緑を囲む京都のオフィス「山本合同事務所」‐6‐バームクーヘンも登場

 今年も残すところ1週間あまり。

 遅れ気味になっていましたが、ようやく「山本合同事務所」の引渡しが終わりました。

 このオフィスは北向きなので、光は裏側からとることになります。

 反対に言えば、北側に対しては思い切って開くことができるのです。

 駐車場脇にある階段が、キューブの中に貫入していきます。

 階段前にある看板は、クールに仕上げました。

 エントランスはワークスペース中央。

 奥に進むとオーバルカウンターを備えたメインのワークスペースです。

 南の開口から、またトップライトから、冬の柔らかい日差しが差し込んでくるのです。

 手前にあるのは、今回初登場のバームクーヘンデスク。

 この有機的なフォルムを持つ2つのデスクが、人の流れ、関係性を創造してくれることを期待しています。

 バームクーヘンの北側はガラスのカーテンウォール。

 北側道路を望み、吹抜けで3階と繋がっています。

 3階は、応接室でありリビングでもあります。

 右手に見えるのはロフトへのハシゴ。

 一番奥にあるトイレにはシャワーが備え付けてあります。

 繁忙期や打合せ後には、宿泊することも視野にいれてのことです。

 ミニキッチン、冷蔵庫は無印良品でまとめました。

 そして右手は再び吹抜け。

 3階も含めての大きな1室空間になっているのです。

 オーバルカウンターに合わせて、天井から吊り下げられたペンダントライト。

 これは、クライアントが東京で見つけてきたもの。

 シーリングファンが、緩やかに空間を撹拌してくれるでしょう。

 各席の横に移動して使う、ムービングキャビネット。

 オリジナルを木で制作しました。これはなかなの出来です。

 働く場所を快適に。

 誰もが思い、誰もが望むことです。

 その思いにどこまで応えられたのかは、本格的な業務が始まってからの評価になるでしょう。

 タイトルにある「緑」が中央にやってくるのも年始。

 いくらかの不安もありながら、楽しみにしているのです。

文責:守谷 昌紀

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