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半地下の音楽室がある「没頭できる家」‐2‐【ゲンバ日記チャンネル】Episode1-発掘調査で土器出土-

コンクリート打設の日は、多くの手が入るので現場は活気に満ちています。

手前にあるのは、先に完成している半地下の音楽室。

天気にもめぐまれました。

コンクリートを打設、バイブレーターでならし、コテで押えていく一連の作業は見ていて飽きません。

手慣れたチームだからこその技です。

打設してすぐは柔らかいですが、すぐに硬化が始まります。

時間との勝負なのです。

ポンプ車が紫で格好よかったのでもう一枚添えておきます。

そして完成した基礎です。

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載

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軒が深いから「おいでよhouse」‐3‐コンクリートは鮮度が命

 サンマ1匹が100円台まで下がったと新聞に出ていました。

 そんなことが記事になる時代になったのですが、太古から秋は秋晴れと決まっています。

 今週は晴れ空が続きました。

 水曜日の9時頃現場へ行くと、すでにコンクリートの打設が始まっていました。

 「おいでよhouse」はかなり縦長の敷地です。

 現場内に4人、現場前に3人くらいのチームで打設して行きます。

 コンクリートを荒らしたくないので、打設は一番奥からすることが大半です。

 ポンプ車がアームを目一杯持ち上げ、奥へホースを送り込みます。

 ホースの先端をさばいているのは一番若い職人。

https://youtu.be/-A1tDNxFs6E

 これがなかなかの重労働です。

 もうひとりは満遍なくコンクリートが広がるよう、バイブレーターを当てて行きます。

 振動でコンクリートが広がる様子が、動画なら伝わるでしょうか。

 コンクリートは生ものにつき、鮮度が命です。

 打設した後を追いかけるように、左官職人がコテで押さえて行きます。

 更に気温によって1~5時間後、水が引いた後に再度コテで仕上げるのです。

https://youtu.be/YO9mXQ7jcic

 生ものが半日後には人の手では変えることができなくなり、翌日には完全に不可能になります。

 少し事情があって停滞していた現場ですが、順調に進みだしました。

 お隣の敷地も、同じようなタイミグで工事が進んでいますが、一番前の形はなかなかに特徴的です。

 2週間後あたりには建方まで進みそうで、形を見るのを楽しみにしているのです。

文責:守谷 昌紀

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

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【News】
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

朝テンションがあがる「北摂のリノベーション」‐2‐春の思い出

 元号の発表もあり、新年度がスタートしました。

 庭木も花をつけ、現場へ向かう道中を楽しませてくれます。

 建築の集合体が街とするなら、良い家を創ることは街へ貢献することにもなるはず。

 どの仕事もそうですが、遣り甲斐はおつりがくるほどあるのです。

 内部の手バラシがほぼ終わりました。

 この建物は築30年と、フルリノベーションの中では比較的新しいほうでしょうか。

 基礎のひび割れもなく、床下も乾燥。状態は良好です。

 浴室は水気が多いので、痛んでいることもありますが、それも問題なさそう。

 こちらの建物は、宮大工が1年程掛けて建てたと教えて貰いました。

 今は亡きクライアントのお父様の知人だったそうですが、構造体はしっかりしています。

 2階の床版がないこの状態は、高い位置からの光が1階まで落ちてきます。

 教会の高窓のような光が差し、空間をドラマチックに演出するのです。

 流石に、2階床版の全部を無くす訳にはいきませんが、1箇所、2階と通じるようにしたいと考えています。

 宮大工が担当しただけあり、下屋の屋根組は極めて複雑。

 この部分をバルコニーにしようと考えており、このあたりは、監督、棟梁の腕のみせどころなのです。

 棟木には御幣がとめられていました。

 周辺は田んぼですが、まだ何も植わっていません。

 下草が生えだし、のどかな景色が広がります。

 私と同年代のクライアントが「写真と言えば、あの辺で撮ったものばかりだったな」と。

 間もなく田植えが始まるはずで、秋までは下に降りられないと思います。

 冬になれば切り株と土ばかりで絵にならないでしょう。

 そう考えれば、この時期の写真だったのかなと想像するのです。

 記憶は景色と共に残ります。誰かの人生の背景をつくっていると考えれば、やはり責任は重大です。

 新芽の匂いとともに、誰にも春の思い出があります。

 その背景を、少しでも美しく彩ってみたいと思うのです。

文責:守谷 昌紀

■■■『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました

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【News】
「トレジャーキッズたかどの保育園」
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大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載

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