一級建築士事務所アトリエm 守谷 昌紀 のすべての投稿

大阪市平野区、設計事務所。建築家 守谷昌紀

続く、大阪の夏祭り

 「境内の中の家」の神社へ行って来ました。夏祭りだったのです。今週末は天神祭り。大阪の夏もいよいよ本番です。

 参道は屋台がビッシリです。

 この込み具合が気分を盛り上げます。

 拝殿ではお神楽が。

 私たちも暑気払いにご奉納させて頂きました。

 この表現で合っているのか、神主さんに聞いておけば良かったと思っても後の祭り。

 長男はこの日も人形すくい。ゴーオンジャーを狙います。

 前回より更なる集中力をみせて、成果は7体ほど。

 親バカですが、上手いものだと関心します。

 破れたらおしまい。引き際は潔く。

 名物、子供みこしがやって来ました。

 こんな時はやっぱり肩車。父も張り切るのです。

 しかし、ただのゴム人形に棒を刺すだけで子供がこんなに喜ぶとは。

 見つけた人は、よっぽどの子供好きか、骨の髄まで商売人のはずです。

続・港、横浜

 一昨日に梅雨明け宣言。今日は海の日で休日。昨日の大阪は37.1℃になりました。今日も暑くなりそうです。

 前回に続いて横浜です。

 日本一高いランドマークタワーは296m。「天国に一番近い展望台」という文句に誘われて上ってみました。

 日本一早いエレベーターは時速45km。1000円という料金にも関わらず、結構な人数が訪れていました。

 インターコンンチネンタルホテルを大きく下に見下ろします。

 展望階は273m。

 南には海沿いの山下公園。右奥には、海の見える丘公園も見えます。

 知らない街に来るというのは、なかなかワクワクするものです。

 横浜ベイブリッジは、夕暮れのほうが良いかもしれません。

 ♪横浜~、たそがれ♪というくらいですから。

 誰の歌だったか、古すぎますか。

港、横浜

 今日は出張で横浜に来ています。

 大阪府の人口を抜いて全国第2位となった神奈川県の県庁所在地。日本一高い横浜ランドマークタワー、横浜ベイブリッジ、中華街などなど。なんとなく歌詞に良く出てくる気がします。

 やはり港町独特の風情を感じます。しかし近頃の日本はどこも暑い。

屋上プール

 弟の家には屋上があります。

 夏にはプールを出しているので、長男を連れて遊びに行ってきました。これが結構大きくて本格的なのです。

 タツノオトシゴからは噴水がで、滑り台の滑りを良くします。

 これが尼崎の「コストコ」で2、3千円で売ってるそうです。

 コストコはアメリカのスーパーチェーン。クライアントにも何人かファンがいました。

 量も多く、安いので、年会費4,200円をどう考えるかだけでしょうか。ちなみに駐車場もアメリカンサイズとのこと。

 屋上では、3歳、3歳、10ヶ月で小一時間遊びまわっていました。

 下階に下りて、クワガタを皆でつつきまわしていました。

 セミの鳴き声もうるさくなって来ていよいよ夏本番です。

 市街地の住宅で、大きなプールを置くのは大変です。そういう意味で、屋上は使い勝手の良い屋外です。

 しかし屋上は一般の屋根と比べると高くつきます。防水をした上で、歩けるような構造体が必須で、古来よりの木造建築には無かったものです。

 少し専門の話をすると、19世紀の前半に活躍した近代建築の三大巨匠の一人、ル・コルビュジエは「新しい建築の5つの要点」として以下を上げています。

 「ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面」

 屋根の上は、近代建築になって手に入れたエリアと言えるのです。

 現実的な話もすると、屋根を一般形状にするか、屋上にするかは、相当なコスト差があり、大きな分かれ目です。弟の家もご多分に漏れず、金額を合わせるのに随分苦労をしました。私が設計したので良く知っています。

 家を創る時、どんな選択をするにしろ、悪い結果になることはまずありません。何故だか分かりませんが、希望、コスト、いろんな条件を突きつけられ、真剣に悩んだ結果は必然と言えるのかもしれません。

 この家の屋上も、有って然るべきだったのだと思います。

進水式

 普段はバタバタしているので、仕事以外の時間は家族サービス。大概の父親はそんな感じでしょうか。私も同じで日記は家族の話ばかり。

 それもままならない時は、家族サービスなのに両親に手伝って貰うという。そんな甘えた事が許されるかは別にして、この日曜日、父、私と長男、義妹と甥っ子で海に行っていました。

 天気は晴れたり曇ったり。初泳ぎには丁度良い天気です。

 目指すのは大阪府南端、紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島あたり。岸和田の港から1時間ほどです。

 まずは付近で釣り。メバル、ガシラ、キス、チャリコ、ベラとこの日は大漁でした。

 その後、磯遊びをするのに、付近の小島に上陸しました。

 今回の目的は、子供専用上陸船の進水式です。

 何を思ったのか、父がある日作り始めたのです。廃材を使った完全お手製ですが、しっかり浮きました。

 共に3歳の従兄弟同士はご満悦。

 この小船、互いの名前を取って「悠仁丸」と命名されていたのです。

 箱メガネで海の底をのぞいたり、オールで海底を突付きまわしたり。

 最高のおもちゃです。

 ちょっと引いて見ると、テンション、スケールがよく分かります。

 船の上には危険がいっぱいだし、行き帰りに船で1時間も揺られるのは大変です。

 しかし、海と濃密に接する事ははバイタリティーを養うと思うのです。

 この船からは私が感じたこともない愛情を感じるから不思議です。既製品のパラソルが2点でピッたり固定されるような細工は、以外に手間が掛かるものですから。

夏が始まる

 先週の後半は、梅雨明けを思わせる晴れ間が広がりました。7月も2週目に入り夏祭りのシーズンです。今年初は近所の神社へ。

 長男は年が明ければ4歳になります。

 昨年までは「あれがしたい、これがしたい」に、お金持ってないなど、卑劣な手で誤魔化して来ました。

 今年はそうも行かない雰囲気です。

 屋台を見て周り、金魚すくいと迷った結果、スーパーボールすくいをすることに決定。

 1回300円です。高いといえば高い。安いと言えば安い。

 屋台でお金を使うのは初めて。いきなり破ってしまうかと、若干緊迫した感じで見ていると、意外と上手いのです。

 「1回だけ。破れたら終わり」と散々聞かせたので、ゆっくりと、手付きは慎重です。迷惑なくらい時間を掛けて、9個すくい上げました。

 どこまですくうんだろうと見ていると、10個目は大きなスーパーボールに挑んで破ってしまいました。

 店のおっちゃんが「僕、ありがとう!」と背後から、5個入りの袋を出して来ました。何個とっても貰える数が決まっているみたいです。表示義務を怠っています。

 「折角狙って取ったんだからと、この中から5個選ばして」と私。一瞬迷った感はありましたが、交渉は成立。もしかしたら浮くのは高いのかもしれません。

 「当たり前でしょう。欲しいのを狙って、すくってるんだから。全く分かってないな」とは言いませんでしたが。

 私が買ったお好み焼きは300円。去年は250円だったかな、小麦粉上がってるもんな。と、日記を調べるとありました。2年前は200円で5枚買っていたのです。

 その時は一枚買いました。

 時間も気分も違うとはいえ、300円なら1枚、200円なら5枚。消費は冷え込む訳です。ある新聞で平均的な家族が、この物価上昇で増える負担は5000円弱。実際の上昇分もありますが、気分のほうが大きいかもしれません。

 これが1億3000万人に起こると仮定すると、大きな影響があります。エアコンは設定を1℃上げるごとに、電気代は-10%。細かいところで頑張って行きましょう。

北浜あたり

 先週末は生憎の雨でしたが、私は北浜へ。

 水の都、大阪を象徴するのが大川。中心地を東から西へと流れ、大阪湾に注ぎます。

 その中州が大阪市役所、中央公会堂のある中之島。北浜はその南東部に位置します。

 中之島とは難波橋で繋がり、欄干には2匹の狛犬が居るので別名ライオン橋。八百八橋を象徴する橋と言えるかもしれません。

 東には口を閉じた吽型像。

 西側は口を開けた阿形像。阿吽となっている訳です。

 後ろには雨の梅田。中央公会堂も見えています。

 堺筋を南に振り返ると左手には大阪証券取引所。秀吉の時代から大阪経済の中心地でした。

 「北浜」の由来には 二 説あるようです。

 ひとつは「船場北の大川に沿った浜」、もうひとつは「大川前の店が全て北に向いていたから」という説。

 辺りには明治終わりから、大正、昭和初期にかけて建った近代建築も多く残っています。

 まずは高麗橋野村ビルディング。 安井武雄による設計です。昭和2年築。

 新井ビルは旧報徳銀行大阪支店。大正11年。

 1階には「五感」という有名なお菓子屋さんが入っています。結構美味しい。

 生駒時計店は昭和5年。なかなか愛想のある建物です。

 旧三越の後には、日本で一番高いマンションが建設中です。

 このマンションの一室を改修する計画をしているのです。

 「建つ前から改修とは」となるかもしれませんが、意外と多いらしいですよとは、クライアントの弁。

 高さ209m、54階建て。奥においやられている浴室を窓際にもってこようという計画です。

 大阪城を眼下に。さて、どんな眺めになるのか。

再考、「煮込む」

 日記は同じものをmixiにもUPしています。前回の日記についてコメントを貰いました。「煮込む」には、違う意味があったのです。まとめてみるとこうです。

 「煮込む」と素材自体の単純な水分は飛び、旨みや甘みは凝縮される。旨みで外に出たものも、他の旨みとも合わさって、さらに煮込むことで凝縮される。煮込みが足らないと、冷めて行く過程でも味を吸い込みきらず、水っぽくなる。

 肉や魚は煮込みすぎると旨みが出てしまう。加えてタンパク質の水分を吸収しにくい性質も旨みが素材に入っていかない要因かもしれない。なので、粉をはたいて旨みが出ないよう閉じ込めてしまえば良い。

 ということでした。意味があったのです。失礼しました。

 しかしこれは納得です。私の大好きなエビフライは、衣があったから旨みが逃げてなかったのです。

 コメントをくれたのは、食の歴史には拘るが科学的根拠には拘らない、タレントさんで、料理研究家。こうもありました。「やっぱり料理は一手間」

 もちろん納得です。

 話は少し変わって、少し前の休日。実家でのこと。母の友人が数人遊びに来ていました。母がお昼ご飯を振舞いながら、

 「いつも大体で味付けしてるから、どうかな」と。
 

 よく聞くセリフに、若干言い訳がましさを感じ、それを良しとしない私は、

 「なら、美味しかった時の数量を控えとけばいいやン」と。

 「まあそうなんやけど」と母。

 横から

 「家庭料理は、味が違うから飽きへんのヨ。いつも完璧やったら飽きてしまうンやで」と母の友人。

 「う~ん……」
 
 ぐうの音も出ませんでした。根本が違います。いつも美味しい必要がなかったのですから。でも半分納得です。この母の友人。ああ言えば、こう言う、正統派大阪のおばちゃんなのですが。

 料理のことは何故か気になります。

味と匂いが付く原理

 先日クライアントとキッチンのショールームに行っていた時のこと。たまたまガスコンロを使って、調理の実演指導をやっていました。

 以前から疑問に思っていたので、その人に「最近のグリルは何故魚を焼く時に、水を入れなくて良くなったの」か聞いてみました。

 魚を焼いた時には脂が落ちます。グリル内の底は熱せられているので、発火する恐れがあったのです。

 しかし最近は底の部分に空気が流れるような設計になっていて、そこまで温度が上がらないようになったそうです。鉄の部分には概ねフッソ加工がしてあり、汚れが取れやすくなったのも要因の一つとのこと。

 逆に「ガスグリルをもっと有効に使って貰う啓蒙活動をして欲しい」と言われました。その一つとして、例えば魚を焼いた後に、続けてパンを焼いても匂いは移らないという事実。

 何かを焼いている時、食材からは水分が蒸発し続けています。この状態で何かを取り込むことは有りません。しかし食材を冷めるまでその中に置いておくと、今度は空気中の水分を取り込み始めます。この時にグリル内の匂いを含んだ水蒸気を取り込むのです。

 なのでグリル内に水が無い事は良いことなのです。 同じ原理で、食材は熱せられている時に、あまり味は染みこみません。一旦温めてから冷えて行く時に味成分が素材に入っていくそうなのです。

 経験的に「煮込む」ということが無意味な場合が多いと思っていました。例えば肉なら煮込めば煮込む程固くなります。美味しくなっていかないと思っていたのです。

 これで「味を染み込ませる」と「煮込む」の違いに裏づけが出来ました。一日経ったカレーが美味しいのは当然だったのです。

 この事を妻に伝えると「それはそうでしょう」という反応。料理する人は誰でも知ってる話のようでした。それはどちらでも良いのですが、何かが解決するのは気持ちよいことです。

大阪周遊パス

地下鉄にはいろんな乗車券があります。金曜日のノーマイカーチケットは800円。三回乗れば元が取れます。

 クーポンと一体になった大阪周遊パスもその一種です。

 ¥2,000で地下鉄、バスは乗り放題。無料で入場出来る施設も沢山あります。

 雨予報だったので、試しに買って出かけてみました。

 

 まずは肥後橋の大阪市立科学館。プラネタリウムを目指します。

 しかし不覚にも子供の足を読み違え一分遅刻でアウト。

 仕方なく天神橋筋六丁目の大阪暮らしの今昔館へ。

 大阪の暮らしの今と昔を比較体験出来る施設で、入場料600円。

 ビルの8階に、江戸時代の街並みが再現されているのです。

 通りに下りて散策も出来るのです。

 夜の演出もあり、天神祭りの花火まで上がります。

 表通りに対して、路地裏の民家もあります。

 生活の道具まで事細かに再現されているのです。

 子供の玩具体験もあり、コマが置いてありました。

 腕が落ちていないのには、自分でも驚きです。自慢げに回して来ました。

 続いて子供の強力なリクエストで恐竜のいる、長居の自然史博物館へ。

 ここはもう5回目くらいなので、勝手知ったるポイントを何箇所か。

 最後は、大阪市の南端、プールとお風呂が一体になったリフレうりわりです。

 プールとあわせて700円。お風呂だけなら410円。

 産地直売コーナーや食堂もあります。かなり安い値段設定で、ビールまで。

 日が高いうちから、お座敷で皆一杯。

 私は我慢して家に帰りました。昨日は夏至。夕方でも明るいはずです。

 しかしこのチケット、つい元を取りに掛かってしまいます。

 長男と二人で行ったのですが、最後のバスではもうフラフラでした。

 感じが分かったので次回はもう少し抑え目にします。