「頑張れる家(イタウバハウス)」-9-木造3階建て

 壁の下地が、大方終わりました。

 木造に限ったことではないのですが、建築基準法上、軒高を9mまでに抑える必要があります。
 
 そうでないと絶対建たない訳ではないのですが、とても普通の時間では確認申請が下りないのです。

 各階の天井高さは、それぞれ違い、細かく設定しました。
 
 3階は、少しでも天井高さが稼げるよう、屋根形状に合わせています。

 3階の窓から、下をのぞくと9mは結構な高さだと実感できるのです。

 1階と2階は機能を追い求めて行った結果、複雑な梁組になりました。

 この部分は、建物の特徴をよく表しています。

 大工さんから「釣りが趣味なんですか」と聞かれました。

 webサイトで見てくれたようなのです。前は結構行っていました、と答えました。

 本人も磯釣りが趣味らしく、これからの季節は熊野灘のほうへグレ釣りに……と言っていました。

 木造建築は、建て方から仕上げまで、大工さんの仕事は多岐に渡ります。

 何をおいても対話、です。 

文責:守谷 昌紀

建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「Shabby House」-10-白

寒かった10月に比べると、やや暖かい11月。今日も雨が降りそうな微妙な天気でした。

不足気味の断熱材も何とか確保でき、現場はいよいよ追い込みに入ります。

サッシの取り付けがなかなか進まず、心配をかけています。

外部建具は、住宅用アルミサッシ、ビル用アルミサッシ、スチールサッシの3種類があります。

アルミサッシは、メーカーを指定しています。その理由は、白が白かったからなのです。建築の素材で使われる白は、ベージュに近いものがほとんど。

理由はいろいろ考えられますが「白は汚れが目立つ」ということでしょうか。

アルミサッシの白も、その理由で使ったことがなかったのですが、このメーカーの白は実に気持ちの良い白。外壁との対比が効くと考えています。

白は白であるべきと考えているのです。

心配を少しでも取り除く為には、一人一人がベストを尽くすのみ。

この敷地は、東側接道です。

しかし、南側の建物が少し離れていて、非常に良い条件なのです。

最も条件が良いのは子供部屋。

ご家族に喜んで貰えるかは、この1ヶ月にかかっています。

文責:守谷 昌紀

建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm