「伊東内科クリニック」-18-カルテのIN、OUT

 先週金曜日に続いて、火曜日も打ち合わせの為現場へ。

 工期も残すところ1ヵ月になりました。

 金曜日に、そろそろ秋の気配が……と書いたのですが、8月の最終日も暑い一日になりました。

 左官職人が、サッシと木材の間にモルタルを詰めています。

 トロ詰めと言いますが、これは木造用サッシにはない作業です。

 大開口を実現するために、鉄骨造用のサッシを使っている部分があるのです。

 トコロテンを押し出すような器具で、モルタルを注入して行きます。

 待合の正面は、ガラスを待つのみとなりました。

 診察室と受付の間には小さな窓があります。

 「伊東内科クリニック」は電子カルテの予定ですが、それでもA4大のペーパーのやり取りもあるそうです。

 小さな窓の中央に仕切り板を入れ、INとOUTで使い分ければ、という発想です。

 こつこつとディティールを積み上げて行きます。

文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「伊東内科クリニック」-17-診察室には

 お盆を過ぎてはや2週間。

 高校野球が終われば、夏はあっと言う間。国語の先生が言っていた言葉を思い出します。

 空も濃紺からスカイブルーへ変わったような。

 待合室も下地の大半が出来上がりました。

 曲面壁の前に待合ソファーが来るのです。

 昼からはクライアントと、造り付け家具の打合せ。メインは診察机です。

 ここまで、ケーススタディーを繰り返してきました。

 最終形が見えてきたので、実寸でベニヤを切ってもらったのです。

 早速、診察を再現です。これはクライアントに座って貰う他ありません。

 普段は、全く感じないのですが、患者さん(役の工務店の若手)の手を持つ感じが、完全にお医者さんのものでした。

 力が入り過ぎず、緩すぎず。無駄な力感が無いのです。

 当然なのでしょうが、流石だなと感じました。

 診察室では、血圧を測ったり、問診したり、パソコンを打ったりと、行動は複雑です。

 それらに最適で、しかも患者さんと良い距離感を保てる形状を探ってきました。

 中央の出っ張りを更に95mm引っ込めることにしました。

 納得できるところまで、徹底的にいきます。

 その後は、床材や待合ソファーの相談です。

 色、素材にも勿論こだわっています。

 無難でなく、とんがりすぎず、このクリニックのコンセプトを表現できる、素材と色の組み合わせを探ります。

 全てを満足する、一本のラインがどこかにあるはずです。

文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「Shabby House」-8-建方検査

 朝から審査機関による、建方検査が行われました。

 建築基準法の検査は2階の床までですが、住宅かし保険では3階の床までチェックします。

 審査機関の担当者、現場監督と継手や溶接箇所、デッキの確認をしました。

 柱や梁のサイズ等は、部材リストに明記している寸法でチェックをします。

 建方検査は追加書類の提出を済ませ、合格しました。 

 3階には、先日の上棟式の御幣が。 
 
 手前の開口部は、各部屋と繋がる光庭。

 1階まで光を通します。

文責:田辺 幸香
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「Shabby House」-7-上棟式とお酒

 8月10日は大安。上棟式を迎えました。

 上棟式には様々な形式があります。

 今回はクライアントに御幣へ記名して貰いました。

 その間、奥さんと「最近、ペンで書く機会って減りましたよね」などと四方山話を。

 ご主人は本当に達筆で、正直驚きました。

 私の字は、事務所内でも「読めない!」と言われるくらいで、ちょっと反省したのです。

 鉄工所の専務が、3階へ御幣を上げてくれます。
 
 こんな時、現場の人は勇ましく見えるのです。

 四隅にお酒をまいて頂き、最後に乾杯。

 無事、式典を終えたのです。

 私たちに、お土産まで頂きました。

 その中に、日本酒の小瓶が。以下はクライアントからのメールです。

 一つだけおまけの話で、本日のお酒のことです。

福井の「梵(ぼん)」というブランドのお酒なのですが、天皇御用達とかJALのファーストクラスとか、松井やイチローが節目の記念の時に飲んだとか、その類のエピソードがいくつ もあるくらい高級な酒を造っている蔵元のお酒です。

 今回ここのお酒を選んだ理由は

①この位の小瓶になると、あまりいいお酒が入っていないので困るのですが、お勧めできるものである(大前提)→よく冷やして飲んでください

②知り合いの佐野屋酒店さんで取り扱いしている。

③そして何よりも重要なのが名前でした

佐野さんのコメントを借りると

『梵(ぼん:BORN)とはサンスクリット語で「けがれなき清浄」「真理をつく」と訳される言葉で、もう1つの読み方のBORNでは「誕生」「創造」を意味します。』とのこと。
新しい家ができるのはぴったりかなと思っただけです。

 よく冷やして頂きました。果実のような香りで飲みやすく、後味もしっかり。大変美味しかったです。

 こちらのご主人は、仕込みの時期、2月頃になると、日本酒の酒蔵を訪ねて回ります。そのくらい、日本酒にこだわりを持っているのです。

 コンセプトは1回目に書いたのですが、その前から有ったキーワードは「パリのアパルトマンと酒部屋のある家」でした。

 「Shabby House」には酒部屋があるのです。
 
文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「Epic Games Japan New Office」-5-クライアントから

 8月9日の竣工検査を終え、大阪の事務所に戻ったのが夕方の5時半。

 一日出ていたので、月曜日中の仕事をコツコツ進めていました。大方目処がついたので、今日は終わりにしようかと、最後にメールを見ると、クライアントからメールが。

 大変嬉しく、写真の雰囲気がとても良かったので、ここにUPします。クライアントも快く了承してくれました。





守谷さま、

 いつもお世話になっております。エピック・ゲームズ・ジャパンの河崎です。

 本日もまたご足労いただきましてありがとうございました。

 おかげさまをもちまして、とても素敵なオフィスが完成しました。

 これもひとえに守谷さんと日祥工業の皆様のお力添えによるものです。

 心より感謝するとともに、皆さんとお仕事できたことを幸運且つ誇りに思います。
ありがとうございました。

 これからぼちぼち取引先の方も訪れるようになりますので、感想が聞けたらまたお知らせするように致します。

 午後になって下田が到着したのですが、ミーティングルームからエントランスにかけての多重ガラス面で構成される光線の具合にいたく感心しておりました。
守谷さんが帰られた後に、一気に家具が届きまして、ずいぶん雰囲気が出てきました。

 取り急ぎ、本社への報告用にまとめた写真集をお送りします。(とはいってもiPhoneで撮影しているので、大したことないですが)

 明日からゴミ箱やマルチタップ、プリンタ等、生活必需品類を揃えていく予定でおります。

 落ち着いて仕事できる環境が出来上がるのが楽しみです。

 厳しい予算、厳しいスケジュールの中で、本当によい仕事をしていただき、ありがとうございました。

 アトリエmさんにお願いして本当によかったと思っております。

 また撮影等でお目にかかれる日を楽しみにしております。打ち上げも近々に、是非。

 では、今後ともよろしくお願いいたします。

 河崎

 建築は竣工時が完成ではありませんが、好きな仕事をし、感謝の言葉まで貰えると、仕事人冥利につきます。

 利休と同じく、一期一会の精神で、悔いの無い仕事をしたいと思うのです。 
 
文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「Epic Games Japan New Office」-4-竣工検査

 今回が3回目の現場訪問。

 最終回であり、竣工検査であり、New Office オープンの日でもあります。

 マイクロソフトからも、2つのゲーム部門から、花が届いていました。

 私がいる間にも、続々と祝いの花が。

 クライアントによると「ゲーム業界はこういうのは結構派手なんです」と。

 これは「Epic Games」のゲームソフトのキャラクターグッズ。

 確かに、建築の世界とは違う部分がありそうです。

 今回は家具のプロデュースもありました。

 海外からの船便もあり、全てが揃うのは9月の初旬。

 現時点では、受付とバーカウンターのチェアーが届いていました。

 前回現場にあった、エントランスのアートワーク。

 大阪に戻ってから、電話がありました。

 「バカヤローって、笑って言って下さい!あれ、左右に反転してつくちゃったんです」と、施工会社社長から。

 直に作り直して、何とか今日に間に合ったのです。

 現場では本当にいろんな事が起こります。

 横浜を後にしたのはお昼過ぎ。

 新大阪につくと、夏休みの家族連でごった返していました。

 全ての家具が揃った時、活気のあるOfficeになると思います。

 他の用件で横浜に行くのが9月の初め。また見に行ってきます。

文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「伊東内科クリニック」-16-野江

 お盆前では、クライアントと最終の打合せ。

 現場までは地下鉄で行きますが、野江という街は本当に便利なところです。

 梅田から地下鉄で9分、京橋から京阪で4分。

 車でも梅田から10分程でしょうか。

 最寄駅の野江内代からは歩いて2、3分。

 そんなこともあり、今回はオープンハウスならぬ、オープンクリニックを開催しようと考えています。

 開院してからは、なかなか無い機会なので、近くの方は是非遊びに来て下さい。

 詳細はまたお知らせします。

 歩道に置かれた、鉢植えのヒマワリ。

 疲れ果てたものもあり。

 元気なものもあり。

 この花、どうしても人の姿を連想してしまうのです。 

文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「Shabby House」-6-建方

 昨日から建方工事が始まりました。

 足場組もあり、現場はごった返しています。

 3人の職人が、2階の梁上でボルト締をしていました。

 一番高い所は、9.2mです。

 最も大きな梁の背は25㎝。

 ボルトの本数等は、それぞれに決まっています。

 柱は全て20㎝角。

 柱却は4本のアンカーボルトで筋結されているのです。

 デーンという感じで、柱と梁が建ちあがりました。

 左端の隅に柱は無いのです。

文責:田辺 幸香
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「Epic Games Japan New Office」-3-ディティール

 最終検査以外では、最後の現場打合せ。

 手摺に養生がしてあるのが、Epic Games Japanの New Officeです。

 「ゲームビジネスの明日を考えるメディア」こういったところに、発表していくのだそうです。

 こういうのを見ると、凄い商品を持っているのだなあと思います。

 現場は内装工事に入り、いよいよ終盤の雰囲気です。

 自立した間仕切壁の天端は、スチールとアルミの組み合わせです。現場からの提案でした。

 こういった組み合わせは、職種が分かれるのであまりしないのです。その分新しい感じがします。

 白の段々は、エントランスに据えつけます。

 全段の図面を送りましたが、1段ずつの手仕事。

 30mmのスタイロフォームを切ってあるのです。

 裏面には番号がふってあります。下の段だけで34段。

 型紙を上にあてると、下が膨らんでしまう。上下にサンドイッチして、熱線カッターで切ったと施工会社の社長は言っていました。

 塗装の下地には木工用ボンドを水に溶き、ママレモンを数滴たらすのが良いそうです。

 モノ自体、特に機能はありません。

 昼に現場を出ると、前を流れる大岡川で屋形船が準備をしていました。

 夕涼みをしながら、食事でもすると最高の気分でしょう。

 みなとみらいも、日曜日は花火大会で、身動きできない程の混雑だったとのこと。

 日本列島、夏真っ盛り、といったところでしょうか。

文責:守谷 昌紀
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

「頑張れる家(イタウバハウス)」-2-地盤改良

 朝からクライアント、現場監督と近隣挨拶を済ませました。

 まずは地盤改良からです。

 調査は7月中旬に終えました。

 水田として利用されていた形跡があり、地盤補強要という結果です。

 今回は、湿式の柱状改良を行うことになりました。

 土を掘削し、セメントミルク(セメント+水)を注入していきます。

 地中で掘った土と混ぜ合わせ、600φ×7mの杭を作ります。

 もう一日かけて合計24本の杭を打ち、建物の支えとするのです。

文責:田辺 幸香
建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm