「山の手の家」-3-ヴィスタ

 山の手だけあり、12月に入ると気温はかなり下がってきます。

 現場の方は、既存躯体の補強、歪みの調整等が進んでいます。

 庭を見ながら棟梁も一服。

 環境が良いので、日が当たっている時は爽快です。

 12月4日は、キッチンやスイッチ位置の打合せがありました。

 クライアントに現場で体感して貰えるよう、準備して行きます。

 キッチン背面の収納キャビネットは、なかなか高さ設定が難しい箇所です。

 お腹あたりや、目の位置というのは、3cm違えばかなり印象が変わってくるものです。

 この日も、課題を順に相談していると、あっと言う間に日が暮れました。

 「ヴィスタ」とは眺望を意味します。

 建築用語として習ったのは大学1年の時でしょうか。

 その時、支配的眺望という意味も含まれている、と聞きました。

 私が街を支配しているのではありませんが、夜景にはそんな気持ちにさせる何かがあります。

 この眺めが日常に。

 結構テンションが上がっていましたが、クライアントは意外に冷静でした。

 しかし坂が景色を一変させるのは間違いありません。

文責:守谷 昌紀

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。