「Shabby House」-1-プロローグ

「shabby」を英和辞典で調べると、「着古した」とか「ぼろぼろの」とかいう意味です。

ネイティブにも確認しましたが、決して前向きに使える言葉ではないとの事でした。

クライアントはこの言葉をインテリア用語としてwebサイトで見かけたそうです。

「良いものを大切に、長く使い、自然に古びて行く物の美しさ、心地よさ」というところでしょうか。その考え方に共感しました。

「それならこの言葉の認識が変わるくらい、コンセプトのはっきりした家を目指しましょう。そこも楽しんでしまいましょう」という話になったのです。

「Shabby House」

時が経つほど、愛情が増す、心地よくなる、愛しくなる、例えるなら古着のような……

そんな家を目指します。

サッカーの元日本代表監督、フィリップ・トルシエの言葉を借りるなら、私たちの冒険が今始まりました。

文責:守谷 昌紀

建築家 / 大阪  一級建築士事務所 アトリエm

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。