一級建築士事務所アトリエm 守谷 昌紀 のすべての投稿

大阪市平野区、設計事務所。建築家 守谷昌紀

四代住み継ぐ「薪ストーブのある入母屋の家〈リノベーション〉」‐10‐Webサイト完成

完成からかなり時間が経ってしまいましたが、「薪ストーブのある入母屋の家」のWebサイトが完成しました。

メインのサムネイルを選ぶ時はいつも迷います。

正面の昼景と夕景で迷いました。

昼景を選んでいたのですが、見ていると夕景の方がよいかなと。

そのくらい迷うのです。

エントランスにある造作家具は、ナラ材で製作しました。

LDKに入ると約30畳ある大空間が広がります。

タイトルにもある薪ストーブがとてもいい感じです。

庭のヤマボウシが紅葉して美しいのです。

キッチンの後ろには水回りを集めています。

メジャーリーグのロッカーのような収納です。

そして洗面。

浴室のタイルはゴージャスなものをセレクトしました。

水回りの前には階段です。

ブリッジを渡ると屋根裏部屋があります。

これが子供達には好評なのです。

壁は珪藻土塗りで、間接照明を柔らかに映してくれます。

とても優しい空間になったと思います。

どれだけ変われるかがリノベーションの醍醐味です。

まず外観は劇的に変われたと思います。

北側にあった以前のキッチンです。

対面キッチンとすることで、南に配置しなおしています。

応接室、和室など、小さく区切られていた壁も取り払いました。

奥さんが、「キッチンやキッチン収納、お風呂など、普段使いのものに拘れたのはとても良かったです」と言ってくれました。

リノベーションの可能性を感じて貰えると嬉しいのですが。

『建築家・守谷昌紀TV』 ■

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」

2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載

メディア掲載情報

兵庫県太子町/プールがある「ささき整形外科 デイケアセンター 」‐2‐掘方繊細

「ささき整形外科クリニック デイケアセンター 」は、西国街道から少し南に下ったところにあります。

ところどころに里山が見え、現場へ出掛ける際のが楽しみでもあります。

プールを備えるので、掘方はなかなか迫力があります。

一番深いところ2.5mほど。

プールへバリアフリーでアクセスするために、この深さが必要になってくるのです。

反対に治療室などはそこまでの深さは必要ありません。

ただ、柱下などはまたレベルが変わってきます。

それで段々畑のような複雑な形状になるのです。

それぞれの深さを確認しながら掘削工事になります。

重機の繊細な運転技術も必要になってきます。

この建物は、向かって左にある「ささき整形外科クリニック」と一連の施設となります。

それで関係性があると分かるデザインとして欲しいと、院長からの要望がありました。

これが、創り手として一番難しかったお題でしょうか。

自由にデザインする方が簡単と言えば簡単です。

しかし、規制があるほうが何か面白いものが生まれることは良くあります。

そうなったかどうかは、完成してからの判断を待つしかありませんが。

『建築家・守谷昌紀TV』 ■

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載

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半地下の音楽室がある「没頭できる家」‐3‐【ゲンバ日記チャンネル】Episode2-躯体完成-

レッカーが青空に突き刺さるよう。

建方工事が始まりました。

ドローンでも撮影してみました。

普段は見れないアングルで撮れるので、撮影の幅は広がります。

今回は2日間の工程でした。

建方が終わると、各部屋の形がよく分かります。

上棟式はお手製ですが、大切なのはやはり気持ちです。

ご家族5人で、四隅を清めてもらいました。

ここから、工事は中盤に入っていきます。

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載

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兵庫県太子町/プールがある「ささき整形外科 デイケアセンター 」‐1‐プロローグ

2020年4月2日。姫路城を訪ねていました。

午後から、揖保郡太子町にある「ささき整形外科クリニック」の院長と、ある計画の打合予定でした。

少し早めに大阪を出て、立ち寄っていたのです。

世はコロナ下の社会へ移行していく前夜というタイミング。

今は亡き安部首相が緊急事態宣言を発令したのが4月8日でした。

世界遺産の姫路城も天守閣は閉鎖中。

人もまばらだったのが印象に残っています。

揖保郡太子町は姫路の西にあり、車で30分程。

西国街道沿いに発展した街のようですが、西播を訪れて感じるのはその平野の広さです。

人口3万人の太子町中央あたりに位置するのが 「ささき整形外科クリニック」

2015年に開院しました。

院長の「医療の中でも整形外科はポジティブな科目だと思います」という言葉が印象に残っています。

診療の際、患者さんには足腰への負担が少ない水中での運動を勧めるそうですが、その施設が足りていないことが計画の動機になりました。

自身が学生時代は水泳部に所属していたこともあり、現クリニックの隣に、プールを備えた通所リハビリテーションの建設を決めたのです。

それが「ささき整形外科クリニック デイケアセンター 」です。

治療室は100㎡以上。

エアロバイク、筋肉強化マシン、レッドコードなどを備えます。

やはり一番の特徴はプール。

10m×3mの水中トレーニングエリアがあり、年齢を問わず健康を維持、発展してもらう施設なのです。

災害時に少しでも地域の役に立てればと、井戸、太陽光発電、蓄電池設備なども備えています。

地域の方々に恩返しがしたいという真っすぐな思いが、この計画の推進力でした。

当初の予定では、2022年の5月のオープンを目指していました。

しかし新型コロナの影響で、計画は1年先延ばしとなり、2023年の5月に目標は変更。

更に物価の高騰もあり、工事費の調整に時間が掛かったのですが、昨年末にようやく決着したのです。

3年前の春、誰しも「この先どうなるんだろう」という不安に苛まれました。

それでも時は流れ、季節は移ろい続けます。

止まない雨はないように、ようやく着工へとこぎつけたのです。

「長く健康に」

この言葉を具現化するため、夏の竣工へ向けていよいよ工事が始まります。

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載

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半地下の音楽室がある「没頭できる家」‐2‐【ゲンバ日記チャンネル】Episode1-発掘調査で土器出土-

コンクリート打設の日は、多くの手が入るので現場は活気に満ちています。

手前にあるのは、先に完成している半地下の音楽室。

天気にもめぐまれました。

コンクリートを打設、バイブレーターでならし、コテで押えていく一連の作業は見ていて飽きません。

手慣れたチームだからこその技です。

打設してすぐは柔らかいですが、すぐに硬化が始まります。

時間との勝負なのです。

ポンプ車が紫で格好よかったのでもう一枚添えておきます。

そして完成した基礎です。

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載

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半地下の音楽室がある「没頭できる家」‐1‐プロローグ

ちょうど1年前、建築家が多く登録されているポータルサイト経由で、このようなメッセージが届いた。

「阿倍野の長屋」の遊び心ある作りに惹かれて資料請求させて頂きました。

住まいの建て替えを検討中で、可能であれば半地下の音楽室を設けたいと考えています。
間取り案をアプリで作成しています。

間取り案作成前に一度ハウスメーカーで見積もりしたのですが、間取りがピンと来ず費用も合わなかったため断りました。

よろしくお願いします。

ご夫妻は、ライブ演奏のあるレストランで働いていた際に知り合った。

それぞれが、キーボード、ギター、ドラム、パーカッションと演奏できる。

そこでの仲間が集まった際、セッションできる音楽室があれば……

これが新居建て替えの大きな動機になったそうだ。

コロナ下の社会となって、なかなか友人たちとも集まりにくい。仲間で気軽にBBQができるアウトドアリビングも希望のひとつだ。

音楽室を半地下としたのは、完全地下だとコストが掛かることと、視線のつながりを考えてのこと。

このあたりも非常に明確なイメージを持っておられた。また、詳しく紹介していきたいと思う。

奥さんが育った大阪南部に位置する敷地は、数万年から数千年前に離水した台地で、地盤は非常に良好。

しかしその分、埋蔵文化財包蔵地域にも指定されていた。

試掘で遺跡が発見され、私にとっても初めての発掘調査となった。

1500年程前に、人が暮らした痕跡がはっきりと見える。

弥生時代、古墳時代の土器が見つかったのである。

無事発掘調査も終わり、地鎮祭が執り行われた。

お子さん3人も手を清め。


式典に参加してくれた。

コンパクトで金額も抑え目だが半地下の音楽室がある「没頭できる家」。参考になる要素が沢山詰まった家だ。

来春の竣工まで、現場の様子をお届けするので、どうぞお付き合いのほどを。

文責:守谷 昌紀

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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3台駐車可「3つの庭を持つコートハウス」‐13‐【ゲンバ日記チャンネル】EPISODE3


■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」

■  『建築家・守谷昌紀TV』 開設

■ 『ESSE-online』にコラム連載

4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■5月13日『homify』の特集記事に「アンティーク雑貨のある家」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

3台駐車可「3つの庭を持つコートハウス」‐12‐揺らめく、薪ストーブの炎

先週末ですが、「3つの庭を持つコートハウス」の6ヵ月点検に行ってきました。

【建築家・守谷昌紀TV】は、この現場からスタートしました。



しかながら、この計画もコロナ下の社会に翻弄されます。ご家族の予定もあり、撮影は2回だけ。

点検も今日まで延期になっていたのです。


木造4号物でこのサイズの駐車場を実現したのは初めてです。

私も駐車させてもらいましたが、ゆったり3台駐車可。タイトルに偽りなしです。

その前にも3台、向かって右にも2台は駐車できるので、計8台は駐車できます。

郊外型の住宅にとって駐車スペースは常に大きな課題です。

その後ろにある中庭です。

普段からご家族で楽しんで貰っているとのこと。建築は使って貰えなければ意味がないので、嬉しい限りです。

ご主人の特等席は、薪ストーブ前のこの席です。

「一度、薪ストーブを使うとエアコンはもう使えないくらい快適です」と。

この日も寒い一日でしたが、室内は非常に快適でした。

メーカーの担当者が「この機種は、とにかく炎が美しいんです」と。

https://youtube.com/watch?v=7K1Ds8YL2oM%3Frel%3D0

その意味がよく分かりました。

想像を遙かに超えるほど、炎の揺らめきが美しく、いつまで見ていても飽きないのです。

ちなみに薪はこういったタイプが長持ちするそうです。

色々な建築を設計させて貰いましたが、薪ストーブはなかなか実現に至りませんでした。

しかし自分が設計した空間の中で感じ、その価値を十分納得できました。

3月末に、竣工写真の撮影をお願いしてきたのですが、その時はもう火は入っていないでしょうか……

もっとしっかり薪ストーブを撮ってくればよかったと、やや後悔するのです。

それでも撮影は楽しみしかありません。真っ白な建物なので、快晴の青空になることを祈るだけです。

日々の行いだけには気を付けながら。


文責:守谷 昌紀

■■■ 『ESSEonline』にコラム連載開始■■■
12月6日「キッチン・パントリー」
1月4日「土間収納」
2月1日「アウトドアリビング」
2月14日「屋根裏部屋」

■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■

■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■

■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

「あの森のOHANA」かやしまフォトスタジオ‐14‐【ゲンバ日記チャンネル】Episode8-オリーブ-

■■■ 『ESSEonline』にコラム連載開始■■■
12月6日「キッチン・パントリー」
1月4日「土間収納」
2月1日「アウトドアリビング」
2月14日「屋根裏部屋」

■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■

■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■

■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

「あの森のOHANA」かやしまフォトスタジオ‐13‐【ゲンバ日記チャンネル】Episode7-あの森へ-

■■■ 『ESSEonline』にコラム連載開始■■■
12月6日「キッチン・パントリー」
1月4日「土間収納」

■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■

■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■

■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記