最近の小学校は、8月下旬からから学校が始まります。
エアコンが導入されたことが理由だそうです。
私達が小学校の頃は土曜日も学校がありましたが、夏休みはとびきり長かったわけです。
8月31日は、1年で最も憂鬱な日だったかもしれません。
永住したい打ち放しのマンション「R GREY」ですが、明日から入居開始です。
外構工事が若干残っており、工事も追い込み。
最終日ギリギリですが、何とか間に合った感じです。
完成前に2部屋が契約にいたりました。まだ4室空きがあるので、完成後、多くの人に見て貰いたいところです。
『ニーマイヤー 104歳の最終講義』という本を読みました。
オスカー・ニーマイヤーは2012年の12月に104歳で亡くなります。
この本は、その年の1月から2月にかけてのインタビューで構成されています。
彼は1956年から、新たな首都となるブラジリアの主要な建築物の多くを設計します。
そのブラジリアは、1987年、近代都市ではじめて世界遺産に登録されました。
その建築群の中から、ブラジル国立美術館が作品集の表紙になっていました。
1988年に建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞も受賞しています。
「私は『建築は重要ではない』と生涯繰り返し言い続けてきた。建築はきっかけである。重要なのは人々の日常の暮らしであり、人間である。建築は政治的な機能を持ち得るものだ。なぜならそれは、人と人の暮らし方に、大きく関わるものだから」
建築は重要ではないのです。
リオの裕福な過程に生れた彼は、若者へは以下のようなメッセージを残しました。
格差社会の底辺に押しやられている、現代の若者たちよ。
「自分たちで世の中は変えられる」という希望を決して捨ててはならない。
大阪の片隅で、建築に関わるものとして、104歳の言葉は深く、鋭く突き刺さります。
世界がいつまでも平和なのか、訝るような事件が次々とおこります。
それらの首謀者に、ニーマイヤーの言葉は届かないのか。
空想とはなにか。
そう問われたら、私はこう答える。
「空想とは、よりよい社会を探求する力である」と。
物創りにおける偉大な先人の言葉に、若者のように勇気をもらうのです。