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つるみ歯科クリニック

外観


診察室
ディティール
受付と待合
      

      

つるみ歯科クリニック

– 時間を交換 –

歯科クリニックに行く前に、何を思うだろう。

「今日は痛くないのかな。どのくらい削るのかな……」。
そんな気持ちを、少しでも楽にできるのは、治療してくれる歯科医師だけだが、建築や、空間が貢献できることも結構あるのでは。そんな問いから、設計に取り掛かった。

少しでも積極的な気持ちになってもらえるよう、清潔でシンボリックな外観が必要、
そして、患者さんが多くの時間を過ごす診療室には、その時間をより有意義なものにする装置があれば良いと考えた。
その場、その時にしかない、時間を提案することは出来ないか?
歯形を取るために何やら柔らかくて冷たいものを噛んだまま、待っている時間が、例えば、普段は時間に追われて忙しい現代人が、ゆったりとした空間で、新しいものにふれる豊かな時間と交換することができたら。

そんな考えから、現代美術の作家、森野晋次氏とのコラボレーションを決めた。出来上がった空間に後で作家が作品を据えるのではなく、設計の段階から模型によるプレゼンテーションを繰り返し、お互いに納得できる点を探す作業は簡単ではなかったが、一方通行ではない関係の中で完成に至ったと思う。

待合室から中に進むと、足下から一旦ふくらんだ壁が自然に天井となる柔らかな曲面に包まれた診療室がある。訪れた人の気持ちを少しでも和らげることができれば、という気持ちを具現化したものである。
その曲面には、アートワーク「月降るはてに~イロドリのカタチ」が、床面からの照明と、高い位置から入ってくる、刻々と変化する自然光によって移ろい行く表情を見せる。この試みに患者さんがどんな気持ちになるかは分からないが、せめて夕飯での会話のきっかけにでもなれば……

『つるみ歯科クリニック』では、人間味あふれる歯科医師と、スタッフが迎えてくれる。そして、時間を交換できるかもしれない空間がある。

クライアントの声-8年後の感想

現場日記-店舗づくりの過程

メディア掲載


2011年10月
大阪府建築士会発行の『建築人10月号』に掲載されました。

2005年12月
『商店建築1月号』のクリニック特集に掲載されました。

2008年1月
『商店建築3月号増刊clinic&office』 に掲載されました。
メディア掲載

Data

鉄骨造 2階建て
2004年夏 竣工

『つるみ歯科クリニック』
大阪府大阪市平野区瓜破2丁目7-6
TEL: 06-6709-3465

PLAN


断面図



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