「伊東内科クリニック」-15-3×6板

 内部工事が一段落し、外壁工事が始まりました。

 「伊東内科クリニック」は目地のない、大きな壁面で構成されています。

 目地がないとは言え、使われる材料は人が扱える大きさ。

 3×6(サブロク)板と呼ばれます。3尺×6尺のことで、910mm×1820mm。

 建築現場では古来よりの尺寸法が一般的なのです。

 現場内には、所狭しと3×6板のボードが積まれています。

 階段は鉄筋コンクリート造なので、型枠工事も始まりました。

 ちなみに、これらも3×6板の合板で作られます。

 よって現場に未だ階段はなく、上がり下がりはハシゴ。 

 これは大工さんの手製。エレベーターシャフトの中に移動されていました。

 若干怖さが軽減されました。 

 この時期の現場は、本当に暑い。

 飲み物の差し入れがあり、私も一本頂きました。

 夕方の現場では「今日のビールは上手いで」という声が聞こえてくるのです。
 
文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm