空は高い

 今日は体育の日で連休。しかし残念ながら雨模様。

 最高気温が25℃前後。空が高くなってきたらいよいよ秋本番です。ところで、空の高さって変わるのでしょうか。

 実際には”雲が高い”のだそうです。いわし雲やうろこ雲は上空高い所に発生するので、空が高く見えるという訳。

 日曜日は天気も良く、堺市南区にある”ハーベストの丘”に行っていました。

 堺市は政令指定都市に指定されて”区”が誕生しました。のどかな山里に南区は合わない気もします。しかし堺市は大きい。

 入場料大人900円。中に入るとマジックショーが始まっていました。

 最後の出し物はマジックというよりは大道芸。巨大風船の中に入って、潜り抜けました。無料な事もありすごく得した気分。

 丘というくらいなので、なだらかな丘陵地には、花壇、動物ふれあい広場、ミニSL等が点在しています。

 秋の花があちらこちらで満開でした。オレンジはポピー。

 黄色はオトギリソウの類でしょうか。

 秋といえばやはりコスモス。しかし、満開一歩手前というところでした。

 過ごしやすいとは言いましたが、この日も半袖で丁度よいくらいでした。

 大阪では今になって彼岸花が満開です。

 彼岸はもう2週間前。この花の名が付いた時から、確実に2週間分暑くなったという事です。

棟上に思う

 建築工事には色々な工程と式典があります。

 中でも風景が大きく変わるのが棟上。

 一昨日、棟上式がありました。構造体の完成と、工事の無事を祝う式典なのです。

 どんな分野でも技術革新は進み、多くの作業はオートメーション化されます。

 効率がUPし、間違いが減り、コストが下がるのは良い点でしょう。建築の分野でもユニット化が進み、現場作業は減る傾向です。

 それでも、建築現場には多くの職人の手が必要で、その経験がものをいいます。木組みをするのは大工さんで、数人のチームが呼吸を合わせて進めて行くのです。

 経済効率には、手も汗も不要です。しかし、建築が立ち上がって行く姿を見る時、何度経験してもある種の感動が残ります。これは完成したものをいきなり見ても無い感情なのです。
 
 自然は飛躍しません。咲く、実る、散る。その過程を含めて、何かを感じると思うのです。もしそうでないなら、過程そのものである私達の人生も、意味の無いものになってしまうのです。

須磨海浜水族園

 日曜日は生憎の雨でした。あれほど暑かったのが嘘のような気温で、肌寒い程。

 折角の日曜日なので色々考えた末、須磨海浜水族園に行く事にしました。私と子供、弟と子供、そして母の5人が弟の車で向います。

 阪神高速神戸線の若宮ICを降りるとすぐそばです。

 この施設は今年で50周年になるそうです。

 何処の水族館でも人気はやはりイルカショー。

 従兄弟になる2人は、2ヶ月違い。しょっちゅう会うので、互いに気は使いません。

 水中を歩くかのようなチューブトンネル。ここが世界初とのこと。

 規模こそ大きくはありませんが、アマゾンの巨大魚が触れるくらい真近に見れます。

 世界最大の淡水魚、ピラルクーが頭の上を悠然と泳ぎます。

 ナマズも2mはあるでしょうか。

 実は先週末、弟家族に第2子が生まれました。その前後、弟と甥っ子は実家に寝泊りしており、この5人で出かけたのです。

 私にも従兄弟が5人いますが、父母が田舎の出の為、年に1、2回しか会いません。

 それを思うと、近所に従兄弟が住むのは嬉しいことです。

 それが1人増えました。しかも男の子。

 段々荒っぽい喧嘩もするようになりますが、まずはここで生存競争を経験のです。

海、山、福井2

 月曜日の続きです。先週からの三連休初日、土曜日はいつもの敦賀半島へ。

 随分人も少なくなりました。

 人が居なければ、大きなカニも浜に上がっています。

 私達の夏はまだ続きます。父子で泳ぐ練習。

 晴れれば、泳ぐのに全く問題ありません。

 今回は家族だけ。昼食を作った後は木陰でずっと昼寝してました。風も爽やかでまさに夢心地。

 日が暮れて来たので、今晩の宿に向います。北陸道を北上して1時間半程で勝山市に到着。

 翌日は、朝から福井県立恐竜博物館へ。

 設計は最近奇行?が目立つ黒川紀章。彼の作品は多く訪れましたが、展示、建築を合わせて、一番分かりやすく、楽しい博物館でした。

 日本で発掘される恐竜化石の8割は福井県でのもの。

 その恐竜の化石も凄かったのですが、前回の写真です。映画のセットのようなエリアは結構な迫力でした。

 最終日の月曜日は、ホテル前のスキー場で草ソリ。父は汗だくです。

 帰りは少し寄り道して、越前の小京都、大野市へ。名水百選の”御清水(おしょうず)”を汲みに行きました。

 昔は殿様の飲み水だったとのこと。そう聞くと美味しさもひとしお。

 街の雰囲気も情緒があります。

 水下では地元のオバちゃんが洗濯ものなど。

 昼食は妻の希望で、福井市の中心街にある”元祖ソースカツ丼”をうたうヨーロッパ軒総本店へ。

 カツ丼セット¥1020。甘めの味付けが、子供に合ったのかバクバク食てくれました。

 かなり流行っていましたが、有名店の嫌な感じは全くなし。満足して大阪へ向いました。

 本当に暑かった今年の夏も、高原では終わりを迎えていました。

 猛暑、酷暑、異常気象。いろいろ言われましたが、終わるとなれば寂しいもの。

「光庭の家」掲載

 本日9月21日発売の『新しい住まいの設計-11月号-』(扶桑社)に
「光庭の家」が「よみがえる家・実例編 Kさんの家」として紹介されました。

 紹介サイトの右中に1ページ分だけUPされています。既存住宅の改修です。

 今月号は「行列の出来る建築家スペシャル」と「リフォームでよみがえる家」の2本立て。

 残念ながら『新しい住まいの設計』選定の「行列の出来る建築家」には、選ばれませんでしたが、後者のテーマ内では2番目に載っています。

 冗談はともかく、良く書店に置いてある建築雑誌なので、お立ち寄りの際は是非ご覧下さい。

amazon
セブンアンドワイ

仕事の山頂

 本日は、実施図面UPの日でした。

 もう少し簡単に言うと、建築の設計図面が完成したので、見積りに参加する建設会社に取りに来て貰ったのです。

 公共工事なら入札といったところ。仕事には、忙しさの波が有りますが、建築設計においてはここがピークです。

 クライアントからオファーを貰い、設計が始まります。それは、紆余曲折しながら、目指すべく建築を模索する自分内旅であります。

 足掛かりが見つかれば、おぼろげながらも輪郭は見えてきますが、そうはすんなり進みません。

 それを何とか具現化し”こんな建築をこの世に”と意思表示する日が今日なのです。

 この歳になれば経験を積んだ分、少しは楽に……なんて事は一切ありません。

 むしろ年月による選択肢が増え、いくつになっても、試験前の学生のように寸前まであがいるのです。

 これは決して愚痴ではありません。ただ、今は3秒で寝れます。なんやかんや言ってもUPした日は爽快な気分。

友人宅でゆるゆると

 今日は敬老の日。

 暦を見ると10月前半にかけて、三連休が3回。

 私が学生の頃は土曜も学校でしたから、随分と休みが増えたものです。

 先週の土曜日は、友人宅でのホームパーティーへ行っていました。

 若い頃は”そんなの気恥ずかしくって!”と思っていましたが、まさしくそれに参加。歳と共に変わって行くものです。

 友人とはかれこれ、25年の付き合い。良く知れたメンバーの大人10人、子供8人が思い思いの場所でビールを飲んだりおもちゃで遊んだり。

 テラスでは炭火焼料理が始まりました。

 部屋の中では、参加者の一人センちゃん作の前菜が。

 パスタは砂肝とハツ(鳥の心臓)のペンネ。他にも、豚バラの燻製オリーブオイル添えなど、一手間掛かっていて、とても美味しいのです。

 マイ包丁持参で腕を振るってくれました。

 食べた後は、大人対子供でドッジボール大会。”ちょっと遊んであげるか”ぐらいの感じでスタート。

 友人の長男は小学3年生で、ドッジボールが学年で一番強いそう。真剣にお父さんを狙います。

 返すお父さんは、我が子を本気球で撃沈してガッツポーズ。気持ちが分かるくらい、彼は上手い。

 久し振りに聞いた”顔面セーフ”。なんとも懐かしい響きでした。

 大汗かいたら皆で風呂。

 お母さんから”ついでにウチの子も”という事で、新生児も洗っておきました。ちょっと懐かしい感じ。

 仕上はそうめん。三輪の老舗メーカーの友人が、自ら湯がいてくれました。

 流石に美味しい。梅と炒ったゴマが、一層味を引き立てます。

 あっさりといくらでも食べられます。子供達もツルツルと。

 到着したのはは昼の3時頃。友人宅を出たのは夜の11時半。

 8時間も遊ばせて貰いました。このゆるゆるとした時間が何よりの休日。

仕事の行き帰り

 現在設計している仕事の中に、京都の住宅があります。

 出来る限り、打ち合わせには電車で行っています。

 京都に向う路線で、好きな順番は①京阪②阪急③JR。

 京阪は特急でも40分以上掛かりますが、淀川の南側を並走する車窓を眺めていると、ちょっとした旅行気分です。

 しかし現実は事務所を出る寸前まで、図面を書いたり、模型を作ったりとバタバタします。

 それでも電車に乗ってしまえば、あがいても仕方ないので、最後に見直しをする時間が出来るのも良いところ。

 昨日は模型やサンプルなど荷物が多く、車で行きました。

 帰りがけ、堀川通りから東寺が。

 名神高速も右、左ルートができ、天王山で渋滞し難くなりました。

 10年前の高槻バス停付近は動かないテールランプがびっしり見えたものです。

 吹田ジャンクションあたりにはエキスポの観覧車。

 悲惨な事故を起こした事には憤りを覚えますが、遊園地が減って行く中、事故を真摯に受け止め、なんとか生き残って欲しいものです。

 普段はそう思わないのですが、夕暮れがそう思わせるのでしょうか。

白崎海岸

 ”朝びらき 漕ぎ出でて われは由良の崎 釣りする海人を 見て帰り来む”

 万葉の時代から景勝地として知られ、持統天皇の歌が残っている。

 周辺は白崎海岸県立自然公園に指定され、白い岩肌を見せる奇岩が点在する印象的な海岸美を見せている。

 最近、全く関係の無い2人から”白崎海岸っていい所よ”と聞きました。直接の情報が一番確実。それは確かめねばと行って来ました。

 大阪から車で阪和道の広川ICまで1時間、下道30分ほどです。

 岬周りは真っ白で巨大な石灰岩がそびえ立ち、青い海に映えます。なんとも奇妙と言うか、異国のような風景。

 2億年前のムシがその正体とのこと。

 白崎海洋公園(無料)という施設があり、すぐそばには石灰岩のトンネルが。

 モロモロしているのが見た目で分かります。”落石注意”と書かれても、どう注意すれば良いのか……

 見に来たのは”岩”だけではありません。本当の目的は海。砂が細やかで、美しい浜を見つけました。

 シーズンが終わった海は閑散として、とってもいいものです。

 私の家では、まだシーズン真っ最中。子供はお祖父ちゃんと泳ぐ練習です。

 ただ、海水を積極的にガブガブ飲むのには困っています。

 帰り道、空を見上げると夏と秋が入り混じったような空。

 ついに秋の気配が……

建築家がゲツモクに綴るブログ、動画。人、建築、街、自然・・・・・・ぜひご覧ください