「8.8坪の家」-8-施主支給

 前回は未定だった3階浴室の窓。

 この現場日記にも「追加OK」の返事を貰いました。

 打合せに現場へ行くと、すでに取付け済み。

 その下には、浴室用テレビがあります。位置はクライアントに見て貰いながら決めました。

 モノは支給で、取付のみ施工会社に。これを「施主支給」と言います。

 他にもいくつかあるのですが、浴室のバスタブ用水栓も施主支給なのです。

 浴室は3階にあるので、ユニットバスとしました。

 ユニットバスは金額面、漏水面を考えると、メリットがあります。

 しかし、選択肢はメーカーが決めた物のみ。

 そんな中、このゴージャスな水栓がクライアントからの支給品です。

 英語の簡単な説明書しか入っておらず、今後の事を考えると「ちょっと難しいのでは」というのが工事担当者の感想。

 気持ちはよく分かります。皆で色々話しあい、一つの可能性を見つけました。

 さて、無事に付くのかどうか。 

 狭小地の為、浴室の上の隙間も物入れにしました。

 浴室、洗面のある3階から、階段を2段上がると寝室があります。

 この家の最上部にあたり、最も天井高のとれない場所です。

 しかし寝室は寝る為のもの。十分だと判断しました。

 1フロア8.3坪、延べ面積18.7坪。

 私の経験の中では、過去最小の住宅。

 極小住宅の挑戦は続きます。 
 
文責:守谷 昌紀

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記