建築の正面側をファサードと呼びます。
住宅は個人のものですが、ファサードは街の景色を形作るもの。よって、半ば公的なものと考えています。
美しいファサードが街をより良くするはずだからです。
コンセプトはパリのアパルトメント。
その表情を持ち、まねごとにならないよう検討を重ねました。
住宅街にパリのアパルトメントが現れても……という考えもありますが、純粋にそれを追求するのは意味のあることだと思います。
ただし近隣に迷惑をかけないというのが、絶対条件。
判断は道行く人にゆだねます。
建築は勿論ファサードだけではありません。
新たにチェアも到着しました。
キッチンから見たダイニングを見返した時、クライアントの思い描いていた空間になっているのか。
この判断は本当の暮らしが始まってからになります。
文責:守谷 昌紀