「切妻と中庭の家」-10-内装

 8月に入って、内装工事が本格化してきました。

 壁を貼ったり、床を貼ったり。

 経験的に、この時期が室内は一番小さく感じます。

 現場が始まり、現場との第1回目の定例会議の際、必ず伝えている事があります。

 「皆プロだから、それぞれに、これは出来る、これは出来ないという基準はあると思う。しかし、感動出来るような建築を創ろうと思えば、今までこうだったからというレベルでは絶対駄目。色々言い分は有ると思うけど、自分の都合はまず一番後ろにしまって、何が一番良いかを皆で純粋に探そう」と。

 市街地では、近隣の建物が迫り、施工が難しい場面もあります。そんな時こそ、職人の技とプライドを見せて欲しいのです。

文責:守谷 昌紀

「池を望む家」-3-基礎 配筋検査

 本日は確認審査機関による中間検査がありました。

 以前、建築確認申請(建築物が建築基準法に合致しているかの事前審査)をする際は特定行政庁、いやゆる役所に申請していました。

 しかし、民に出来ることは民にという考えで、民間の検査機関に委託できるようになりました。今回は民間の審査機関に申請しています。

 概ね2ヵ月を掛けて書類審査に合格すると、今度は現場での検査です。

 今回の現場検査は中間検査が2回、最後にある完了検査の計3回。

 中間検査の1回目は基礎の鉄筋検査。図面通り施工されている事を確認してもらいます。

 例えば、柱を固定するアンカーボルトは直径何mmの鉄筋で、直線部が何cm、曲がり部が何cmなど、細かく指定されています。

 一番底で建物を支える基礎盤も短辺何cmピッチ、長辺何cmピッチ等と指定されています。

 無事、中間検査に合格しました。次の中間検査は建方工事完了時。鉄骨の骨組みが出来上がった時です。

文責:守谷 昌紀

「切妻と中庭の家」-9-位置決め

 間仕切り壁の下地が全て出来上がったら、スイッチ、コンセントなどの位置を確認して貰います。

 現場には、全て寸法で伝えてありますが、クライアントには実際に見て貰うのが一番です。

 現代の建築には、多くの機器が有ります。他にも、インターホン、照明機器、トイレのペーパーホルダー、タオルリング。ガスコンセントがあったりセキュリティー機器があったり。

 これを型紙に切って、実際の場所に貼ります。

 現場にはクーラーなど勿論ありませんから、この日は皆大汗でした。クライアントは小さいお子さんと一緒で申し訳なかったのですが、これをするとしないとでは大違いなのです。

 文責:守谷 昌紀

「池を望む家」-1-プロローグ

 大阪府南部には、灌漑用のため池が多くあります。この敷地はそのほとりの高台にあります。

 クライアントが初めて当事務所に見えたのは1年半ほど前。

 その時候補に上がっていたのは、①ガケの敷地、②住宅地の平坦な敷地、そして③池の見えるこの敷地、でした。

 その時も色々と話しを聞かせて貰ったのですが、2回目の来所時には、すでにこの敷地に決まっていたのです。

 私も初めてここに訪れた時は、興奮しました。プゼンテーション前でしたが、この眺めを持つ敷地で設計出来ることは、この上ない幸せと感じたのです。

 7月下旬、いよいよ工事開始です。
 
文責:守谷 昌紀

「切妻と中庭の家」-8-外壁

 外壁工事が進んで来ました。

 外壁の裏側は壁内結露を防ぐ為、15㎜ほどの隙間を作ります。その為の部材を通気胴縁を言います。

 軒樋も付きました。

 軒樋は、古い寺社建築などには無い場合がほとんどです。この樋をどう処理するかで、建築のたたずまいは大きく変わるのです。

文責:守谷 昌紀

「切妻と中庭の家」-7-床組み、間仕切り

 床の下地、間仕切り壁の下地が出来てきました。

 置き床と言われる、木で構成された床は、束という部材で持ち上げられています。

 以前は木でしたが、現在は湿気に強いプラ束といわれる、樹脂製のものが多くなりました。

 間仕切り壁は軽量鉄骨と言われる、薄い鋼材で出来た柱が細かいピッチで入ります。

 この上に石膏ボードなどの板材を貼って行くのです。

文責:守谷 昌紀

「切妻と中庭の家」-6-上棟式

 この日は上棟式でした。

 キリスト教式で執り行われました。クライアントのご家族、施工業者合わせると総勢30人近くが参列し、上棟を祝いました。

 このあとは食事会まで開いて頂いたのです。

 ここまで来ると、建物の全容が見えてきます。

 この先は仕上げの部類に入って行きますが、構造体が美しくないことには、どんな仕上げをしても意味がありません。

 先端まで、神経が通っているような構造体にしたいのです。

文責:守谷 昌紀

「切妻と中庭の家」-5-合成スラブ

 「切妻と中庭の家」は鉄骨造です。

 2階の床は合成スラブというもので構成されます。

 これは鋼製の波型の型枠に、ワイヤーメッシュという細い鉄筋を十字に編んだものを敷き、その上にコンクリートを流し込むのです。

 1階、2階とも床が出来上がれば、いよいよ外壁と内部の壁工事が始まります。

文責:守谷 昌紀

現場の様子をお届けします。