カテゴリー別アーカイブ: C46 「高台の家 RC打放しの家」

「高台の家 RC打放しの家」‐11‐庭と砂場ができていた

 この日曜日は、微妙な空模様でした。

 「高台の家」の3ヵ月点検へ。何とか雨は上がってくれました。

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 ダイニングのテーブルはブナの一枚もの。

 徐々に家具も買い足され、家は醸成されて行きます。

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 一番の変化は庭。

 竣工時は真砂土の状態でしたが、見事なものに変わっていました。

 ご主人、義父の共作です。

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 そのストーリーを聞き、孫娘への愛情を感じたこの砂場。

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 初めは、砂がサラサラ過ぎて団子が上手く出来ませんでした。

 赤土を混ぜてみると、今度は壊すのが大変なほど硬くなり。

 程良い硬さを求め、様々なブレンドを試して、ここにたどり着いたそうです。

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 こちらの机は奥さんがそのお父さんに作って貰ったもの。

 少し手を加え、娘さんに引き継がれています。

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 2階にあるソファーテーブルは、ご主人のお手製です。

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 以前よりセンスの良い方だとは思っていましたが、庭木の選択がまた素晴らしい。

 中央には株立ちのヤマボウシ。こちらは宝塚市の木だそうです。

 雑木林をイメージして、ソヨゴ、ハイノキ、シマトネリコ、シラカシ、マンサク等を選んだとのこと。それぞれの樹形がまた良いのです。

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 こちらは楽しみのトマト。

 現在、ご主人は週1回は庭木屋さんに通っているそうです。

 「ここまで庭いじりがが好きだとは思いませんでした」と。

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 「好きを突き詰めて行きましょう」というのが、私の物創りのポリシーです。

 好きがこの家によって増えたなら、これはとても嬉しいこと。

 「暮らしが始まってからの写真を」というのも私のポリシー。

 次回の訪問をとても楽しみにしています。

文責:守谷 昌紀

『住まいの設計07・08月号』5月21日発売「松虫の長屋」掲載■

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『日刊住まい』「野洲の家」掲載
■『関西ウォーカー別冊「大阪ライフウォーカー」』3月22日発売に
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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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「高台の家 RC打放しの家」‐10‐冒険は一旦終わり

 昨年の11月に完成した「高台の家 」

 SEIUNDOに続き、当社webサイトにUPしました。

101西外観 (2)

 先に自分でも撮ったのですが、はやりプロに依頼しました。今回は平井美行さん。

103北西外観

 2月11日だったか、この日は雲一つない快晴。

 全く雲の無い時間が、これだけ続いたのは数十年振りと聞きました。

 又聞きで、裏は取れていないのですが。

105北西からの街並み

 時折、薄い霞のようなものは出ましたが、本当に雲の無い空。

 利休だったか、一筋の雲が月に掛かるのが良いと言いました。

107南東外観

 その意味で、写真家は「少しくらい雲があってもいいかも」と言いましたが、それはそれ。

 特別は良いものです。

109北東外観

 足を止める人も、何人か居ました。

203ダイニング・キッチン夜景

 今回は人無しの写真ですが、落ち着いたら、家族に入って貰いたいと思っています。

205ダイニング・キッチン

 1階にはリビングを置かず、ダイニング・キッチンとしました。

 これが、プランに大きな影響を与えています。

209ダイニング

 大は小を兼ねますが、豊かは大のみには宿りません。

301エントランス

 コンクリートという、金額的にも高い躯体がゆえ、ボリュームは徹底的に拘っています。

303階段

 建築は、コストという縛りがあります。

 拘ったと言うよりは、精査に精査を重ねたというのが、本当の所でしょうか。

305ホール

 コンクリートと木という素材は、対比が本当に美しいのです。

307子供部屋

 キッチンの北にある子供部屋。

309寝室

 エントランス近くにある寝室。

 いずれも、大きすぎない適正なサイズを探りました。

401P室と縁側

 そして2階の縁側とバルコニー。

403P室西から

 ここを併せてリビングとしたのです。

 その室名は「P室」。その所以はここでは割愛します。

405縁側から

 霞のような雲がある、2階南側の景色。

409縁側の夕景

 そして夕暮れ。

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 この空間が、幸せの景色を生んでくれると期待しています。

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 坂のある街に浮かぶ。コンクリートBOX。

 シンプルで、抽象化された空間は、気持ちを投影しやすいという側面があります。

 ただ、ここには捨てる勇気が付いて回ります。

 クライアトと私達の冒険は、一旦終わりました。これからの暮らしが、それらを醸成してくれるのだと思います。

 そして、素晴らしい暮らしが醸し出されることを信じています。

文責:守谷 昌紀

■■■5月21日(土) 3:30pm~6:00pm 京都BAL 地下2階 
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「高台の家 RC打放しの家」‐9‐家は人となり

 2013年の8月に計画がスタートし、ようやく引渡しが終わりました。

 なかなか金額が合わない時「工事はいつ始めても良いから金額を合わせて欲しい」と施工会社に伝えました。

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 そんな荒業まで使い、何とかここまでやってきました。

 アプローチは西側から。

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 そして東の道路下から見上げた外観。

 南からの光を受けるため、2階では南東の眺望を得る為、階段は擁壁ぎりぎりに浮いています。

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 エントランスには、RCのベンチがあります。

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 1階のダイニング・キッチンにリビングの機能はありません。

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 それらは、全て2階の「P室」が受け持ちます。

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 この部屋、ピアノを置く予定で、当初は「音楽室」と呼んでいました。

 しかし、左奥に見える扉の中に、小さなピアノ室を設けることになりました。

 ご主人から「今、パンダのぬいぐるみが目に入ったので、この部屋を仮に『P室』としておきます」というメールがありました。

 以来、この部屋はP室になったのです。

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 明確な用途がある訳ではなく、空を見たり、星を見たり、時には雨だれを見たり。

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 その為に深い庇を設けました。

 庇の上には、簾が掛けられるように、フックもつけてあります。

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 「P室」の横に並ぶ部屋は「視聴覚室」。

 映画を見たり、音楽を聴いたりする空間です。

 「テレビは存在感が強いので、P室に置きたくない」と、明確にイメージを伝えて貰っていました。

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 坂のある街に家を建てることを決め、コルビジェのファンズワース邸、メキシコのバラガン自邸まで足を運んだクライアント。

 半面、ユーモアを忘れない人でもありました。

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 取り扱い説明の日、お子さんのテンションは上がりっぱなしでした。それを見る夫妻の眼差しが何とも優しい。

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 高台から見下ろすこの景色は、私達からのプレゼントです。

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 「ダイニングには、花を活けておく小さな棚があればいいなと思うんです」

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 家は人となり。そんな会話の積み重ねが、家を形作って行きます。

 生活が本格的に始まったら、また撮影に来たいと思うのです。

文責:守谷 昌紀

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■セミナー:4月24日(日)14:00~16:00
(会場:住まいの情報センター3階ホール、定員100名)
「松虫の長屋」見学会:5月15日(日)14:00~16:00

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「高台の家 RC打放しの家」‐8‐答え合わせ

 ようやく足場がとれました。

 初めて建物の全容を見る時、緊張もありますが、やはり心躍ります。

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 西側道路を下りながら、全体を確認。

 敷地を読み解けていたのか。自分達の提案は正しかったのか。答え合わせをするような感覚でしょうか。

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 季節によって、太陽高度、日の出、日の入りの位置は正確に分かります。

 冬は取り込み、夏はそれらをいかに防ぐか。

 代わらぬテーマですが、この家は内外コンクイリート打放しの為、特にそれらが需要だと考えました。

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 正面の西側は閉じ、メインの空間は南に開いています。

 1階はダイニングキッチン。

 キッチン設置の前ですが、床材が貼られ、空間の雰囲気が出来上がってきました。

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 2階はP室と呼ぶ部屋。こちらは広いバルコニーと、深い庇に囲まれています。

 P室の「P」に深い意味はありません。空を見上げたり、雨を眺めたりする、余白の部屋なのです。

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 バルコニーのコーナーには開口を切ってあります。

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 南の隣家を気にせず、南東に広がる大阪平野を見下ろす為のものですが、 紅葉した桜が、季節を視覚で感じさせてくれるのです。

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 この敷地は、東にも道路がありますが、4mの高低差があります。

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 クライアントは坂のある街を探し、この土地を選びました。住まい手が求める景色、風景とは。

 それらを感じ、実現する為に、設計という仕事があるはずです。

 「本当にかっこいいですね」と何度も言ってもらいました。私もそう思います。

 残すは外構工事のみ。建物外の部分でありながら、街に一番近いのが外構工事。最後の総仕上げとも言えます。

 建築とは、クライアントとの共同作業です。思いのずれがなければ、失敗はないはずです。

文責:守谷 昌紀

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「高台の家 RC打放しの家」‐7‐やっぱり青空が良くにあう

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 前回、打放しは雨もいいと書きました。

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 しかし、青空は尚いい。

 僅かですが、上部が見えるようになりました。

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 10月初旬、1階ダイニング・キッチンの奥深くまで光が差し込んでいます。 

 左手にある階段を上ると、2階には「P室」と名づけられた、部屋につながります。

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 ル・コルビジェは「建築それは陽光のもとでの形態の正確かつ壮麗なるたわむれ」と言いました。

 秋の陽光が、壁、天井とたわむれているのです。

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 2階にある「P室」は、目的が明確な部屋ではありません。

 本を読んだり、光が壁に当たる様を眺めたりする部屋。いわば余白です。

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 余白は、更に外部の余白と深い庇でつながっています。

 日本建築で言う、縁側にあたる空間なのです。

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 現在は足場があるので、屋根上にも上がって来ました。

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 梅田の高層ビル群、阿倍野のハルカス、空気が澄んでいる日は、りんくうゲートタワーまで見えるそうです。

 簡単に、1時間位は経ってしまいそうな景色でした。

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 正面は西側ですが、階段のある東側は3mから4mの擁壁になっています。

 こちらの姿も、なかなか刺激的なものになるはず。足場が取れるのは、11月中盤あたりでしょうか。

 晩秋の陽光とたわむれる姿を、心待ちにしているのです。

文責:守谷 昌紀

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「高台の家 RC打放しの家」‐6‐写りすぎ注意

 先週の木曜日、現場での打ち合わせでした。

 高台の家は、何故か雨の日が多いのです。

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 1階部分の強度が十分でたので、ポスト(支柱)がほとんど撤去されていました。


 雨につき、光量が少なかったのですが、そのほうが陰影がよく分ります。

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 1階ダイニングキッチンの南面は、全面が窓になっています。

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 その隣にあるのが子供部屋。

 躯体が1.2m張り出し、更に1.2mの庇があります。この部分のポストは、念の為残したまま。

 この部分は、駐車場となります。

 明るさ、暗さとも楽しめる。RC打放しとはそんな素材だと考えています。

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 その表情に影響を与えるのが、このセパ穴とかPコンと言われるものです。

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 雨の中、2階はまさに脱型中(型枠を外すこと)。

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 作業は大変ですが、雨ぬれたコンクリートも美しいもの。

 壁に穿たれたスリットは、大阪平野の夜景を楽しむ為の開口です。

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 この日はCANONの5D-MARKⅡで撮ったのですが、やはり小さなデジカメと比べると、質感が全く違います。

 前回の打設の風景を「ゲツモク日記」に上げたのですが「しっかり顔が写り過ぎて、恥ずかしいので……」とクライアントから。

 ちょっと調子に乗りすぎました。

 以後、写り過ぎには注意します。

文責:守谷 昌紀

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「高台の家 RC打放しの家」‐5‐型枠を木槌で叩く、叩く

 各地に被害をもたらした台風11号。

 「高台の家 RC打放しの家」もコンクリート打設予定日と重なり、気を揉んでいました。

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 通過が分り、昨日の夕方、工事をすると連絡がありました。

 朝9時から、打設が開始されました。

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 鮮度が命の生コン。

 プラントから打設までの猶予は90分です。

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 15人程のチームで打設は進みますが、常に時間との戦いなのです。

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 ベテランの監督が手にしているのは竹竿。

 これで、壁の角など、コンクリートがしっかり入っているかを確認します。

 コンクリート一筋35年。やはり経験がものを言うのです。

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 バイブレーターで、コンクリートに振動を与えます。

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 しかし、最後は人の手。

 叩く。

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 叩く。

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 叩く。

 型枠を木槌で叩き、密にコンクリートが入っているのか確認する為です。

 やり難い箇所が大切なのは、どんなジャンルでも同じでしょう。

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 建築は総合力で勝負するもの。

 しかし、現場ごとに集り、現場が終ると解散する、1回ごとのチームなのです。

文責:守谷 昌紀

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「高台の家 RC打放しの家」‐4‐コンクリートがプリンなら、型枠はカップ

 8月8日(土)、鉄筋の本数などをチェックする配筋検査に行きました。

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 高台の家は、西に高低差のある敷地にあり、南西の景色が素晴らしい家です。

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 現場が盆休みに入る前、1階のコンクリートを打設しました。

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 それから1週間。8月19日(水)に、クライアントと現地へ行ってきました。

 壁の型枠が外れ、徐々に躯体があらわになって行きます。

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 まだ水分が残るこの時期は、やや黒っぽいのが特徴。やはり打放しは美しいものです。

 クライアントも打ち上がりに満足してくれました。

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 コンクリートをプリンとするなら、そのカップを現場で作ってしまうのが、型枠大工の仕事です。

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 プリンが固まれば、そのカップは不要となり、取り壊される運命にあります。

 型枠は、非常に短い期間この世に存在し、自分達が作った訳ではない、プリン側が残ることになります。

 型枠は一瞬の芸術なのです。
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 その一瞬の芸術に、情熱を注げるか。

 コンクリート打放しは、型枠大工の熟練度、熱意に大きく左右されるのです。

 奥に座るのは、棟梁のお父さん。

 「コンクリート打放しは毎回毎回ワクワクしますなあ~」と。

 そんな言葉を聞き、成功は間違いないと確信するのです。

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 西の道路との高低差は3~4m。

 擁壁ギリギリに階段はあります。

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 設計者が考えることは、大体が、めんどう、大変、やり難いことばかり。

 そんなことを、遣り甲斐に置き換えてくれる職人と仕事が出来た時、計画の成功を確信します。

 完成したら、こちらのからの景色は圧巻のはず。きっと、こわもての棟梁も喜んでくれるはず。

文責:守谷 昌紀

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「高台の家 RC打放しの家」‐3‐建築が祭りなら、私達は旅芸人

 昨日は基礎コンクリートの打設予定日。

 雨予報につき、朝の6時に打設決定の連絡がありました。慌てて現場へ向かったのです。

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 現場に着くと、赤いカッパのガードマン。若い女性でした。

 何でも「○○女」の時代ですが、さすがに「どぼじょ」は印象が悪かったようで、業界団体は「けんせつ小町」を推しています。

 呼び名が定着しているかは別にして、現場で働く女性はかなり増えました。

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 コンクリートの打設の流れは以下のようなもの。

 まず、ミキサー車とポンプ車が背中合わせ並びます。

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 ミキサー車から、ポンプ車にコンクリートが流し込まれます。

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 それをポンプ車が圧送し、型枠内に打設されていきます。

 コンクリートがまんべんなく行き渡るよう、左右の職人はコンクリートに振動を与えているのです。

 この時、鉄筋に当たりすぎると気泡が発生するので、なるべく鉄筋に触れないほうが良いのです。

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 ミキサー車1台は3.5㎥程。この日は15台の予定でした。

 生コンというくらいなので、フレッシュさが命。手際よく打設しないと、コンクリートの硬化が進んで行くのです。

 コンクリート自体は、古代ローマで生れた素材です。これによって、ローマ帝国では、パンテオンに代表されるような、自由な造形を実現できたのです。

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 現代においては、品質が厳しくチェックされます。

 ミキサー車からサンプルを抜き取り、 「スランプ試験」「空気量試験」「塩化物量試験」などをチェックします。

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 検査員がそれぞれの作業をするのですが、そこに設計者として立会います。これが受入検査と言われるものです。

 その他、テストピースを採取して、後日、圧縮強度試験が行われます。十分な強度が出ていることを証明しなければならないのです。

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 コンクリート打設は祭りみたいなものと、監督は言います。

 クライアントにとっても、家創りは祭りのような時期かもしれません。私はお祭り騒ぎの中で、20年仕事をしてきたのです。

 事務所こそありますが、クライアントも現場も1件毎に変わる。建築を祭りとするなら、私達は旅芸人でしょうか。

文責:守谷 昌紀

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「高台の家 RC打放しの家」‐2‐子供のいる風景

 4月末、遣り方に現地へ。

 高台につき、晴れた日の風は特に心地よいものです。

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 遣り方は、敷地に対して建物位置を明確にするのが目的。工事をスタートする、第一歩と言えます。

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 クライアントに立ち会って貰うケースもありますが、今回は私に一任して貰いました。
 
 水糸で建物位置を実際に確認します。

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 そして、ゴールデンウィーク明けの先週土曜日。地鎮祭でした。

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 白とピンクの花が石垣の隙間一面に咲いていました。

 マーガレットでしょうか。

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 若い神主さんで、説明も丁寧でしたが、お子さんへも時々声を掛ける気遣いがありました。

 厳かに、和やかに式は進行します。

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 ご主人が鋤で、初めて地面穿つという儀式です。

 「奥様、お子様も如何ですか」と。

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 娘さんは3歳で、何をやっても可愛いのですが、更に場が和やかになります。

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 最後にお神酒を四隅にまいて貰い、式典は滞りなく終了。
 
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 住宅は家族の幸せの為にあります。

  人は儚い。だから、建築に永遠性を求める。

 そして、これは建築家・前川國男の言葉です。

 永遠の幸せはありません。しかし、有限の人生を精一杯生きる人達の幸せに寄与したい。そう思います。

 神事の間は、ゆっくり時間が流れます。せわしない現代社会で、この事に最も価値があるのかもしれません。

文責:守谷 昌紀

■■■5月30日(土) 3:30pm~6:00pm
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