タグ別アーカイブ: 長屋

築80年、住吉の長屋を「碧の家 」に〈リノベーション〉‐9‐あと一歩

 2017年も間もなく12月に入ります。

 引越しを間近に迎え、「碧の家」も追い込み段階に。

 玄関横の自転車置場スペースの屋根が出来上がってきました。

 1階ダイニングスペースから奥にみえるのは通り庭。

 ここは、最後の最後にチョコレート色と白のタイル貼りへと変更になりました。

 ダイニングからエントランスを見返すと、追い込み感が伝わるでしょうか。

 階段を上がると、2階の中央は客間を兼ねた空間です。

 奥にある、南に面した部屋は主寝室。

 収納の一部をパソコンスペースとしました。

 南面する窓の下枠を大きくし、碧にしています。小さなカウンターのイメージです。

 チェアは今回購入した、アイブルーのセブンチェア。

 階段横にあるハシゴでロフトに上がります。

 このハシゴのディティールもかなりこだわりました。

 建物すべてで碧がテーマになっている通り、ロフトにも碧。

 ここから南の空を望めるのです。

 設計を始めるとき、「今回の計画で、必ず叶えたいことは何でしょうか」と尋ねます。

 その中に「月を見ながらくつろげる、勉強できる」がありました。ロフトはそれを具現化したものです。

 建築は未来の幸せの形。

 の実現まであと一歩のところまでやってきました。

文責:守谷 昌紀

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『建築家カタログ2016』8月29日発売に「遠里小野の家」掲載

『homify』7月21日「白馬の山小屋」掲載
『homify』6月4日「松虫の長屋」掲載
『homify』5月10日「長田の家」掲載
『homify(タイ)』4月25日「加美の家」掲載
『homify(中国)』4月9日「住之江の元長屋」掲載

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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築80年、住吉の長屋を「碧の家 」に〈リノベーション〉‐8‐本当に好き

 今週、唯一の雨だったのが14日の火曜日。

 「碧の家 」はこの日が現場打合せでした。

 ようやく足場がとれ、碧の外観が見えるようになりました。

 曇天は曇天で映えますが、晴れの日はまた違った印象になるでしょう。

 正面にあるのは花壇。

 ここは、碧、白、グレーのタイルをランダムに貼っています。

 キッチンと外部の碧は同色です。

 壁のタイルは、水色、白、アイボリーをこちらもランダムに貼りました。

 ランダムではあるのですが、位置は1枚1枚指定しました。

 数枚違うところもありますが、概ね展開図通りです。時間があるひとは間違い探しを。

 2階の収納内は、棚を細やかにレイアウトしています。

 収納でありながら、家具のように仕えるはずですが、この景色の中にも、後で「碧」が入ってきます。

 大工工事もほぼ終了。

 最後に製作して貰うのは、ロフトへのハシゴです。

 この景色の中にも「碧」は入ってきます。

 いつも「碧」が中心にあるのです。

 ルネサンスの天才、ミケランジェロは彫刻するとき、大理石の中に居る人を掘り出してあげるイメージでノミを振るったといいます。

 格好をつけて言えば、その感じ少し分かる気がするのです。

 私の最も重要な仕事は、「本当に好き」をさぐりあてることだと思っています。

 この厳しい世間を生きて行く時、錆びや澱のようなものがまとわりついてきます。

 それらを削り落とした中に「本当に好き」はあると思っているのです。

文責:守谷 昌紀

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築80年、住吉の長屋を「碧の家 」に〈リノベーション〉‐7‐無い所からなら別

 今日は雲ひとつない秋晴れでした。

 快晴の定義は、雲の量が全天に対して1割以下。今日は0だったので完全なる快晴でした。

 週末の嵐が嘘のような天気ですが、それが自然というものです。

 どの現場もですが、台風と秋雨前線の停滞で外壁工事がやや遅れ気味。

 今日の目的は、本格的に工事が始まる外壁の色を決定することでした。

 直射が当たる壁にあてたり、影の部分にあてがったりと、慎重に検討し、残った見本がこの2つ。

 どちらになったかは、完成後のお楽しみということで。

 工事も終盤に入り、棚の割り付けなどの詳細を詰めてきました。

 ようやく階段が完成しました。

 踏面210mm、プラス蹴込30mm、蹴上200mmの登りやすい階段です。

 かつ美しく仕上がっていると思います。

 元の階段と比べると、その差は一目瞭然。

 重力のある地球で、3m上に登り、そこで暮らすということは、かなりの危険が伴うということです。

 3m、木登りする姿を想像して貰えれば分かりやすいでしょうか。

 それを安全に、スムーズな移動を可能にするのが階段です。

 初めからあれば、階段の有り難さを感じることはありませんが、無い所から出来上がったならそれは別。

 クライアントには、 何度も現場用のハシゴで登ってもらったので、「感激もひとしおですね」という話をしていました。

 これなら、お母様にも上がってもらえそうということで、次回打合せに参加して頂くことになりました。

 階段室から出ると、2階は大きな1室空間です。

 そして、右上に見えるのがロフト。

 この高低差は2.5m。ここはハシゴでつながります。

 重力のある地球において、上下の動線は常に重要で、腕のみせどころでもあるのです。

文責:守谷 昌紀

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築80年、住吉の長屋を「碧の家 」に〈リノベーション〉‐6‐トランプとうさぎ

 現場の写真を撮る私にとって、青空は最高のキャンパスです。

 やはり快晴が最も気持ちのよいもの。

 養生シートの後ろに、碧の壁が透けてみえるでしょうか。

 外壁工事も、着々と進んでいます。

 玄関ドアもつき、エントランス部分の空間が出来上がってきました。

 軒先の碧も見えます。

 エントランス右側の外部は、屋根を設けて自転車置場となります。

 この日は、内部仕上の確認でした。

 様々な色がでてくるので、それらをクライアント、監督と全て整理しました。

 2階にあるニッチですが、ああでもない、こうでもないと詰めています。

 この細かな打合せが、空間の質へと反映されるはずです。

 この計画には多くの施主支給品があります。

 これらは、スペイン旅行の際に買ったという室名札。上がトイレで、下が浴室だそうです。

 スチール枠の中にタイルが入っていますが、1点物なので、壊したらバルセロナまで買いに行かなければなりません。

 監督も緊張感をもって養生していました。

 黒いスチール製のウサギは、ある有る部分に使う金物です。

 これも施主支給してもらいました。

 そしてこれは私がつくったデータ。

 まだ検討中ですが、これらはある空間において一連の物語となっています。

 表現には、暗喩と直喩があります。

 空間は語らないので暗喩が多いのですが、これはまさに直喩。

 しかし直喩だからといって簡単には紐解けないかもしれません。

 訪問された方が、立ち止まってくれると嬉しいのですが。

文責:守谷 昌紀

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築80年、住吉の長屋を「碧の家 」に〈リノベーション〉‐5‐アドリブあってこそ

 屋根工事も終わり、内装工事が本格化してきました。

 2階屋根裏に隠れていた小屋梁が見えています。

 最近なら、自然木の形状をそのまま使うことはないので、なかなかの存在感です。

 この梁の反対側は階段室。

 その上部にあるのがロフトです。

 ロフトではハイサイド、階段室はトップライトを採用しました。

 長屋であったり、密集した市街地ではトップライトの力を借りることが多々あります。

 この窓が、階段を通して1階のリビングに光を届けてくれるでしょう。

 この日は、照明やスイッチコンセントの位置決めでした。

 クライアントお気に入りのブラケット照明です。

 ご自身にも、動き方を確認してもらい、綿密に位置を決めました。

 壁にあてがっているのは、壁紙がラミネートされたもの。

 A4ほどのサンプルをお渡ししましたが、全てラミネートして持ってきてくれたのです。

 基本は青森ヒバの無垢フローリングに、白い壁ですが、ポイントポイントに「碧」を中心とした色を取り入れました。

 それらを現場で確認しやすいよう、また汚れないようにラミネートして持ってきてくれたのです。

 ここまで大切にしてもらったなら、サンプルも浮かばれるというものです。

 ちょっと感激しました。

 リノベーションは、元の躯体と新たな部材のジャムセッションです。

 建築現場においても、クライアント、設計者、施工者のジャムセッションといえます。

 私はこの仕事を20年以上続けてきたので、失敗のない選択肢なら、確実に提案できます。

 しかし、完成した建物で、ここは素敵だなと思った部分は、そのような箇所ではありません。

 セオリーなら選ばないような選択肢を、クライアントがとても好きだと言ったとします。

 初めからは選ばないが、駄目だという明確な理由もない。

 よくよくイメージしてみると、案外いいかもしれない。トライしてみるか。そんな箇所なのです。

 全てがアドリブなら曲は成立しませんが、ところどころにそのような遊びや物語りが織り込まれているよほうがよい思うようになりました。

 さて、このアドリブはうまく曲のに乗るのか。

 私も楽しみにしているといえば、無責任に聞こえるでしょうか。

文責:守谷 昌紀

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築80年、住吉の長屋を「碧の家 」に〈リノベーション〉‐4‐「あお」は希望の色

 打合せに向かうと、クライアントの車が現場の前に。

 後ろに、碧(あお)の屋根材が立てかけてあります。

 赤と補色の関係にあるのは緑ですが、それに負けず劣らず、コントラストがとても美しいのです。

 「碧」は深い青や、青緑、光り輝く青など、様々な意味を持ちます。

 「紺碧(こんぺき)の海」という表現が一番よくつかわれるものでしょうか。

 2階窓の腰から上が全て碧に葺かれた景色がとても楽しみです。

 玄関を入ると、内部は随分すっきりしてきました。

 1階を担当するのは親子大工。息子さんは、設計事務所も開設しているそう。

 最奥、トイレの横にあるのは中庭です。

 この僅かな外部が暮らしに潤いを与えるのです。

 前時代なら、トイレや浴室は建物から出来るだけ孤立する状態でなければ、衛生を保てなかったという逆側からの理由もあります。

 それらが、長屋の中庭文化を引き継がせてきたとも言えるのです。

 2階のロフトもさらに工事が進んでいました。

 ハシゴで登り、外をのぞくと碧の屋根がほぼ出来上がっていました。

 建築家・白井晟一の最後の作品を訪れたのは2012年の2月でした。

 1983年、78歳時の最後の作品で、「生前から最も好きだった色、ペルシアンブルーのタイルに挑戦したのでは」とお孫さんは語っていました。

 白井晟一ほどの巨匠が、そこまで慎重だったことに驚き、また納得もします。

 それにしても青は「希望」の色とはよく言ったものだ。

 彼はエッセイでこう語っています。

 私もクライアントの希望を現実とする碧だと確信しているのです。

文責:守谷 昌紀

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築80年、住吉の長屋を「碧の家 」に〈リノベーション〉‐3‐最後は勘

 梅雨が明け、「碧の家 」も屋根工事が始まりました。

 クライアントからの現場レポートで、屋根瓦を降ろす写真が届きました。

 これが鬼瓦。

 中央は家紋をいれることもあります。

 これだけ工事に興味を持ってもらえると、現場の士気も間違いなく上がるはずです。

 今日現場へいくと、屋根下地の工事がほぼ終わっていました。

 左上にロフトの窓が見えています。

 1階のダイニング・キッチンから見返すと、右が玄関で左がキッチン。

 キッチンエリアは天井高さを上げるため、構造体からやり替えています。

 反対の建物1番奥には中庭があります。

 そこにトイレ部分が突き出しているのですが、これも天井高さを上げるため、基礎からやりなおすことにしました。

 リノベーションは既存の構造体をできるだけ活かし、足らずのところに新たな構造体を加えていきます。

 しかし解体してみて、予想以上に遣り替えが必要な部分もやはりでてきます。

 それらをなんとか現場でやり繰りするには、監督、大工など、現場チームの「良いものにしたい」という気持ちが大切です。

 そういう意味では、誰に仕事をしてもらうかはとても重要なのです。

 正面からみえていた、2階のロフト部分。

 かなりの高さですが、クライアントにハシゴで登ってもらいました。

 その眺めのよさに、「PLの花火が見えるかも」と歓声まであげてもらいました。

 建築を設計するのが建築設計ですが、それはあくまで物を中心にした考え方です。

 そこに立った人の目に映る風景を設計することこそが、本来の目的なのです。

 まだないものを想像することを生業にして四半世紀。

 根拠にしているのは、高さ、方角、寸法など、いわゆる数字ですが、最後はそれら全てを合わせた勘です。

 これを書いてしまって大丈夫なのか心配ですが、本当のことなのです。

文責:守谷 昌紀

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築80年、住吉の長屋を「碧の家 」に〈リノベーション〉‐2‐100年を紡ぐ物語り

 「碧の家 」の近所は、現在建築ラッシュです。

 基本的に閑静な住宅街なのですが、半径20m内に4件の建築現場があります。

 まさに現場銀座。

 工事中、クライアントは近くの賃貸マンションで暮らします。

 通勤前、ほぼ毎日現場に顔をだしてくれるそうです。

 そして、時々私に写真を送ってくれるのです。

 土間コンクリートの打設が終わったので、この日は現場打合せとしました。

 思いのほかしっかりした梁が残っていたり、屋根裏の空間が大きかったり。

 リノベーションは現場での対応力が全てです。

 ここから施工会社と詳細を詰めていきます。

 エントランスは南向きにあり、2階窓からも質のよい光が入ってきます。

 壁の無い状態は、高い位置から光が差し、まるで教会建築のような美しさがあるのです。

 解体前、床下は土でした。

 床下の防湿対策をしていないと、どうしても床板が柔らかくなってしまいます。

 耐震補強も兼ねて土間コンクリートを打つのですが、床下から面白いものがでてきました。

 火鉢です。

 私より一回り上の監督は、「掘りごたつの底に埋め込んだのでしょうねえ」と。

 クライアントのお母さんも「知らなかった」とのことなので、以前の住人がこうして暖をとっていたようです。

 昭和10年代から20年代、市井の人々の暮らしがイメージできる瞬間です。

 キッチンの出窓に工具箱が置いてありました。

 これは、クライアントが若い頃に亡くなった、お父さまのもの。

 引越しの際に処分するつもりだったのが、「便利なので使わせてもらっています」と監督が残しておいたそうです。

 クライアントから「 ほら工具箱役にたつやろぅと、天国の父の声が聞こえるようです。父親も家作りに一役かってるようです」とメールを貰いました。

 もし、物創りの過程に意味がないとしたら、人がここまで物に愛情を注ぐことはないと思います。

 リノベーションとはその過程を紡ぐことと考えるなら、「碧の家」は100年を超える物語りをもつことになります。

 それは創り手としても嬉しいことだし、天国のお父さまもきっと喜んでくれるに違いないと思うのです。

文責:守谷 昌紀

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築80年、住吉の長屋を「碧の家 」に〈リノベーション〉‐1‐プロローグ

 大阪市住吉区は、上町台地の西端に位置する。

 海からの玄関口でもあり、早くから多くの人々が居住していた。

 古くからの住人が多く、クライアントはご近所とお互いの家の鍵を持ちあっていたという。

 住吉というくらいだから、やはり住みやすいのだ。

 今回は、昭和10年代に建った四軒長屋の1住戸をフルリノベーションする計画だ。

 まずは内部壁の撤去から工事は始まる。

 この年代の階段の角度はかなり急だ。

 後ろの柱をみると柱2本分、1間(約1.8m)で登りきっていることが分かる。

 私が設計するなら、3mほどかけて登りきるので倍近い勾配となっている。

 1階はLDKと水回り、そして個室が1部屋。

 2階は個室、客間が1部屋ずつとなるのだが、奥の腰窓の外にバルコニーがある。

 ここが洗濯干場となっていたのだがクライアントのお母様は、踏み台を置いて外にでていたそうだ。

 バルコニーは後付けなので、やむを得ないとも言えるが、こういった上下移動の障害がリノベーションの動機になることは多い。

 人は重力には抗えないのだ。

 瓦屋根の下に隠れる空間は、やはり大きく気持ちよい。

 よく見ると、野地板の上には檜皮が敷かれているのか。

 クライアントは、まとまった休みにあちこちと海外へ出掛ける。

 特に北欧が好きだという。その中でも青に惹かれるというのだ。

 青というのは奥行きの深い色だ。この計画が目指すのは「碧(あお)の家」。

 テーマカラーとなった濃い青が随所にちりばめられている。

 設計期間1年8ヶ月。

 この秋には、醸成された「碧(あお)の家」を見てもらうことができると思う。

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