Works

夢は必ず実現する、してみせる

「こんな暮らしをしたい」「あんな建物で仕事ができたら」すべては、夢を描くことから始まります。夢という種がなければ、花が咲くことはありません。何としても実現するという気持ちがあれば、夢は必ず実現します。してみせるのです。条件が厳しければ、それを上回る情熱で挑みます。後は信念をもって行動するだけ。本気のクライアントと、本気で仕事が出来ることほど幸せなことはありません。そんな時「幸せな建築」が生まれると思うのです。

作品一覧 流 れ 設 計 料

                      

Architect

建築家 守谷昌紀

                                       

草木は太陽に向かって真っすぐに伸びていきます。クライアントの「幸せ」という太陽を共有することができれば、建築も「幸せ」に向かって自然に成長していくと考えています。草木と違うのは、幸せの形は人それぞれだということ。「幸せ」の中心にあるものを見つけ出すには、対話を重ねるしかありません。それを探し当て、形にしていくことが建築家の仕事だと思います。クライアントと太陽を共有し、幸せの実現にむけて全力を尽くします。

プロフィールメディア掲載

                      

Getsumoku Diary

守谷昌紀のゲツモク日記

有明の月と、漆黒の月1751‐

 2020年もいよいよ12月に入りました。

 黄色い葉をつけていたイチョウも、随分葉を落としています。

 見上げると、白く光るのは銀杏でしょう。

 すでに店頭に並んでいるのでしょうか。

 更にその上。

 西の空低くには、淡く白々とした月が見えました。

 「残月」とか「有明の月」と呼ばれますが、はかない美しさとでも表現すれば良いでしょうか。

 日曜日に見た月は、漆黒の中で煌々と輝いていました。

 地球の反対側に回り、太陽の光を反射しているだけという事実を疑いたくなるほどだったのです。

 先日、経営者の勉強会の前に、会社見学をさせて貰いました。

 こちらの会社の商品は「紙」です。

 このロール1つは、9000mで800kg程あるそうです。

 もちろん人の手では持ち上がりません。

 紙の中でも「クラフト紙」に特化しています。

 クラフト紙はとても丈夫なのが特徴で、主には梱包に使われます。

 1km近いロール紙からカットし、商品として出荷するのです。

 このプリミティブな機械はすでに生産が無く、修理しながら使っているとのことでした。

 これで巻き取った紙を切り、シートにするのですが、最新の機械ではこのスピードは出ないとのことでした。

 確かにびっくりするくらいのスピードでした。

 この鎌で紙を切るそうです。

 ちょっと恐ろしい気もしますが、プロの道具はいつも迫力満点なのです。

 一方、最先端の機械もありました。

 軽い切り味で、切れている実感が無いほどです。

 こちらの機械もすでに生産が無く、床柱等を養生する紙専用の機械だそう。

 機械を見ているだけで飽きません。

 「近年では、ビニールや不織布などの登場により、クラフト紙の出番が少なくなっている」と社長は言っていました。

 勿論その実感もありますが、世の中は「脱プラスティック」へと進んで行くことは間違いありません。

 紙の仕事にはかならず追い風が吹くのではと思っていました。

 仕事が同じでも、環境が変われば全く違う景色になります。「有明の月」と「漆黒の月」は全く同じ月なのです。

 高度情報化社会において、スピーディに変化していくのは大切なことで、企業が生き残る為には必須のことです。

 しかし、変わらず一つのことを探求していく粘り強さも、同じくらい大切なものだと思います。

 時代の流れを読み切り、華やかに結果を残す人も勿論いますし、尊敬します。

 しかし月は月であって、太陽にはなれません。どれだけ頑張っても恒星にはなれないのです。

 なら、自分の決めた道を極めるだけ。今回の会社見学を通して、そんなことを考えていました。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

2020.12.03

有明の月と、漆黒の月1751‐

心の中の『釣りキチ三平』‐1750‐

 先週水曜日、11月20日に漫画家、矢口高雄さんが亡くなったという記事が出ていました。

 岩手県との県境に近い秋田県西成瀬村(現在は平鹿郡増田町)に生まれた矢口さんは、『釣りキチ三平』で人気漫画家となりました。

 『週刊少年マガジン』『月刊少年マガジン』に1973年から10年間とあったので、私は3歳から13歳までの間です。

 主には文庫本で読んだと思いますが、自分で買ったのか、釣り好きの友人に借りたのかは思い出せません。

 ただ、その画は今でも鮮烈に覚えています。

 父も釣りをしますが、淡水の釣りはしません。

 私がこれだけ湖好きになったのは、『釣りキチ三平』に出てくる山上湖の景色に心躍らせ、憧れていたに他ならないのです。

 矢口さんが遊んだ山間部の湖も、朝は遅かったはずです。

 山に囲まれるため、日がなかなか差してこないのです。

 風の無い日、鏡のような湖面は息をのむ程美しい。

 また、渓流部の水は澄み切っています。

 私はその景色を、奈良県の池原ダムに見つけました。

 それを見せたくて、子供達もさんざん連れまわしたのです。

 最近はあまり付き合ってくれませんが、少しでも心に残ればと思っています。

 野外で食べるカップヌードルは、1500円くらいの価値があるはずです。

 こんなに小さい時から、カレー味ですが。

 春先はよく鹿を。

 そして猪。

 猿はしょっちゅう。

 トンビには、長男がバナナを奪われたこともありました。

 そして先日、ついに熊にまで

 大自然というにふさわしい景色がここにありました。

 自然との架け橋になってくれるのは、勿論魚です。

 何といっても「釣りキチ」ですから。

 『釣りキチ三平』にはこのような倒木や滝のある景色が良くでてきます。

 こういったものにときめくのは、釣りキチの証し。

 あの下には、得体が知れない大物が居るかも……と思っているからです。

 また、釣り漫画だけに水面下を描く画が良くでてきます。

 矢口さんはこれが抜群に上手いのです。

 人の暮らせない水の中は、まさにロマンそのものですから。

 この滝のある風景を初めて見たとき、小学生にタイムスリップしました。

 小学校を出てから漫画を読み返したことはありません。

 しかし、今でも池原ダムを紹介するときは、『釣りキチ三平』の世界そのままと言う事が殆どです。

 アニメ版のオープニング曲がとても好きでした。

 あのワクワク感は何だったのだろうと思う程です。

 全く知らない人間にこれだけの影響を与える、作家という仕事は本当に凄いと思います。

 釣りと自然の魅力を教えてくれた、人生の遊びの師に心からの感謝と、哀悼の意を捧げたいと思います。

アニメ『釣りキチ三平』オープニグ曲

 『若き旅人』

人は誰でも未知の世界にあこがれ

 旅にでるのさ たった一人で

 ときには 人生 悲しみのぶつかり

 ときには 青春 霧の中 さまよい

 泣くこともあるけれど

 そうさ 心の星をみつめて

 旅人は歩いて行くだけさ

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

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■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

2020.11.30

心の中の『釣りキチ三平』‐1750‐

ゲツモク日記一覧

                      

Under Construction

アトリエmの現場日記

住み継ぐ「コンクリート打放し H型プランの平屋」‐5‐プランを上から眺めてみよう

 近代建築の三大巨匠のひとり、ル・コルビュジエは「住宅は住むための機械である」と言いました。

 住むという機能を満たす機械であるという意味です。

 快適に住むための機能は多々ありますが、光と風をいかに取り込むかは、最大の課題と言っても良いでしょう。

 旧家であり、敷地が大きなこの計画では、各部屋が全て外部と接するプランを考えました。

 東の中庭にある大楠は、あまりにも成長したため、枝を大きく落としました。

 そこから新芽がでて、更にそれらが紅葉しています。

 若干かわいそうではありますが、あたりがグッと明るくなったのもまた事実なのです。

 コンクリート打ち放しの壁式構造は、なかなかに時間が掛かる構造体です。

 鉄筋を組み、型枠を起し、その中に配管をし、そしてコンクリート打設。

 そこから硬化するまで養生が必要です。

 鉄とコンクリートがそれぞれの短所を補いあう、非常に強い素材で、木造や鉄骨でも基礎として使われます。

 全てが基礎のようなものですから、強いに決まっているのです。

 型枠工事に先駆けて、足場がすでに組まれていました。

 結構高かったのですが、上から見下ろしてみました。

 右手が南となる、H型プランが良く分かります。

 南棟の先には和の庭園が残っています。

 こちらはクライアントのご両親が暮らすエリア。

 この庭は緩衝帯にもなっているのです。

 「機械」という言葉の解釈は色々あります。

 「機械的に」という言葉には、淡々と無感情でといったニユアンスが強いでしょうか。

 しかし、コルビジュエが言ったのは「目的に向かって真っすぐに」と言ったニュアンスではないかと思っています。

 この計画は、方向性がなかなか定まりませんでした。

 「2階建て新築」→「前棟リノベーション」→「平屋新築」と実際に3度企画提案をしています。

 それぞれ、与えられた条件での中で「目的に向かって真っすぐに」と考えれば、どの提案にも迷いはありませんでした。

 ただ、恵まれた敷地条件を最も活かせるのは「平屋新築」だとも思っていましたし、高い足場から見下ろしてそう確信しました。

 水は高い所から低い所に流れるように、最後には行くべきところに行くのだと思っています。

 建築に、誘導や焦りは禁物なのです。

文責:守谷 昌紀

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

2020.12.01

住み継ぐ「コンクリート打放し H型プランの平屋」‐5‐プランを上から眺めてみよう

軒が深いから「おいでよHOUSE」‐4‐ヨソはヨソ。ウチはウチ。

 現在、同じような工程で現場が4件進行しています。

 一番初めに建て方を迎えたのが、この「おいでよhouse」。

 さらに同じような工程で、隣地の工事も始まっています。こちらは当社とは無関係ですが。

 1日目の昼休みでこの状態でした。

 2日目の昼で、ここまで進みました。

 最近は工場でのプレカットが主流なので、柱一本一本にこんなスタンプが押されてくるのです。

 おいでよhous

 あと「e」だけなので何とか入れて貰えると……

 8文字と決まっているのでしょう。仕方ありません。

 現場の主役はやはり大工。

 棟梁は花形です。

 梁の上を身軽に移動し、仮筋交いを固定して行きます。

 市街地ではどうしても1階が暗くなります。

 よって主空間は2階に上げています。

 更にその上にロフトもありますが、このあたりは追々。

 右隣は3階建てで、こちらは2階建て+ロフトです。

 ヨソはヨソ。ウチはウチ。 

 大阪の家庭なら、どこからでも聞こえてくる会話です。

 全くその通りですが、隣地のサイディグが前に積んであったのですが、同じ黒のようで……

 槇原敬之は「どうしてこうも比べたがる?」と詞にしました。

 間違いなく家も花も世界にひとつです。

 しかし、生物は「負けたくない」という闘争心を本能として持っています。

 なら上手使ってしまえばよい、そう考えています。

 商売の神様、松下幸之助は「嫉妬は狐色に程よく妬く」と言いました。

 何事も過ぎなければ良いと教えてくれるのです。

文責:守谷 昌紀

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アトリエmの現場日記

2020.11.27

軒が深いから「おいでよHOUSE」‐4‐ヨソはヨソ。ウチはウチ。

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