「頑張れる家(イタウバハウス)」-23-5年が過ぎ

 先週ですが、イタウバハウスへ行ってきました。

 僅かに色づいたジューンベリーも、ゆっくりと成長していました。

01 - コピー

 ご主人が施工したイタウバのルーバーは、竣工当時は鮮やかな茶色でした。

 紫外線によって、木は白けてきます。ご主人は、木の屋外遊具等を製作する施工会社の方で、堅木の特性を熟知しています。

 自然の変化を受け入れ、見越したデザインにして欲しいという要望だったのです。

 5年が過ぎ、そのコンセプトが正しかったと実感します。

03 - コピー

 共働きで、お子さんは3人。その中で、これだけ綺麗に片付けて貰い、恐縮します。

 ご主人も「これだけ片付いているのは撮影以来かも」と。日々の暮らしこそが、親を鍛えていくのだと実感するのです。

05 - コピー

 夫妻とも、トラックのファンで、キッチン前の家具が追加されていました。

 トラックの人もこれだけ活かして貰ったなら、本望なのでは。

07 - コピー

 今回伺ったのは、施工して貰ったバルコニーのデッキ材に浮きが出ているとのこと。

 施工会社の社長と一緒に見に行ったのですが、少し水がまわっているかもしれないと。後日調査をして貰うことになりました。

 何も無いのが一番ですが、何か無ければ、建ったあとの住宅に入ることさえありません。

09 - コピー

 お子さんは小学4年、小学2年、そして4歳。

 一番下のお子さんは、もうすぐテーブル付きのイスを卒業でしょうか。

 「ここだけは、シールOKにしているんです」とのことでした。

 どこに貼っても良いという自由も方針の一つです。しかし、この家を大切に思っているという両親の気持ちが、子供には伝わるのではとも思います。

 5年過ぎ、その家の個性は変化して行きます。

 メンテナンスフリーを目指しますが、変化する素材ならでは味わいがあるのも、また確かなことなのです。

文責:守谷 昌紀

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