Works

夢は必ず実現する、してみせる

「こんな暮らしをしたい」「あんな建物で仕事ができたら」すべては、夢を描くことから始まります。夢という種がなければ、花が咲くことはありません。何としても実現するという気持ちがあれば、夢は必ず実現します。してみせるのです。条件が厳しければ、それを上回る情熱で挑みます。後は信念をもって行動するだけ。本気のクライアントと、本気で仕事が出来ることほど幸せなことはありません。そんな時「幸せな建築」が生まれると思うのです。

作品一覧 流 れ 設 計 料

                      

Architect

建築家 守谷昌紀

草木は太陽に向かってすくすくと伸びていきます。クライアントの「幸せ」という太陽を共有することができれば、建築も「幸せ」に向かって自然に成長していくと考えています。草木と違うのは、幸せの形は人それぞれだということ。「幸せ」の核心にあるものを共有するには、対話を重ねるしかありません。それらを整理し、具現化していくことが建築家の仕事だと考えています。クライアントと太陽を共有し、幸せの実現にむけて全力を尽くします。

プロフィールメディア掲載

                      

Getsumoku Diary

守谷昌紀のゲツモク日記

そこに山があるからさ‐1638‐

 そろそろ年賀状の準備をと思い、写真を見返しました。

 しかし家族4人の写真が全く無し。

 娘が6年生で、旅行にはあまり行けずの1年でした。

 ということで、金剛山地北端にある二上山(にじょうざん)へ。

 奈良盆地から大阪平野に注ぎ込む大和川のすぐ南にある、「ふたこぶらくだ」のような山と言えば分かって貰えるでしょうか。

 高い方が雄岳、低い方が雌岳。雄岳でも517mという高さです。

 すぐ南に日本最古の官道、竹内街道が通っており、橿原へ抜けるメインストリート脇に位置します。

 秋晴れの下、雌岳山頂から東を見ると、奈良盆地から大峰山系を望む素晴らしい景色。

 登り30分、下り20分という記載を見て気楽に訪れたのですが、想像より大変でした。

 大阪側の麓にある太子町からアプローチします。

 結構な標高まで車で登ることができるのです。

 二上山登山口に車を停め、登り始めました。

 高松塚古墳の石棺も、ここで切り出されたものです。

 縄文時代、サヌカイトは矢じり等として使われましたが、それらも採れる重要な石の産地だったのです。

 岩屋の石窟寺院は8世紀に創られたものです。大陸からの影響が色濃く表れています。

 1つ前の写真で横たわっているのは、樹齢600年岩屋杉とありました。

 先に進むと、だんだん勾配が急になってきました。

 子供達2人は急斜面をスイスイと小走りで登っていきます。

 仕事が……などと言っておらず、もっと鍛えなければと痛感したのです。

 盛りとは言えませんが、まだアザミが咲いていました。

 「花ならアザミ」は志水辰夫の小説。この花をみるといつも思い出します。

 真っ赤な花弁をつけているのはツバキでしょうか。

 目で救われるのです。

 丁度30分で雌岳の山頂に到着。

 大人にとっては大汗ハイキングとなりました。

 しかし景色は最高です。

 東には大和三山を望みます。

 一番左は耳成山でしょう。

 少し下った万葉広場からは、西の大阪平野が一望できます。

 右から六甲山地、左からは淡路島が大阪湾へせりだしているのがよく分かるのです。

 遠くは明石海峡ち大橋まで見えていました。

 気候も丁度よく、家族写真を撮り終え、山頂での束の間の時間を楽しんだのです。

 午後には娘の塾があり、少しルートを変えて下り始めました。

 鹿谷寺(ろくたんじ)跡を目指したのですが、ちょっとしたロッククライミングくらいの険しさです。

 10分くらいで到着。

 こちらも8世紀に創られたものと言われていますが、十三重の石塔は風化が進み、逆に凄みを感じます。

 塔全体が岩の中から削り出されてものと聞けば、もう恐れいってしまうのです。

 日本最古の貨幣である和同開珎が発見されたのもこの周辺とのこと。

 昨秋、近つ飛鳥博物館へ行ったのですが、この石塔のレプリカだったとようやく分かりました。

 日本最古の石窟寺院とある割りには、保護の仕方がやや乱暴な気もします。

 石窟内をのぞいてみました。

 何とか仏像の姿を確認することができました。

 1300年前の手跡が残っていることと、石が風雨だけでここまで削り取られることの両方に驚嘆します。

 勿論のこと信仰対象だったのですが、娯楽の少ない時代、ここでの景色、体感は最高のアトラクションだったと想像します。

 官道1号線沿いでアクセス抜群。大和国最大のテーマパークだった、といったところでしょうか。

 私はどちらかと言えば平地派です。

 街歩きは何時間でも、何日でも全く苦になりません。

 それでも気分爽快だったので、子供に「山登りもいいな」と言うと、長男が「そうやなあ。でも、なんで登るかは分からへん」と。

 「そこに山があるからさ」

 と言うと笑っていましたが。

 人は困難を望む生き物です。

 そうでなければ、結婚も、子育ても、仕事も、勉強も説明がつかないないことが多すぎます。

 「山=困難」としてみます。

 使い古されたフレーズですが、人間と人生の本質をついているからこそ、愛されているのだと思うのです。

■■■『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』2019年9月30日発売に「回遊できる家」掲載

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
『大改造!!劇的ビフォーアフター』7月21日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

2019.11.11

そこに山があるからさ‐1638‐

沖縄へ届け!我が社の税金‐1637‐

 1週間前、首里城が炎上する衝撃的な映像が飛び込んできました。

 いまだ原因は特定されていないようです。

 「家族で47都道府県制覇」というテーマで、日本全国を旅してきましたが、私が唯一行ったことがなかったのが沖縄でした。

 車や船の旅が好きで、なかなか縁が無かったのですが、2017年の2月に初めて訪れました。

 折角の機会なので、レンタカーは黄色のビートル。

 青い海、青い空、からっとした空気と、沖縄好きの人達の気持ちがようやく少し分かりました。

 ゆったりとした時間の流れ、そして食べ物も、沖縄の魅力。

 到着してすぐに食べた、ソーキそばと沖縄そば。

 あっさりしているのに、驚く程美味しかったのです。

 三線ライブのある店では海の幸。

 海ブドウ。

 名前は忘れてしまいましたが、魚のから揚げも素晴らしかったです。

 2日間の行程でしたが、首里城は初日に訪れました。

 小高い丘の上にあります。

 いくつかの門をくぐって正殿へ。

 旅先での写真は、できるだけ美しく撮るように心掛けていますが、このカットには少し焦りが……

 普通なら真正面に入るのですが、少し右にずれています。

 また、前後の写真が晴れている通り「もう少し待てば晴れ間がのぞくかも」と思いながらシャッターを切ったことを覚えています。

 今考えると悔いが残るのです。

 国も県も再建へ向かうと言っていますが、4、5年で元通りということはないでしょう。

 人生の時間は限られています。人だけでなく、物とも一期一会なのだと改めて痛感しました。

 琉球王国は俗称で、正式には琉球國(りゅうきゅうこく、ルーチュークク)だそうです。

 その琉球國の中心であった首里城ですが、今回の火災で、石垣に大きなダメージが残ったという報道もありました。

 首里城南西にある、金城町石畳道。

 戦禍を逃れ、500年前から残るものだそうですが、、石の古び方はカンボジアのアンコール・ワット遺跡あたりを思わせるものがあります。

 建築においても、明らかに本土とは違うものがあります。

 琉球國は、わずか140年前の1887年(明治12年)まで、日本とは別国家だった訳です。

 近年の諸外国における独立運動を見ていると、多様性という意味においては成功例のひとつと言えるかもしれません。

 首里城再建に向けて、自分が出来ることは何だろうと考えます。

 直接的には寄付や沖縄へ行くことでしょう。間接的には懸命に働いて納税することでしょうか。

 税収の半分を占める取得税の4割を占めるのが法人税です。

 「届け!わが社の税金」なのです。

 盛和塾塾長であり、京セラ名誉会長の稲盛和夫さんに「しっかり利益を出して、納税するということは、素晴らしい社会貢献だ」と教えて貰いました。

 「税金が高すぎる」とか、「どうせろくな使われ方をしない」とかいう言葉は良く聞きますが、こんな当たり前のことをはっきりと教えてくれたのは稲盛さんだけでした。

 世界を代表する、また日本を代表するIT企業が、合法であるにせよ法人税を全く納めていないと聞くと、違和感を感じます。

 「税金を納めたくない=利益を出したくない」

 こんな単純な式の説明が、まさかトップエリートに必要なはずはありませんが、結局のところ成功は王道にしかないのだと思います。

 勿論のこと、ルーズで済まされるようなことでもありませんし。

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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2019.11.07

沖縄へ届け!我が社の税金‐1637‐

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Under Construction

アトリエmの現場日記

松原/脳神経外科「うえだクリニック」‐12‐オープン

 オファーを貰ったのは昨年の8月上旬。
 
 天気は生憎の曇天ですが、1年2ヵ月が経ち、何とかこの日を迎えることができました。

 診療開始は8時半ですが、開院前に列が出来上がっていました。

 いよいよ扉が開きました。

 待って下さる方も多いので、日よけとなるようなものが欲しいと院長からリクエストがありました。

 庇では心もとないので、建物の張り出し部を大きく設けたのです。

 自転車止めは腰掛けられるよう丈夫に作ってありますが、これだけ停まればその役割は果たせそうにありません。

 診療開始と共に、院内も見てきました。

 花も続々と届き、受付前に飾られています。

 昨日ものぞきに来ていたのですが、前日に何とかここまで来ました。

 ただ、院長も、医療機器メーカーの方も準備、調整で予断を許さない状況ではあったのです。

 廊下に面して2つトイレがありますが、これらもデザインしました。

 そういう意味では、端から端まで関わらせて貰うのが建築設計の仕事です。

 診察が始まったなら、次のハードルがMRIの撮影です。

 10時に1人目の撮影があることは聞いていました。

 スタッフの方を、医療機器メーカーのオペレーター、現場担当の人達がサポートしてくれます。

 右手にあるCT室は撮影時以外にX線はでません。

 こちらもサポートの方がひとり待機してくれていました。

 クリニックは本当に多くの職種の人達が関わっているのがよく分かります。

 昨日のぞいた時に、その磁場の強さを見せてくれました。

 MRIから3m程離れているとそこまで磁力はありません。

 しかし、1.5mを切れると、大きめのレンチが水平に近い状態で引っ張られているのが分かります。

 大きな磁力が、なぜ詳細な画像を生むのか理解はできていませんが、体へのダメージを最小にし、検査できる最新の医療機器なのです。

 撮影の様子を見ていましたが、上の画像は奥からの映像です。

 患者さんを不安にさせないように、色々な配慮がなされていました。

 11時頃までクリニックに居ましたが、その前まで車の渋滞が伸びてきます。

 本当に人通りの多い活気のある通りで、人口の減少など微塵も感じられません。

 まだ残工事もあり、息をつく余裕はありませんが「うえだクリニック」は新たな章に入りました。

 勤勉な院長、献身的なスタッフに支えられて、地域に愛されるクリニックとなったのですが、その日常をこの建物が少しでもサポートしてくれたらと願うだけです。

 診察室1、2とも、東側のハイサイドとトップライトから自然光が入ってきます。

 もし訪れることがあれば、少し意識して見て下さい。

文責:守谷 昌紀

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2019.09.24

松原/脳神経外科「うえだクリニック」‐12‐オープン

松原/脳神経外科「うえだクリニック」‐11‐決戦は火曜日

 毎回のことですが、人は何と弱い生き物なのかと思います。

 クリニックの移転オープンが9月24日(火)というのは、何ヶ月も前から決まっていたことです。

 建築は法的なチェックを受けなければ使用できません。

 消防検査をクリアしたのが、20日(金)の2:30pm。その報告を聞いて建築確認申請の審査機関へ直行しました。

 担当者が渋滞に巻き込まれたとのことで、実際に完了検査済証を手にした時には、すっかり日が暮れていました。

 月曜日は祝日なので、どこかで30分遅れていれば、24日(火)8:30amのオープンには敵わなかったことになります。

 「なんとかなる」ではなく「なんとかする」が仕事の本質ですが、考えれば考える程ぞっとします。

 とは言え、ひとつ大きなハードルを越えました。

 昨日は診療時間を示すサインも出来上がっていました。

 コーポレートシンボルのデザインも、仕事として引き受けますが、今回は院長のデザインです。

 普通は素人っぽさが透けてみえるものですが、たたき台から良い感じで「これで行きましょう」となりました。

 フォルムや色感には少し手をいれましたが、とても良いアイコンだと思います。

 「うえだ」のuを囲むCは「クリニック」を示しますが、脳をイメージしたものとのこと。

 ストーリーがしっかりしていると、より活き活きとしてくるのです。

 まだ予断を許さない部分もありますが、吹抜けを備えた待合も形になってきました。

 工事が遅れた分、院長には迷惑をお掛けしています。

 先週土曜日から出ずっぱりで、準備、システムの構築と休む間がありません。

 看護師の方も、休む間もなく動き回っておられますが「こうしていないと落ち着かないんです」と。

 これは受付と診察室1を繋ぐカルテパスと言われる部分。診療における動脈のような、重要な部分です。

 既製品のカルテ棚との隙間は20mmで設計しましたが、実際の残りは5mmほどでしょうか。

 この消えた15mmを読み解くのが経験なのです。

 2階は全てスタッフ専用のエリア。

 廊下にそって、キッチン、スタッフルーム、トレーニングルームと並びます。

 待合上部にあるハイサイドから漏れてくる光が、この廊下をただの暗い通路ではないものにしています。

 「2度おいしい」をいつも心掛けているのです。

 キッチンは1.65m。

 大きくはありませんが、簡単な昼食をつくるには十分なサイズです。

 隣に繋がるのはスタッフルーム。

 さらにトレーニングルームもあります。

 サイクリングマシンも準備済み。

 昼休みにジョギングに出るスタッフも居られるとのこと。

 その意識の高さには頭が下がる思いですが、奥にはシャワー室も備えています。

 院長以外は全て女性の仕事場ですから、スタッフ専用トイレの洗面は大きめにしました。

 前クリニックは、いわゆる「ビル診」で、こういった設備を充実させることが出来なかったのです。

 これらは、全て院長からスタッフへの心遣いなのです。

 院長、スタッフの方々と共に、最も迷惑を掛けてしまったのが、MRIやCTを納入している医療機器メーカーの方達です。

 予定をずらして貰い、前日の23日(祝・月)のまでは、確実に調整に入るとのことでした。

 法のチェックだけでなく、まさに時間との勝負です。

 ベッドが入り、採血・点滴室も体裁が整ってきました。

 診察室2、通称「2診」はほぼ準備OKでしょうか。

 「1診」はまだまだごった返していたので、今回の掲載は見合わせます(笑)

 ベッドは前クリニックからの転用ですが、院長が好きな春先の若葉のをイメージして選んだとのこと。

 その中に、ポツポツと山桜が咲く景色が好きだと聞いていました。

 それで、コーポレートシンボルは、淡い緑と、濃いピンクの組み合わせとしました。

 9月24日(火)の8:30amにオープンするのですが、患者さんと戦う訳では全くありません。

 今から私にできることはほぼないのですが、「決戦は火曜日」という気分です。

 院長が好きな山桜のように、ポツポツと花開くと一番よいのですが、いきなり満開となる可能性もあります。

 朝一番、のぞきに行こうと思っているのです。

文責:守谷 昌紀

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2019.09.22

松原/脳神経外科「うえだクリニック」‐11‐決戦は火曜日

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