一級建築士事務所アトリエm 守谷 昌紀 のすべての投稿

大阪市平野区、設計事務所。建築家 守谷昌紀

何故か送る若者へのメッセージ

 今日は成人の日。正月休みが終わったと思ったら、また3連休。いつの間にやら、日本の労働時間は韓国、アメリカよりも短くなっていました。

 成人とは20歳を超えた人達のこと。社会的責任を負う年齢となります。この意味が、20歳の時には全く分かっていませんでした。

 社会的責任を負うというのはどういう事か。逆の言い方をすれば、責任を負える人であるという事です。しかし、これは消極的な表現です。

 積極的な言葉に置き換えると、社会の役に立つ、社会が必要する人、と言い替えれます。

 『人類は宇宙船地球号の乗組員である』

 建築家、バックミンスター・フラー の言葉です。

 若者よ、乗組員として必要とされない人生はつまらない。精一杯働こうじゃないか。そうすれば、自分の持ち場が必ず見つかるはず。

 成人してから18年。今はそんな風に思って働いています。

 ようこそ「素晴らしきこの社会へ」です。

何時でも何処でも

 年始の挨拶も一段落というところでしょうか。

 年甲斐も無くと言う表現が合っているのか分かりませんが、昨年末に買ったものがあります。

 iPod nano

 時代はiPod touchのようですが、持ち運びが苦にならない、仕事の画像も持って歩ける、という2点で決めました。

 一番の動機は、旅先でのんびりと好きな音楽を聴いてみたかったのです。上に置くだけで良い、小さめのスピーカーも買いました。

 たまたまの頂き物のiPod shuffle でアップルに触れ、支持される一端を感じました。例えばOSで、なぜWindowsを使わないか正直分からなかったのです。

 一言でまとめるのは無理が有りますが、媚びずに、機能美を追求したものが支持される証明でもあります。

 折しも、スティーブ・ジョブスが体調を崩しているとのこと。彼の言葉を思い出します。

 デジタル化、データ化が全て素晴らしいとは思いませんが、自分のCDを、好きな場所で全曲から選べるのは、凄いことに変わりありません。

ゆるゆると正月

 今日はすっきりと晴れました。気持ちの良い仕事始めです。

 元旦は朝から実家に行きました。

 年始の挨拶を済ませ、朝の内に近所の神社に初詣。

 戻ると少し早い昼食は、母が作ったおせち料理です。

 雑煮の餅はあんこ入り。母の出身の香川のもので、大阪の人は驚くのですが、以外に美味しいのです。

 長男と父は将棋の真似事を始めました。

 ほのぼのとしたものです。

 あくる1月2日の朝から、白浜に向かいました。

 海は荒れていましたが、風が強く空気は澄んで、冬の南紀もいいものです。

 白浜アドベンチャーワールへも行きましたが、1歳にならない娘は寒いだけ。

 イルカとクジラは怖かったようです。泣いていても、娘は可愛いだけです。

 長男とは年末に父に買って貰った自転車で、初のツーリングです。

 車通りの少ない、海岸沿いの道を行って帰って2時間。

 知らない間に随分体力がついていまいた。その後は3時間昼寝していましたが。

 正月気分は昨日まで。今日から全力始動です。

決意表明

 新年、明けましておめでとうございます。

 2009年の第1回目は、1月1日木曜日。何か気持ちの良いものです。

 昨年末、12月30日に2回目の同窓会がありました。2人の先生を迎え、46名が参加。会の世話役と事務局をしていたので、盛会で終えることができてホッとしています。

 中学、高校の6年間を過ごした母校は進学校でした。自慢できたことでは無いのですが、そこでの私の成績はいつも下から数えて数番目。

 在学中「守谷、高校は義務教育じゃないんやから、勉強が嫌いやったらいつでも辞めていいんやで」と何回か言った先生がいました。それが、1回目に続いて参加してくれたT先生だったのです。

 「勉強は嫌いじゃないけど、確かに成績は悪い。それならここを辞めて大検でもとるかな」と思っていた時期もありました。結局そこまでの勇気は無かったのですが。

 先生は当時36歳。初めて6年間、同じ生徒を持ち上がっている時で、教師としての真価が問われていたそうです。要するに燃えていたのです。

 先生はスピーチで「最近の生徒は少し大人しくなりました。でも優秀。私が今言っている事は、当時と随分変わりました。扱い易い訳でない生徒もいましたが、君たちに教えて貰ったことも沢山ありました」と。

 その後、招いた側としてお礼に行くと「君のおかげで、僕の教育観は随分変わったよ。今の保護者には-少々問題があっても、ここに入ってくる位のお子さんは、絶対なんとかなります。何とかするものなんです-って言ってるんや」と言って、私の事を話すのだと。

 お酒が入って、相当なリップサービスだとしても、大変に光栄でした。仕事人として認めて貰った事がとても嬉しかったのです。

 在学中に辞めていいと言われた時「そうか人は自由なんだ」と知りました。どんな事も人のせいには出来ないのだと。ようするに行く場所がある事に甘えていたのです。

 私が一番大切だと思っているのはバイタリティー。どんな時にも諦めない、強い気持ちです。毎日振り切って、粘り強く日々頑張る事を決意しました。

 長くなってしましましたが、新年の決意表明にしたいと思います。

 本年もどうぞ宜しくお願い致します。

暮れの元気なご挨拶

 2008年最後の月曜日。ゲツモク日記も今日で最後です。一年を振り返ってみます。

1月 『商店建築3月号増刊 clinic&office』で「つるみ歯科クリニック」が紹介

2月 『モダンリビング NO.177』で「加美の家」が紹介

 フジテレビ『スーパーニュース』で「境内の中の家」

 長女誕生 

3月 東京での計画スタート 

4月 突然プレゼント届く 

5月 GWは白浜 

6月 人とことばについて考える 

7月 帰郷 

8月 イターリアより 

9月 現場日記スタート 

10月 平野の歴史を考える 

11月 白川郷へ 

12月 USJへ 

 仕事では多くのオファーを頂き、素晴らしい一年になりました。残念だったのは、前半続いたメディアでの紹介が、後半に無かったこと。来年に生かしたいと思います。

 仕事以外では、やはり長女の誕生。その時あった様々な事が、懐かしく思えるのは今が幸せだからかもしれません。

 今年もゲツモクの週2回。1年52週で104回。プラス2回で106回。夜の11時台の時もありましたが、何とかUP出来きました。これも訪れてくれる方が居るから続けられたのです。改めて御礼申し上げます。本当に有難うございました。

 皆様にとって、来年も素晴らしい一年となりますよう、心からお祈りしております。

                        2008年12月29日  守谷昌紀 

クリスマスの朝は

 今日はクリスマス。子供の楽しみは、朝一番のプレゼント。

 我が家でも、枕元に靴下が。

 プレゼントは、仮面ライダーの変身ベルトとことわざカード。

 ことわざカードだけで良かったのですが、この日だけは本当に欲しいものでなければ意味が無いだろうと。

 娘にもありました。

 中身は、一番好きなものということで、赤ちゃんセンベイ。

 実は、普段の行いがたたってか、昨晩は一人の予定でした。

 妻と子供2人は、友達宅へホームパーティーに出掛けることになっていたのです。

 「家のクリスマスパーティーは、休日の12/23にするから、○○さんの家に行ってもいいでしょ」という妻に、絶対帰ってくると言えない私は「んっ?ああ、ええデ」と。

 山下達郎の歌う ♪ひとりきりの~♪ の予定でしたが、子供達の間で風邪が流行っているようで、パーティーは中止。早めに帰って4人で過ごしました。

 昨日、クライアントの奥さんから電話がありました。開口一番「メリークリスマス!」私は一瞬止まって「メッ、メリークリスマス!」。

 日本の男は大体こんなものでしょうか。でも凄くいい気分でした。どうですか、今日の電話で。自分が出来るかはさて置き。

 何はともあれ、Merry Christmas!

チャンピオンは

 今日は冬至。明日からは、もう日が長くなって行くのですから、季節はいつも先を行きます。

 仕事は今週までという会社がほとんどでしょうか。年末というのは、何故にこうもバタバタするのでしょうか。正直、子供は妻と、祖父ちゃん祖母ちゃんに任せっきりです。

 昨日も、実家に妻と子供が遊びに行き、弟家族もやってきて、遊んで貰うといういつものパタ-ン。夜迎えに行くと、今回は皆でケーキを作っていました。

 昼には長男が自転車をコマなしで乗れるようになりました。何とも有難い限りです。

 話し変わって、昨日は年に一度の「M-1グランプリ」。

 キャリア10年までの、日本一面白いコンビが決まる日です。好きな人にはたまらない番組。

 前評判は本命キングコング。私は①ナイツ、②ザ・パンチが押しで、心情的には③笑い飯、④U字工事です。(ここは見る前に書きました、どうでも良いのですが念の為)

 で、優勝は……NON STYLE!

 私の予想は外れました。②で押したザ・パンチは、上がりすぎてちょっとかわいそうでした。ということは当然笑えることなく。①のナイツは最後の3組に残ってファイナリスト。敗者復活枠のオードリーは1番でもおかしくない程の大爆笑を取っていました。

 真剣勝負は大好きですが、お笑いという、それとは程遠いようなジャンルが何故こうも感動を呼ぶのか……。

 芸の力、笑わせるってホントにすごいと思うのです。

池を望むということ

 今年の9月から、『アトリエmの現場日記』として建築、特に現場については別の日記にしました。

 区分けしたのであまり書いていなかったのですが 「池を望む家」が間もなく完成します。

 どの作品とて、簡単に進んだ事はありませんが、この現場もなかなかに苦心した、別れるのが寂しい現場になりました。

 その名の通り、家に向かって突き出すリビングが一番の特徴ですが、水面というは本当に良いのものです。

 嵌め殺しの大きな開口から池を見ていると、まず飽きません。

 カメが頭を出したり、鳥が水辺に留まっていたり。生物が見えなくなっても、風が吹くと水面は折々の表情を見せるのです。

 風の無い日は空と雲を映しこみ、風の強い日は、まるで何かが走ったように、一部だけが波立ったり。水というものは非常に繊細で、敏感なものだと改めて認識しました。

 その風景を見ながら暮らすのは、多分幸せで、心を穏やかにしてくれだろうと思います。

 元々この敷地は大きな寮が建っており、撤去後いくつかに分割して売り出されました。「池を望む家」の隣地は(隣も池を望む家ですが)、現在でこそ工事が始まりましたが、2年近く空き地のままでした。

 私のクライアントは、初めて事務所に見えた時から、この地と、ガケの敷地を新居の候補にしていました。クライアントは、とっても変わった人かと言うと全く違い、非常に温厚で常識ある素敵なご夫妻なのです。

 では、何故この地を選んだのか。新居に対して、純粋な夢を持ち、真っ直ぐだったのだと思います。

 高低差のある池に面すれば、素晴らしい眺望を得れるのは当たり前と言えます。しかし、その土地を選ぶには勇気が要ります。選ばない理由を探せば、いくらでもあると思うからです。ドラマ
ティックに言えば、全てはその勇気から始まったと思うのです。

 総括していますが、まだ完全に終わった訳ではありません。今週土曜日、最終検査をする予定です。最後にひと頑張り頼みます、T建築。

古着

 近所に古着屋があります。付加価値を求める店ではないので、かなり安いのです。

 しかもクリスマスキャンペーンとかで「買い物中、サンタクロースの格好をすれば30%off」だったのです。皆で着てきました。

 と思ったら、家族のうち一人で良いらしく、妻に着てもらいました。なんとなく残念な気持ちも。

 考えてみれば、これを貸して貰うのにお金を払う事だってあるのですから、一挙両得です。

 私は仕事中に着る上着、妻は普段着もろもろ、長男にはオーバー、甥っ子は気に入ったものがありませんでした。6点でしめて3,800円。

 買いすぎは駄目ですが、金額の心配が少ない分、気楽に楽しめます。

 本当のクリスマスまで、1週間と少し。

 これでクリスマスプレセントという訳にはいかないようで、そろそろ本当にプレゼントを選ばないといけません。

酒席にて

 世は忘年会シーズンです。

 ある市会議員の人と話した際「6連荘くらいは当たりまえ。酷ければ1日に3件」だそうです。それに比べると、私など物の数にもはいりませんが、いくつかは出席します。

 昨日もある会合の後そういう流れでした。

 元々お酒も、話しをするのも好きなので、行けば飲んで大いに話します。たまには、お酒が入っているのもあって、つい大きな事を言ってしまったり……

 そんな日の翌朝、若い頃なら、恥ずかしさのあまり、いっそ死んでしまいたいとさえ思ったり。

 しかし、歳を重ねるにしたがって、図々しくなったのか、生きる知恵なのか「他人と過去は変えられない。変えられるのは、自分と未来だけ」とつぶやくのです。

 どんなに泣き叫んでも、過去は変わらない。こんな当たり前の事を納得するのに、30年以上かかりました。反省はする、後悔はしない、です。

 しかし、何故酔うと大きな事を言ってしまうのでしょう。キリンビールのサイトに「酔う」の説明がありました。

 脳が麻痺しているのです。という事は、もう話には全く意味がありません。とは言え、少しアルコールが入ったほうが話しやすいのも事実。いつだって事実と現実は微妙な関係です。キーワードは「たしなむ」でしょうか。

 お酒の本なら「地球はグラスのふちを回る」開高健が最高です。

 学生時代に読み、開高を通して大人に憧れたものです。40歳を前にして、少しでもそんな大人に近づけたのか……

 不惑を迎えた日、一度自分で評価してみたいと思います。あと2年。