北摂の家– 四世代が暮らす、石張りの家 –
北摂の家
– 四世代が暮らす、石張りの家 –
クライアントと一番初めに相談するのは「テーマ」である。何に幸せを感じるかは、住まい手によってそれぞれ違う。
「暖かい」「耐震性」「かっこいい」「ゴージャス」など色々なキーワードが上がったが、一番の特徴は「大きい」かもしれない。
1、2、3階に居住空間があるのだが、この家は1歳から80代まで、四世代が住むのである。大きな空間というのは常に憧れだ。
LDKは40畳以上あるが、それが大味にならないよう、空間構成には気を付けた。
西側道路の反対側には、背の高い桜並木が続く。春の景色は圧巻だったそうだが、その後葉をつけ、日差しの厳しい時期は西日を防いでくれる。西側にある落葉樹は、大変に価値があるものだ。
設計時、一番下のお子さんは1歳だった。第四世代の「曾祖母が見てくれているんです」ということが多々あった。昔の日本ならごく普通だったことが、現代では稀なケースだ。
命が紡がれたからこそ、今私たちは存在している。そんなことを考えさせられる計画だった。
Data
所在地 | 北摂 |
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構造 | 鉄骨造 3階建て 新築 |
竣工 | 2017年5月竣工 |