山の手だけあり、12月に入ると気温はかなり下がってきます。
現場の方は、既存躯体の補強、歪みの調整等が進んでいます。
庭を見ながら棟梁も一服。
環境が良いので、日が当たっている時は爽快です。
12月4日は、キッチンやスイッチ位置の打合せがありました。
クライアントに現場で体感して貰えるよう、準備して行きます。
キッチン背面の収納キャビネットは、なかなか高さ設定が難しい箇所です。
お腹あたりや、目の位置というのは、3cm違えばかなり印象が変わってくるものです。
この日も、課題を順に相談していると、あっと言う間に日が暮れました。
「ヴィスタ」とは眺望を意味します。
建築用語として習ったのは大学1年の時でしょうか。
その時、支配的眺望という意味も含まれている、と聞きました。
私が街を支配しているのではありませんが、夜景にはそんな気持ちにさせる何かがあります。
この眺めが日常に。
結構テンションが上がっていましたが、クライアントは意外に冷静でした。
しかし坂が景色を一変させるのは間違いありません。
文責:守谷 昌紀