年が明け、現場では年始の挨拶もそこそこに、工事が始まっています。
現場の仕事始めは1月5日でしたが、翌日にクライアントと訪れました。
この日の大阪は寒いのなんの。
打合せは朝からでしたが、昼が近づいても気温は上がらず、帰る頃にはつま先の感覚が無くなるほど。
しかし現場のほうは大工さんも増え、いよいよ追い込みの活気が出てきました。
衛生機器も据え付けられだし、家としての顔が見えてきます。
洗面のカランは真ちゅう製で、とても良い感じ。
酒部屋の躙り口は高さ80cm。ここに入る人は、みな頭を垂れます。
その姿を美しいと感じれる感性こそが、日本が世界に誇るべきものなのかもしれません。
中では大工さんが床組の下地を作っていましたが、入るときにはみな謙虚になるのです。
深い茶色のレンガに、白いスチールの上げ下げ窓。
外観のイメージが出来た時には、ワクワクしたものです。いよいよ現実となりました。
愛おしい建物になると、確信しています。
文責:守谷 昌紀