「滋賀の家」‐9‐結果は1つ、アプローチは無限

 7月29日(火)、大阪駅から新快速に乗り、現場まで1時間半ほど。

 打合せ30回目、現地へ24回目。この日の完了検査で概ね一区切りです。

 ん?

 一部足場が残っている。前回工事が終っておらず、再検査になっていました。

 しかし何とか完了検査も合格。

 ついに空間の全容をみることが出来ました。キッチンからの景色は、この立地条件ならでは。

 西日を遮り、浮いたテレビスペースは、大工工事、家具工事の合作です。

 奥さんは「終るのが寂しい」と言うくらい楽しんで貰えたようです。家づくりは、最高に楽しいもの。これは間違いありません。

 住まい手のセンス、好みを十分に理解し、環境を活かす。

 そして素材を料理し、唯一無二の建築を創る。

 これがが私達の仕事です。

 奥さんの意見を尊重するべきか、自分の考えを伝えるべきか。迷った場面が何度かありました。

 しかし、どれが正解というものはありません。結果は1つですが、アプローチは無限にあるからです。

 それが分かると、仕事ほど楽しいものはありません。

文責:守谷 昌紀

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