本日は地鎮祭がありました。
地鎮祭は土地の神様を鎮め、土地を使う許しを得る儀式です。催される場合も、催されない場合もあります。
今回はクライアントご家族が、四周に酒、米、塩をまいて頂きました。
文責:守谷 昌紀
間仕切り壁の下地が全て出来上がったら、スイッチ、コンセントなどの位置を確認して貰います。
現場には、全て寸法で伝えてありますが、クライアントには実際に見て貰うのが一番です。
現代の建築には、多くの機器が有ります。他にも、インターホン、照明機器、トイレのペーパーホルダー、タオルリング。ガスコンセントがあったりセキュリティー機器があったり。
これを型紙に切って、実際の場所に貼ります。
現場にはクーラーなど勿論ありませんから、この日は皆大汗でした。クライアントは小さいお子さんと一緒で申し訳なかったのですが、これをするとしないとでは大違いなのです。
文責:守谷 昌紀
大阪府南部には、灌漑用のため池が多くあります。この敷地はそのほとりの高台にあります。
クライアントが初めて当事務所に見えたのは1年半ほど前。
その時候補に上がっていたのは、①ガケの敷地、②住宅地の平坦な敷地、そして③池の見えるこの敷地、でした。
その時も色々と話しを聞かせて貰ったのですが、2回目の来所時には、すでにこの敷地に決まっていたのです。
私も初めてここに訪れた時は、興奮しました。プゼンテーション前でしたが、この眺めを持つ敷地で設計出来ることは、この上ない幸せと感じたのです。
7月下旬、いよいよ工事開始です。
文責:守谷 昌紀
外壁工事が進んで来ました。
外壁の裏側は壁内結露を防ぐ為、15㎜ほどの隙間を作ります。その為の部材を通気胴縁を言います。
軒樋も付きました。
軒樋は、古い寺社建築などには無い場合がほとんどです。この樋をどう処理するかで、建築のたたずまいは大きく変わるのです。
文責:守谷 昌紀
床の下地、間仕切り壁の下地が出来てきました。
置き床と言われる、木で構成された床は、束という部材で持ち上げられています。
以前は木でしたが、現在は湿気に強いプラ束といわれる、樹脂製のものが多くなりました。
間仕切り壁は軽量鉄骨と言われる、薄い鋼材で出来た柱が細かいピッチで入ります。
この上に石膏ボードなどの板材を貼って行くのです。
文責:守谷 昌紀
この日は上棟式でした。
キリスト教式で執り行われました。クライアントのご家族、施工業者合わせると総勢30人近くが参列し、上棟を祝いました。
このあとは食事会まで開いて頂いたのです。
ここまで来ると、建物の全容が見えてきます。
この先は仕上げの部類に入って行きますが、構造体が美しくないことには、どんな仕上げをしても意味がありません。
先端まで、神経が通っているような構造体にしたいのです。
文責:守谷 昌紀
「切妻と中庭の家」は鉄骨造です。
2階の床は合成スラブというもので構成されます。
これは鋼製の波型の型枠に、ワイヤーメッシュという細い鉄筋を十字に編んだものを敷き、その上にコンクリートを流し込むのです。
1階、2階とも床が出来上がれば、いよいよ外壁と内部の壁工事が始まります。
文責:守谷 昌紀
前回から2週間後。完成した基礎から金物が見えています。
これは柱を止める金物で大半は基礎の中に埋まっています。
ここに柱を固定して構造体が立ち上がっていくのです。
文責:守谷 昌紀
基礎の一番底の部分をベースと言います。この部分が地面と接して建物を支えるのです。
基礎部分は鉄筋コンクリートで構成されていますが、特にコンクリートには厳しい規定があります。
十分な強度を出す為、水が多くなりすぎていないか?中にある鉄筋に悪影響を与える、塩分は規定以下になっているか?等など。多くの基準があります。
打設したコンクリートの一部を抜き取って、テストピースというものを作ります。それが一ヶ月経った時どのくらいの強度が出ているかまで調べます。
文責:守谷 昌紀
根切り工事が始まりました。基礎を埋める為、地面を掘る事を根切りと言うのです。
建築を支える基礎は、幾分地中に埋まっているので安定感が増す訳です。
ここで位置が少しでもずれていたりすると、全くお話しになりません。構造体という意味では、地面に近ければ近いほど精度が要求されるのです。
文責:守谷 昌紀
1996年、25歳の時に生まれ育った大阪に設計事務所を設立しました。関西を中心に、東京、長野まで、注文住宅、クリニック、別荘、店舗、オフィス、保育園と、直接依頼頂いたクライアントにおよそ100件の作品を持たせて貰いました。 形態も新築、リノベーション、コンバージョンと様々で、 物づくりの現場より面白い所を私は知りません。ダイナミックな現場を、動画を交えてあますところなくお伝えします。