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「中庭のある無垢な珪藻土の家」‐4‐環境と宇宙

 この敷地は南西の角地で、隅切りがあります。

 隅切りとは、個人の敷地であっても建築基準法上、建築ができない部分のことです。

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 その敷地の特徴をどういかすか。

 それは建築設計の永遠のテーマですが、これだけ特徴があると反対に、意思決定は早くなります。

 どうせ建築できないなら、来客用の駐車スペースにするのがよいだろうと考え、プランを練っていったのです。

11 - コピーのコピー

 その形が、徐々に出来上がってきました。

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 夏の西側からの直射を避けるため、西に開口部はありません。

13 - コピーのコピー

 それがこの建物の表情と、品格を表してくれると考えています。

15 - コピーのコピー

 特に、屋根の端部は重要です。

17 - コピーのコピー

 内部からみると、その形が分かりやすいでしょうか。

19 - コピーのコピー

 斜めの壁と交差する部分にはスリット状の開口を設けました。

 建ぺい率をクリアするため、どこかの面積を削る必要がありました。それならこの部分にくびれをつくり、西側の顔をよりはっきりさせてはと考えたのです。

 環境と宇宙の違いは、自分が含まれているか否かの一点だけが異なっているといいます。

 環境を理解し、宇宙と一体となれたのか。

 もうすぐその答えが明確になります。

文責:守谷 昌紀

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