今回の計画では、古家が建っています。
よって、まずは解体からスタート。現在の解体では、分別が義務付けられています。
木材、畳、石膏ボード等、選り分けながら解体するのです。以前の解体とは打って変わって、非常に繊細な仕事になって来ました。
クライアントと残すものがないか、最終の確認に来ていました。いくつかの部屋に似顔絵が。
クレヨンでお子さんが描いたものです。
以前、解体前の家も撮らせて欲しいという建築写真家がいました。
「生れたばかりの家を撮って来たから、最期を迎える家も撮ってみたくなって」と言っていたのです。
ご家族は「古家付きを買っての建て替えなので、そこまでの愛着は……」と言われたのですが、それでも色々な思い出があるはずです。
この試みはとっても良いものだと感じました。他のクライアントへも勧めてみようかと。
新たな家への期待と、責任を感じながら、いよいよ着工です。
文責:守谷 昌紀