の光で撮影しました。

 これで日中にイメージしていたカットを終了。

 一旦現地を離れ、光庭の撮影現場へ。

 夕方5時半ころから、夕景の撮影を再開しました。

 タイミングが思っていたより遅く、結局日没の20分後、6時15分頃に最後のカットを撮り終えました。

 その後、コーヒーを頂きました。

 現場の担当者だったスタッフは午後のに来れず、堂島ロールをお土産に包んで貰ったのです。

 こちらのご夫妻、お酒よりは甘いもの好きなのです。以前にも、クリスピークリームドーナツを頂いたのです。

 写真は揃ったので、近いうちにwebサイトにUPします。

 とても楽しいページになると思います。

 
文責:守谷 昌紀

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「Epic Games Japan New Office」-7-竣工写真

 一昨日は東京での用事を済ませて、横浜の桜木町へ。

 この日の関東地方は大雪。キャスターを引いての移動は、ちょっと骨がおれました。3:30pm頃Epic Games Japanのオフィスに到着。すぐに撮影を始めました。

 この日はCEOと技術者の2人がアメリカの本社へ出張中。しかしアシスタントの女性が、テキパキと手伝いをしてくれたこともあり、2時間程で終了しました。

 とても明るいオフィスになりました。

 テナントビルなので照明はどのフロアも同じですが、このオフィスが最も明るいそうです。

 床の仕上げに白を使っているのが大きいと思います。

 CEOルームもコントラストがきいて、なkなか良い感じです。

 竣工から半年経ちましたが、とても美しく保たれていました。

 今度は皆さんが居る時に伺います。

文責:守谷 昌紀

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「四丁目の家」-5-初めての解体スタート

 週末から週明けにかけて、大阪もかなり雪が降りました。

 しかし、関東地方は更に大雪のようです。

 いよいよ始まった解体も、何度か中断しました。

 東側棟は無事完了しました。

 残念ながら解体中は、現地へ行く予定がありません。

 よって今回の写真は、施工会社から送って貰ったもの。

 携帯電話、E-mail、スカイプと本当に便利になりました。

 今から13年前、1997年の年末に、「白馬の山小屋」という改修計画の仕事が始まりました。

 当時で築30年の山小屋を改修する計画で、大学時代の先輩からの依頼でした。何とか一作目の住宅が完成した頃だったのです。

 現場は長野県小谷村。もちろん施工会社は一社知らず。村役場へ行き、何社かを紹介して貰いました。

 現地へは経費を抑えるため、大阪を夜9時頃出る、夜行「ちくま」で。早朝に白馬へ着くのです。席はリクライニングしませんが、乗客も少なく横になって寝られました。懐かしいのですが、現在は運休されているようです。

 現場監理が始まると、監督が「デジカメ」で撮った画像を送ると言うのです。私はメールなど使ったことがなく、弟のアドレスに送って貰いました。これがデジタル画像初体験でした。
 
 初めてのクライアント、初めての土地、初めての建物。建築は初めてのことばかり。それはクライアントも私達も施工会社も同じ。建築の大きな特徴かもしれません。

 初めての事でも、困難に見える課題でも、必ず何とかなると思っています。実際に何とかなってきたからです。極端ですが、私が中学から持ち越している課題は一つもありません。

 次回現地へ行くのは、3月初めの予定。地鎮祭の予定です。

文責:守谷 昌紀

建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm
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「Shabby House」-24-ファサード

建築の正面側をファサードと呼びます。

住宅は個人のものですが、ファサードは街の景色を形作るもの。よって、半ば公的なものと考えています。

美しいファサードが街をより良くするはずだからです。

コンセプトはパリのアパルトメント。

その表情を持ち、まねごとにならないよう検討を重ねました。

住宅街にパリのアパルトメントが現れても……という考えもありますが、純粋にそれを追求するのは意味のあることだと思います。

ただし近隣に迷惑をかけないというのが、絶対条件。

判断は道行く人にゆだねます。

建築は勿論ファサードだけではありません。

新たにチェアも到着しました。

キッチンから見たダイニングを見返した時、クライアントの思い描いていた空間になっているのか。

この判断は本当の暮らしが始まってからになります。

文責:守谷 昌紀

建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm
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「頑張れる家(イタウバハウス)」-17-ジューンベリー

 年末に建物が完成し、やや落ち着いた頃。そろそろ、庭木をと言うことになりました。

 いつも通り古川庭樹園へ行って来ました。

 こちらの専務は造園の世界では相当に有名な人です。先日は秋篠宮ご夫妻と話されたとのこと。
 
 しかし気軽に樹を探すのに付き合ってくれるのです。 

 クライアントは、桜とジューンベリー(セイヨウザイフリボク)とで迷っていました。

 良い機会なので、専務に色々と聞きます。

 結果、三拍子揃った、ジューンベリーに。

 花、実、紅葉が楽しめるのです。

 沢山の樹の中から、少し枝分かれした愛嬌のある一本に決まりました。

 クライアントが、大型のバンで来ていたので、今回はそのまま持ち帰ることに。

 帰り際に、あることを知った専務が、下草類を少しプレゼントしてくれたのです。

 本当に嬉しいことですが、その理由は、またの機会に。

文責:守谷 昌紀

建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm
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「四丁目の家」-4-模型と想像

 近所に仮住まいも見つかり、間もなく解体が始まります。

 実際の、ここまでの流れは以下の通りです。

 企画の提案→設計・監理請負契約の締結→基本図面の作成→実施図面の作成→見積徴収→見積調整→施工会社と工事請負契約の締結

 住宅展示場をを持っている、ハウスメーカーや施工会社は別ですが、建築設計という仕事は、未だない建築を提案し、更に一緒に仕事を進めるか、判断を仰がないとなりません。

 無いものを何とか伝えるよう、手を尽くす必要があるのです。最も難しいのは、やはり「企画の提案」でしょうか。

 3D画像も進化していますが、模型に勝るものはないと考えています。S=1/100の模型で全体のボリューム、プランを提案するのです。

 大切なのは環境。

 周辺敷地も合わせて模型を作成します。

 そして、太陽の当たり方や、建物と街の関係を詰めて行きます。
 
 今回もそうでしたが、一度で方向性が決まることは中々ありません。

 無事契約となり、基本計画が固まれば、図面も模型もS=1/50に移行します。

 ここから実施図面の作成です。

 実施図に合わせて、出来る限り細部も作って行きます。

 この時に、テレビや電話、パソコン等、どこに置くかが決まると、設備の面でも精度が違ってきます。

 大切なのは「仮でも良いから決めること」です。

 縮尺こそ違え、目を近付けてその気で見れば、出来上がりのままの視界が開けます。

 とは言え、最後まで実物のない状況は変わりません。

 しかし、ネガティブに考える必要はありません。

 無いからこそ、人の頭は最大限の想像力を発揮するのです。

 共に想像し、一緒に造り上げていくことこそが、建築そのものと言えるのです。
 
文責:守谷 昌紀

建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm
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アトリエmの現場日記

1996年、25歳の時に生まれ育った大阪に設計事務所を設立しました。関西を中心に、東京、長野まで、注文住宅、クリニック、別荘、店舗、オフィス、保育園と、直接依頼頂いたクライアントにおよそ100件の作品を持たせて貰いました。 形態も新築、リノベーション、コンバージョンと様々で、 物づくりの現場より面白い所を私は知りません。ダイナミックな現場を、動画を交えてあますところなくお伝えします。