今週のはじめ、工事が始まりました。まずは解体からです。
敷地に住まいが有った場合、愛着あるものが沢山あります。
簡単に捨てるのは難しいのですが、これが解体費用に影響を与えます。リサイクル法が施行され、手作業の分別が必須になりました。
これ自体は素晴らしいことですが、費用はかさみます。
家具や家電は、解体業者が捨てれば産業廃棄物。高い処分代が掛かかります。
住人が市町村に引き取って貰えば、大阪市なら1個につき200~1000円。文字通り桁違いに安く済むのです。要、不要の判断は難しいですが、私は迷ったら捨てて下さいとアドバイスします。
「これからも一緒に暮らしたい」という積極的理由が大切で、「必要なことがあるかも」という、二次的な動機では、結局不要なものに埋もれて暮らすことになるのです。無難は感動を生みません。
現在クライアントは、ペルーに戻っています。着工前、モノの選別をしている現地でお会いした時のこと。
「娘の傘を捨て辛くって。もし守谷さんが嫌でなければ」と見せてくれました。
娘さんは今年から大学生。10年以上大切に使われていたことになります。有り難く2歳の娘に頂きました。
同じモノでも、ストーリーのあるなしで、全く違うものになるのです。
文責:守谷 昌紀