「あちこちでお茶できる家」-7-掛かった時間に比例する

 年明け初めての現場打合せは、「あちこちでお茶できる家」。先週の土曜日でした。

 こ最近は暖冬傾向が続いていたので、今年の冬は特に寒く感じます。

 現場には、お湯を暖める器具が置いてありました。

 本来は、お湯のいる作業の為にあるものらしいですが、缶コーヒーが入っています。

 温かいものが少しあると、休憩も随分違ったものになるはずです。

 日々の生活の中に、どれだけ楽しみをちりばめられるかで、暮らしは随分違ったものになるのです。

 

 内部の壁下地が、概ね出来上がってきました。

 

 2階ファミリースペースには造り付けのカウンターと本棚。

 これから家具工事が進んで行きます。

 この家は23度という角度で折れたへの字プランになっています。

 丁度その交点に階段がありるので、平面的、立面的に複雑な形状になってくるのです。

 更にその部分で、壁の仕上げが切り替わることもあり、どこを境目とするか相談していました。

 「ここが大変なんですよ」と棟梁も頭を悩ませていましたが、経験的にこういった箇所はとても魅力的な空間になります。

 悩んだ時間、掛かった手間に比例して良くなるのですから、あとはどれだけ現場の人に気持ちよく頑張って貰うかに尽きます。

 完成した時。この仕事に関わった皆が「ああ、頑張った甲斐があったな」と思える、目標を指し示すのが、私達の仕事なのです。

文責:守谷 昌紀

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