小さい頃は野球少年でした。
小学4年のときに少年野球のチームに入りました。
小学5年からポジションはサード。守備には自信がありました。
打順は3番を任せて貰いましたが、守備に比べるといつも手探り。
小5の大会での写真ですが、この黄色のスポルディングというメーカーのバットはよく覚えています。
グリップが太く、バットコントロールがとてもしやすいのです。
確かこの日は左中間に三塁打を打ったはず。この写真はチップですが(笑)
中学も野球部で、私は後列の右から6番目。
ショートを任せて貰い、打順は2番でした。
グローブはミズノの青カップで、来年監督に復帰する「原モデル」でした。
手になじみがよく、先端のフォルムがとても気に入っていました。アマニ油で、ピカピカになるまで手入れしていました。
しかし、坊主頭がどうしても嫌で、私の野球人生は中学まで。
出来れば長男にも野球をして欲しく、父が手作りのバットをつくってくれました。
2歳頃のことで、引きずって遊んでいるだけでしたが。
その甲斐あってか、小6の時から父と私の3人で朝キャッチボールとバッティング練習をすることになりました。
塾もあり、チームに入りたいとは言いませんでしたが、左打ちで足も早く、左中間に強い打球を打てます。
結構才能があるのではと思い、時々バッティングセンターにも連れて行きました。
バットもミズノのビヨンドマックスという、結構な値段のものを与えたのです。
しかし中学では卓球部に。
クラブが休みの日も練習に行くぐらい好きなスポーツが見つかり、とても嬉しいのですが。
ミズノは大阪本社のスポーツ用具メーカーです。
本社は南港のATCのすぐそば。
頂部はMのフォルムをイメージしたデザインなのでしょう。
「商品は人が手にして喜ぶもの。道具は人が手にして使うもの。遊びはいっさい不要」
元ミズノのバット職人、久保田五十一さんが落合博満選手からこのことを学んだことだそうです。
久保田五十一はシアトル・マリナーズのイチロー選手、元ヤンキースの松井秀喜選手のバットづくりを担当し「現代の名工」にも選ばれています。
ご自身は硬式野球をしたことがないので、疑問に感じたことを素直に聞くことができたのが良かったといいます。
中でも落合選手は師匠のような存在だったそうです。
彼が養老の工場に来たとき、素材選びから外していた木を拾い、なぜこんないい顔した木がだめなのと問われたそうです。
その木は木目が乱れており、社内規定によって外していたもの。
落合選手は「バットは棒のようにではなく、ムチのように使うんだ。それには見た目よりも、しなりや粘りがある木がいいんだ」といいました。
その時にハッと気づいたそうです。バットは「商品」ではなく「道具」なんだと。
以前から建築を商品だと言われると、違和感を持っていました。
建築は人生を楽しむための、幸せになるための道具なのです。
また、一流の人は「ハッした」という表現を、皆口にするような気がします。
真理というものは、どこにでも埋もれているはずです。しかし、何かのきっかけでそれが顔をのぞかせます。
そのことに気付くためには、素直であることや、常に興味や向上心を持っていることが大切なのだと思います。
かなり懐かしいですが、トシちゃん(田原俊彦)の歌に「ハッとして!Good」というタイトルがありました。
まさにその通り。ハッとできることがGoodなのだと思うのです。
■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm「回遊できる家」放映
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■『houzz』5月28日の特集記事に「あちこちでお茶できる家」掲載