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「住吉区歯科医師会館」‐11‐およそ2年、サイトも完成

 9月下旬に撮影をした「住吉区歯科医師会館」のページが完成しました。

 先週末から、当社のサイトで公開しています。

 建物の正面は人で言えば顔にあたります。

 少しでも良い顔で撮ってあげたいと思うのが創り手の心情です。

 この日も天気は素晴らしく、うっすらと掛かる雲も僅かに夕日を受けて淡い色を映しこんでいます。

 写真家と「普段の行いが……」などと軽口をたたくのです。

 webサイトの構成は「分かりやすく」がまず一番ですが、建物の内部を歩いているような気持になって貰えたらとも考えています。

 加えて、より美しく、ドラマティックな写真があれば尚嬉しいのです。

 写真のアングルも色々ない考え方がありますが、基本「真正面」と思っています。

 しかし、それではどうしても伝わり難い空間もあります。

 この大会議室などもその例でしょうか。

 少し斜めから撮ったアングルのほうが、全体は伝わりやすいかなと思います。

 しかし、トップライトとmariane maiko matsuoの作品は、正面からとらえ直してもらいました。

 トップライトの上は、このような光庭です。

 言葉通り、採光専用に庭ですが、一番奥や側面にはルーバーも配し、風の流れもつくってあります。

 これらを囲むように、会長室、事務室、小会議室が並んでいます。

 会長室は、執務机から光庭を望むことができます。

 日々、忙しい診察の合間を縫って館に訪れる会長が、少しでも「気分がいい」と感じてくれたなら良いのですが。

 女子トイレ。

 男子トイレ。

 そして共用トイレ。

 このトイレは事務の方が使われるはずで、少し広めに設計しました。

 広い館を、いつもケアして下さる訳ですから。

 ご本人から、写真掲載のOKも貰いました。

 息をのむほどの繊細な筆使いで描かれたこの絵が、この会議室に品格を与えてくれます。

 銀箔が自然光を反射し、四季折々の表情を見せてくれるのでしょう。

 夕景に関しては、トラブルもあり再撮影をしました。

 事務の方に無理を言ってお願いしたのですが、その甲斐はあったと思っています。

 2018年の2月初旬にスタートしたので、2年近くの月日が経ちました。

 時間と命は等価です。作品が生まれることは、まさに私の生きた証しなのです。

 webサイトが完成したなら、ようやく一区切りを迎えます。

 会員の方々と、地域の方々が、この建物を愛してくれると嬉しいのですが。

文責:守谷 昌紀

■■■ 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』2019年12月3日で「「中庭のある無垢な珪藻土の家」」が5位に選出

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【News】

『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』2019年9月30日発売に「回遊できる家」掲載
『大改造!!劇的ビフォーアフター』7月21日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

「どこにもない箱」の家‐4‐まもなく着岸

 ようやく足場がとれました。

 何度経験しても、変わることのない期待感と緊張感。

 色のはっきりした建築は、やはり青空の下に限ります。

 クライアントも外観に関してとても喜んでくれました。

 現場はミキサー車から生コンを運び、外部の床を仕上げている最中。

 外構工事も仕上げ段階に入っています。

 側面からみると、それぞれの箱がどういう構成になっているのかがよく分かります。

 多くのクライアントが、決まった予算の中で夢を実現したいと願っています。

 色というものはそれ程金額差がでるものではありません。しかし、無秩序に使えばただうるさい建築になってしまいます。

 ただ「本当に好き」という部分を外さなければ、背骨のようなストーリーが常に貫かれると思っています。

 そのストーリーは、この現場日記の第1回目に書きました。

 夢を実現すると書きましたが、夢だけは人から貰うことはできません。また、押し付けることもできません。

 そういう意味でいえば、私の仕事は夢の水先案内人のようなものです。

 あくまで建築においてですが。

 「どこにもない箱」という最終目的地は計画のスタート時に示してもらいました。

 その港がもうすぐ目の前に迫ってきました。

 水先案内人としては、ここは焦らず、慎重に着岸させなければならないのです。

文責:守谷 昌紀

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm「回遊できる家」放映

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました

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【Events】
■4月1日「トレジャーキッズたかどの保育園」開園

【News】
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『関西の建築家とつくる家 Vol.2』2月1日発売「阿倍野の長家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載
『homify』6月2日「イタウバハウス」掲載
『houzz』5月28日の特集記事「あちこちでお茶できる家」掲載

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