「四丁目の家」-17-ファサード

 一昨日、監督より写真を送って貰いました。

 外壁工事が終わり、足場が取れたと報告があったからです。建築用語で、外観の正面をファサードと言うのです。

 外壁は目地の無い、フラットな仕上げにしました。

 屋根が大きく張り出しているのは、思う存分洗濯物を干いたいという要望から。

 奥に開いている穴は、ここでテントを張れば星が見えるようにという設計意図です。

 屋根は南に向かって登っており、2階の天井は高いところで3.2mあります。

 屋根形状こそがこの建物を物語っているのです。

 この計画、第1回目の現場日記は2010年11月27日でした。

 3月の大震災もあり、工事は大きく遅れました。しかし、それも良い思い出と言えるかは、最後の仕上がり次第です。

 計画がスタートした当初、ご主人は大阪に単身赴任でした。途中からご主人も東京へ転勤すると、よりメール、電話でのやり取りが多くなります。

 昨年の「Epic Games Japan」に引き続き、私達はどこに居ても仕事ができる、という大きな経験になりました。

 しかし返す返すも最後が肝心です。

 残すは外構だけになりました。来週末は現地へ最終の検査へ行く予定です。

文責:守谷 昌紀

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