(仮称)トレジャーキッズたかどの保育園‐2‐子は宝

 「トレジャーキッズたかどの保育園」の工事が本格的に始まっています。

 まずは地盤改良工事。

 本格的に建物の設計をする前には、地盤調査をします。

 そのデータに基づいて地盤に改良が必要がどうか、どんな改良をするかを設計するのです。

 この土地は、表面から柔らかい粘土の層が続きましたが、砂礫の良好地盤が見つかりました。

 その層まで穴を掘り、セメントミルクを注入しながら撹拌していきます。

 地面の中に太い電柱を現場製造していくイメージです。

 ちなみに、このオペレーターの人は、新・国立競技場の地盤改良杭を施工してきたとのこと。

 この道のエキスパートなのです。

 大阪は、上町台地を除いて5000年前は海だったところが大半です。

 今回の良好地盤は、砂に礫の混じった層でした。

 砂に丸い礫が混じっているということは、川から運ばれてきたものだと想像できます。

 弱い地盤面を無視すれば、数千年前の地面の上に、コンクリートの柱をたて、その上に保育園が乗っているという図になります。

 過去が現在を支えているのです。

 園の名前は「トレジャーキッズたかどの保育園」となる予定。園の名前の通り、子供は間違いなく人類の宝なのです。

 園の運営会社の方がこんなことを言っていました。

 「大阪で庭を持つのって大変じゃないですか。

 保育園では思いっきり外で遊んでもらいたいですよね。

 近くにウチの園があれば是非通わせたいですもの」

 仕事の基本は人の気持ちになること。

 自分の会社の仕事を、ここまで好きになれることは素晴らしいことです。

 なんとか私たちの思う、理想の園を創り上げたいと思います。

文責:守谷 昌紀

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記