タグ別アーカイブ: 長野

水風土があう‐1721‐

 月曜日から続く、同級生のセカンドハウス訪問です。

 前日、最も早く寝てしまったので、朝は私が一番です。

 野辺山高原の朝は涼しく、小鳥のさえずりの中をジョギングにでました。

 走っていると、急に森が開けます。

 開拓記念碑とあるので、もとは森林だったようですが、大部分は畑となっていました。

 レタスのようです。まさに高原野菜。

 トラクターが作業をしていたので近づくと、農薬をまいているようでした。

 使用しないのが理想ですが、売り物である以上仕方ないのかもしれません。
 
 できる限り少なくして欲しいものですが、高原は非常に虫が少なく、そんなメリットがあるのかもしれません。

 標高1400mは涼しいのですが、太陽に近い感覚もあります。

 存分に太陽光を浴びたレタスは、瑞々しく、シャキッとしてみえるのです。

 沢山ある畑では、時間差で育てられているようでした。

 常に食卓に並ぶので当たり前と言えば当たり前ですが。

 昨日の新聞にも、長雨の影響でレタスが高騰し900円台という記事もありました。

 安いに越したことはありませんが、手間暇かけて育てられ、日本全国に届けられる訳なので、そんな時もあるでしょう。

 1万円と言われれば手がでませんが、普段の4倍感謝しながら食べるべきかもしれません。

 牛乳も地元のもの。

 パッケージを見るだけで美味しそうです。

 今回は立派なキッチンがあるので、料理モードは常にオン。

 地元の柔らかそうなサニーレタスがあったので、スペシャルサンドウィッチ2種盛りです。

 車での旅なら、必ずマイ調理キットを持って行きます。

 旅先での朝食は重要です。忙しない日々の暮らしと、一番違うのはここかもしれません。

 近くにある八ヶ岳音楽堂は、建築家・吉村順三の傑作と聞き、立ち寄ってきました。

 残念ながらリハーサル中で入ることができず。次回の楽しみにとっておきます。

 昼過ぎ、滞在のお礼をして帰路につきました。

 私の人生は、建築、野外、旅の三本立てだと書きました。旅の魅力は、見る、食べる、感じるです。

 高価なものでなくても、その土地や風土が育んだ味は心に残るもの。

 バンコクのパッタイ(焼きそば)、ホーチミンのフォー、ミラノのジェラート、パリのフランスパン、香港のエビチリと、風景や匂いと共に蘇ってくる味が沢山あるのです。

 今回食べたレタスは、実は同級生のお姉さんが生産したものでした。

 スキーに訪れていた縁で、レタス農家に嫁いだそうです。彼がこの地にセカンドハウスを構えるに至ったことにも影響を与えているはずです。

 「水があう」という表現がありますが、これは食も含まれているでしょう。

 風土という言葉もあるので、「風と土があう」まで満足すれば、そこは理想郷かもしれません。

 土地探しをしているクライアントに、「響くかどうかが一番大切」と伝えてきました。

 「響く」を分解して行くと、水、風、土という要素がかなり大きいのではと考え始めています。

 旅に出て感じる。だから旅は止められないのです。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

八ヶ岳の麓にて‐1720‐

 夏季休暇の後半は、信濃路を北へひた走ります。

 中央道が北向きから南向きへと変わるのが岡谷から諏訪湖にかけて。

 諏訪湖サービスエリアは景色がよいので、休憩に寄りました。

 甲高いエンジン音が聞こえてきました。

 小学生の頃大好きだった、カウンタックにそっくりですが、そのものなのでしょうか。

 車列を作って、本線へと流入して行きます。

 シザードアと呼ばれる、跳ね上げ扉を上げたり下げたりしながら走り去って行きました。

 何かしらの合図なのでしょう。

 子供達はかなりテンションが上がっていました。

 大阪から400km。

 清里の清泉寮までやってきました。

 前回訪れたのは10年以上前。少し景色が変わった気もします。

 普段と比べると随分空いているようで、名物のジャージィー牛乳のアイスクリームを食べました。

 娘は初めてかもしれません。

 この場所、この味で400円は良心的。

 更に北、別荘地の林の中を走ります。

 ありました。

 大学時代の同級生の作品、野辺山の家です。

 家となっていますが、彼の仕事場であり、セカンドハウス。実際には「仕事場」と呼んでいるそう。

 大学の同級生と書きましたが、実は28歳から29歳の頃、アトリエmで一緒に働いて貰いました。

 雇用するというよりは、私が鬱でどうしようもない時に、助けて貰ったというのが実状です。

 独立においては、常に私が先陣を切ってきました。

 しかし、彼は4年程みっちりとアトリエで勉強していたので知識も豊富。随分色々なことで助けて貰いました。

 昼過ぎに到着したのですが、焚火をしながら炭の準備をしてくれていたのです。

 休暇の前半は一緒に釣りをした中学1年生の長男君と、我が家の子供も合せて皆で食事の準備をします。

 食材の準備は基本私がしたので、夫妻と妻にはのんびりして貰うつもりです。

 しかし、ワンワンはどうにもクーラーの中身が気になってしょうがない。

 娘は、またとない機会とふれあいを楽しみながら、制してくれました。

 私も大好きなヘの字プランに囲まれたデッキで団らんする構図です。

 標高1400mは、流石に涼しい。

 クーラーは無く、夜はひんやりする程でした。

 少し早めの夕方4時半から食事がスタート。

 あとは焼いて焼いて、焼きまくるだけです。

 炭火に勝る調理法はそうありません。

 ステーキも焼き鳥も、かなり多めに買ってきたつもりですが、全て売り切れ。

 調理人冥利に尽きるのです。

 子供達はトランプやUNOを遅くまで楽しんでいました。

 安藤忠雄であっても、基本同業者はライバルです。

 彼も例外ではありませんが、助けて貰ったり、刺激を貰いあったりと、切磋琢磨してきました。

 その彼の「仕事場」に、コロナ下という状況もあり寄せて貰ったのです。

 焚火を見ながら、深夜まで語らうイメージでしたが、朝早かったせいもあり、10時頃に私だけがもう夢の中。

 しかし言葉が無くても刺激は十分でした。

 この大自然の中に、セカンドハウスなり別荘を持つということが、これ程豊かなことかと体感できたのですから。

 贅沢ではなく「豊か」と表現したいのです。

 3話完結と書いたのですが、前言撤回でもう1話だけ引っ張ります。

 翌朝の美しい景色もあり、仕事、家、家族についてもう少し書いてみたいと思います。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

旅に出ると喧嘩が始まる‐1193‐

 今日13日(木)から4日間の夏季休暇です。早朝に大阪を出発しました。

 夕方には、栃木県那須に到着の予定ですが、途中、長野の松本に寄りました。

001

 松本城は、日本で4つしかない国宝です。

 戦国時代は攻防に長けた山城が多く、平城は珍しいそう。その分堀がひろく、美しい建物でした。

02

 城下町も、雰囲気を残す取り組みが見え、好感がもてます。

03

 また、いたる所に井戸や、湧き水がみられます。

04

  そばは、痩せた土地でも育つので、こういった地域の名産品になります。

 とても美味しかったのですが、若干の物悲しさを感じるのです。

05

 そば屋には、水は横の井戸で汲んでくださいとの貼り紙。

 水が綺麗な街だからこそできるサービスです。

06

 近くにあった、伊東豊雄設計の、まつもと市民芸術館も見に行ってきました。

07

 基本は音楽ホールですが、余白のあるプランになっています。

 見せ場は、なんといってもランダムに開けられた開口部です。

08

 所どころに、少し大きな透明な開口があり、自由度、遊び心と圧巻でした。

09

 ベンチの下、カーペットには形状に合わせて、グラディエーションが掛かっているという、芸の細かさ。

 プリツカー賞受賞者の実力が如何なく発揮された力作でした。

 夏の旅行は、今からスタートですが、2、3日前、FMからこんな話が聞こえてきました。

 「子供の頃、夏休みの旅行をとても楽しみにしていました。

 父も張り切っているのが分るし、普段は行かないような遠いところまで出掛けるので、皆のテンションはマックス

 しかし、大概の場合、両親が喧嘩を始めるのです。

 妻は仕事場に来るので、比較的会っている方だと思いますが、それでも全員が24時間揃うのは旅行中だけ。

 勿論、我が家も例外ではありません。

 まず休みを決め、行く場所を決め、どこを回るかを考えます。何を見て、何をして遊ぶかイメージをめぐらし、準備に入ります。

 早起きし、コツコツと準備を開始。パーフェクトと思っていたら「あれを忘れた、これを忘れた」と。「だからメモをしておくよう……」

 大方こんな流れです。

 社会が裕福になり、子供時代から個室を持ちます。自分だけのテレビ、ゲーム、パソコン、携帯電話も持ち、それでも他人への思いやりは江戸時代以上。

 そんなことは有り得ません。現代人は、例外なく我がままなのです。
 
 バブル華やかし頃、成田離婚という言葉がありました。海外へ新婚旅行に出掛ける空港で、意見が合わず離婚するという。

 何せ、トラベルの語源はトラブルと言うくらいですから、その人の性がでるのです。
 
 入社試験で、皆で料理を作るという試験があるそうですが、合う、合わないを知りたければ、旅に出るのが一番です。

 しかし今更、合う合わないを言っていても仕方ないので、今回の目標は「喧嘩をしない」です。

 栃木、福島、山形と修行の旅は続きます。

 <目指せ、家族で47都道府県制覇>

38/47 【】は済み
【北海道】
青森  岩手 宮城 秋田  山形  福島
【茨城】 【栃木】 【群馬】 【埼玉】 【千葉】 【東京】 【神奈川】
【新潟県】 【富山】 【石川】 【福井】 【山梨】 【長野】 【岐阜】 【静岡】 【愛知】
【三重】 【滋賀】 【京都】 【大阪】 【兵庫】 【奈良】 【和歌山】
【鳥取】 【島根】 【岡山】 【広島】 【山口】
【徳島】 【香川】 【愛媛】 【高知】
【福岡】 佐賀 長崎 【熊本】 【大分】 【宮崎】 【鹿児島】 沖縄
 

人は空ばかり見てる‐1188‐

今日の大阪は34℃なるそう。朝から完璧な夏空です。

春先の新聞に、関西電力が「黒部ルート」の見学会を募集しているとでていました。

2.7倍の倍率でしたが、無事当選。先週木曜日に長男と行って来ました。

11 - コピー

先週は、残念ながら木曜日だけが雨。

黒部ダムは日本一高いダムで186mあります。その価値をまとめてみます。

ダムのある黒部川は急流の暴れ川で知られます。距離に対して高低差が大きく、大正時代から電源開発の資源として注目されていました。

水力発電は、水の位置エネルギーを、運動エネルギーに変える事で発電するからで、豊富な積雪も、安定した貯水に貢献します。

戦後、日本経済の復興と共に、深刻な電力不足が起こります。

それらを補うため、昭和31年から7年をかけ、関西電力が社運をかけて完成させたのが黒部ダムなです。

地形と共に見ると分り易いと思います。

13---コピー2---コピー

中央下にある赤のマークが黒部ダムです。

西は立山連邦、東は北アルプスと、急峻な山岳地帯に挟まれています。

そして青が黒部川第四発電所

黄色が欅平(けやきだいら)で、下流からここまでは、緑の宇奈月温泉からトロッコ列車で訪れることが出来ます。

黒部川はと、北に向かって流れているのですが、一般の交通機関はありません。

関西電力の輸送設備のみで、この区間が「黒部ルート」です。

私達は、右下の水色、信濃大町(長野側)ら、トローリーバス(関電トンネル)でアプローチしした。

黒部立山アルペンルートを通ると、黄緑の室堂(富山側)からもアプローチ出来ます。

立山からのトンネルは昭和46年、黒部川からの黒部トンネルの開通は昭和34年。よって、33年の関電トンネルが開通するまで、未開の地だったのです。

15 - コピー

案内人が1グループ30名を率います。

16 - コピー

まずはダム横の黒部トンネルをバスで移動。

17 - コピー

真夏でも気温4℃。

19 - コピー

10kmに渡るトンネルには換気設備はありません。

数箇所ある横坑から、外にでることが出来るのですが、この日は生憎の濃霧。本来なら、北アルプスの裏剣岳が見れるそうです。

21 - コピー

残念ですが、この時期でも雪渓が残っていました。

22 - コピー

黒四発電所のすぐ手前で、バスを降ります。

黒部川は高低差がきついと書きましたが、ここからはインクラインに乗り換えます。

23 - コピー

インクラインとは、運搬用、大型ケーブルカーです。

このインクライン、アニメ「エヴァンゲリオン」でそのまま再現されているそうです。

27 - コピー

34度で一気に456mを下ります。

29 - コピー

そしてここが発電所内。

国立公園の景色を壊さないよう、また雪崩を避け、全てが地下に作られています。

30 - コピー

すぐ横に、予備の水車が置いてありました。

この日は大雨で、残念ながら発電はしていませんでしたが。

31 - コピー

黒四発電所から欅平までは、上部専用鉄道というバッテリーカーで移動します。

「高熱隧道」と言われる難工事部分は120℃になる上、硫黄が常時発生しており、架線が寂びてしまうからとの事でした。

36 (2) - コピー

川べりを走るですが、 関電は、黒部川に4つのダム、11の発電施設を持っています。

同じ川にいくつもダムを持つのは、貯めた水を何度も使えるからで、一度貯めると四度美味しい訳です。高い位置にある、豊富な水こそが、まさに財産なのです。

また、この欅平から下流にある第三発電所まで、多くは戦前に完成しています。

昭和初期にかけての難工事は吉村昭が書いた小説「高熱隧道」に詳しいとのことでした。

52

2002年、NHKの紅白歌合戦に中島みゆきが初出場し、生中継で歌ったのが、このトンネル内です。

35 - コピー

最後は梅田オフィスタワーが出来るまで、日本最大だった竪坑エレベーター。

200m降りると、トロッコで電車の欅平駅に到着。見学会は終わりました。


37 (2) - コピー

ここからは、長男とぶらり旅。

38 - コピー

途中にある、水路橋は昭和2年とのアナウンスでした。

51

北陸新幹線、サンダーバードと乗り継ぎ、大阪に帰ってきました。

インクラインに乗っている20分間、2002年の紅白の映像が流れました。

中島みゆきが歌った「地上の星」は、「プロジェクトX」オープニング曲だったので、勿論覚えています。

「プロジェクトX」のサブタイトルは~挑戦者たち~。書き下ろした曲と知っていましたが、歌詞の意味は全く頭に入っていませんでした。

真っ暗なインクラインの中で聴いた時、不覚にも熱いものがこみ上げてきました。

街中で頑張っている人を誰も見ず、誰も応援せず、空ばかり見上げている。名の知られたものに、華やかなものばかり追い、氷ばかりつかんでいる。空を飛ぶつばめなら、分っているだろうに。

そういうメッセージだったのです。

この見学会は「電源開発の軌跡と、電気事業への理解を深めて貰うことを目的にして実施している」とあります。

そんな意義をはるかに越えた、本気の手跡がありました。

夏休み分は来年ですが、秋の応募はまだ大丈夫のようです。子供は小学5年以上。是非お勧めします。

木曽福島の山荘にて

 新年明けましておめでとうございます。

 いきなり告知です。1月6日(日) 朝日放送系列18:56より『2012年ビフォーアフター大賞』が放映されます。

 匠による投票で、ビフォーアフター大賞を決定するのですが、担当した「天井から雨が降る家」も放映があるかもしれません。もし良ければご覧ください。

 12月31日は、早朝から木曽福島へ行っていました。

 スキー場についたのが朝の8時半。

 きそふくしまスキー場はスキーヤーのみのスキー場です。

 両親、弟家族と一緒ですが、小学2年、1年の長男達は、随分滑れるようになりました。

 恰好はもう一人前です。

 下の娘は5歳ですが、上の2人に負けないくらい腕を上げています。

 体は小さいのですが安定感があり、向上心があるのです。

 「こんな風にしてみなさい」というと素直にトライするのが、成長の理由でしょうか。

 そんな彼女が一番気にしているのは、2つ下の従妹。

 今年からプルークボーゲンの練習中ですが、こけたら走って助けに行きます。

 抱え起こして。

 ポーズ。

 片時も離れず、喧嘩もそうせず。

 本当に仲が良いのです。 

 今回も、親族の山荘に2泊しました。

 食事は母が概ね用意してくれたもの。

 自炊ながら、正月気分は十分です。

 子供達にとっては、誰にも気兼ねせず遊べるのが、何よりのお年玉でしょう。
 
 男の子組は、ベイブレードで盛り上がっていました。

 この山荘に来るのは何回目でしょうか。

 これは、義妹家の親兄弟で建てたものです。

 その中で、ここにはテレビを置かないと決めているそうです。

 ネット環境もないので、ある意味で贅沢な時間を過ごせました。

 その分静かに過ごせたかと言えば、そうでもなく、聞こえてくるのは常に子供の嬌声ですが。

 1月2日の夜、大阪に戻ってきました。

 いよいよ明日から、2013年が本格的にスタートします。

 アトリエmのテーマは「幸福のために」、私のテーマは「学び」です。

 「学ぶ」ではなく「学び」にしました。行動すれば良いというものでなく、成果として出すという意思を込めました。

 変えられないのは他人と過去。変えられるのは自分と未来。今年も全場面、全力で判断します。

 ゲツモク日記共々、2013年もどうぞ宜しくお願いします。
 
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』■■■ 7月8日(日)「匠」として出演しました

メディア掲載情報

一級建築士事務所 アトリエ m
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

木曽福島 出張模型教室

この土日は、久しぶりにスキーへ。

 木曽福島に義妹家の山荘があります。

 父、弟家族と合せて計10人。

 自炊なので合宿のようなものです。

 しかし、いくら騒いでも怒られない。広い。

 子供達にとって、これほど楽しい場所は無いはずです。

 初日は雪がちらつきましたが、2日目は朝から快晴。

 西に向かい合う御嶽山は3067m。冠雪した山頂がくっきりと見えます。

 時々こんな景色を見れるので、またゲレンデに立ちたいと思うのでしょう。

 子供達は全部で5人。上が7歳、下が2歳です。

 それなりに皆見ていますが、4歳の娘の上達がとても早い。

 中級コースくらいなら下りて来れるようになりました。

 合宿の楽しみは夕食です。

 早く遊びたいので、急かせる必要も全くなし。

 そう言うと、普段から面倒を見ているように聞こえますが、世の父親と同様、そんな機会は極めて少なく……

 こんな時くらいはと思い、模型作りの準備をしてきました。

 事務所で出た端材ばかりですが、彼らにとっては想像力をかき立てるはずです。

 道具を取り合いながらも、黙々と作っていました。

 遊びつかれて、1人寝、2人寝。

 何を作りなさいと言った訳ではありませんが、どれも家のようです。

 そういう私も、出張模型教室を終え、8時半には布団に入りました。

 旅情報で言えば、お土産ならJR木曽福島駅近くの「田ぐち」。

 「御嶽もなか」はおすすめです。

 甘党でない人も大丈夫だと思います。

 日曜日で東日本大震災から丁度1年。

 スキー場でも2時46分には黙とうが捧げられました。

 その時、自分へ何を問うのか。多くの人の答えは同じだと思います。自分に出来る事を、毎日全力で取り組む。

 ただそれだけの事ですが、それが世の中を良くすると確信します。