タグ別アーカイブ: 波長

ラジオの時間‐1800‐

 最速の梅雨入りで覚悟していたのですが、意外に晴れ間もあります。

 

 今日こそ雨ですが、天気予報を見るとそこまでぐずつかないよう。

 日曜日も気持ちの良い天気の中、阪和道を走っていました。

 空高くにポツンと見えるのは、消防局のヘリコプターでしょうか。

 まるで赤いハエのよう。

 阪和道と南阪奈道路が交差する美原ジャンクション辺りに、巨大な塔が2本建っています。

 調べると右が「NHK大阪放送局 羽曳野ラジオ送信所」、左が「NHK大阪放送局 美原ラジオ送信所」となっています。

 NHKラジオの電波塔でした。

 好きな曲だけを聴くのもよいですが、情報も得たい時はFMラジオでしょうか。

 FM大阪は湊町にあるこの本社から、飯盛山、更には能勢の山頂からリスナーへ電波を届けているそうです。

 最近、時々AMラジオを聴いています。

 明石家さんまのヤングタウン、ビートたけしのオールナイトニッポン世代の私としては、かなり久し振りな感じで、「音が良すぎないのもいいよな」なんて思っています。

 そもそも、AMとFMの違いって何だろうと思い、調べてみました。

 ごく簡単に書くと波長が長いのがAMラジオで短いのがFMラジオ。総務省のwebサイトにあった説明が分かり易かったので載せてみます。

 AMは波長が長いので障害物に強く、回り込む能力が高いので遠くまで届くので、外国にまで届くこともあります。ただ雑音が多いのが欠点。

 FMは放送波が強い時は雑音がでてこず、音質が良いのが最大の特徴です。ただ波長が短いので障害物に弱く、回り込む能力は低いのです。

 総務省は、地デジ化によって周波数に余裕ができたので、FMの音質にAMを載せるという、ワイドFMを推進しているようです。

 この説明では、波長の長さに注目です。FMが3~4mに対し、AMは200~600mとあります。

 初めの説明と合わせてみると、どうやら波長の長さとは、単純にアンテナの長さが影響するようなのです。

 先程の電波塔ですが「高さ100mは越えているよな」と思っていました。

 この資料を参考にすると、200m位はあるようですが、塔全体から波がでていると考えると迫力満点です。

 どこで見たのか忘れましたが、AMラジオは設備の維持費用が高額な上、広告収入が落ちているので、経営が大変厳しいと読んだことがあります。

 それも十分に納得できる大きさなのです。

 現在はインターネット経由で聴けるradikoがあるので、この電波塔はいつまで存続するのかも気になるところです。


 昨年の紅白歌合戦の前だったと思うのですが、ミッツ・マングローブさんが歌謡曲を解説、紹介するというラジオ番組が耳にとまりました。

 失礼ながら、テレビ番組なら録画してまでは観ませんし、番組表で知ったいたとしても気にとめなかったと思います。

 しかし、たまたま付けたその番組は、広い音楽の知識と、深い歌謡曲への愛情が伝わってくる聴き心地のよい番組で、2時間ほど楽しませて貰いました。

 流石、売れるには理由があるのだなと、至極納得しました。

 幼少期から、子供達に何とか読書習慣をと思い、家でテレビの付けっ放しは一切しないようにしました。

 その甲斐あって、兄妹とも沢山本を読んでくれました。

 しかしそれもスマホを持った瞬間まで。その光景は一切見なくなりました。

 LINE、YouTube、無料漫画と、勉強を別にして本を読んでいるところは最近見たことがありません。

 残念ではありますが、それもやむを得ないのでしょう。子供が親の思い通りになったなら、皆東大生ですから。

 どのメディアも「あなたに合っているのはこれですよ」とAIが死力を尽くして勧めてきます。

 古ければ良いと思っている訳ではありませんが、時間軸がゆっくりだったり、それ程好きでない物に、触れる時間がほぼ皆無になっていくことに、一抹の寂しさと不安を感じます。

 世の中には、本当に色々な考え方がありますから。 

 長距離移動の車内にしかない、ゆったりとしたラジオの時間。最近、特に楽しみにしているのです。 


■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞 

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【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

 昨年の9月に、光の話しを書きました。

 その時の話しをまとめると。

 光は波の要素があり、波長の長さによって色が違う。人に見える領域が虹で、波長の長い順に。赤より長い赤外線や紫より短い紫外線は、見えない。

 波長の短い青は、空気の粒子によって拡散するので空は青。夕方の太陽光線は大気圏を長く横切るため、波長が長く拡散しにくい赤系統の光だけが届くので、夕焼けは赤。

 色と言うのは、直接光源を見るか、反射しているものが目に映ったものです。植物の葉はなぜ緑色なのか。植物も、元々は海の中から生まれてきたことに理由があるそうです。

 海は赤系統の光を吸収するので、青や緑に見えます。それで、海の中で効率よくエネルギーを取り込もうとすると、赤系の光から取り込むことになります。もっとも効率の悪い、緑は優先順位が低くなり、取り込まなくなりました。それが反射して緑に見えるのです。

 吸収光の色→観察される色(補色・余色)

紫→緑黄
青→黄
緑青→橙
青緑→赤
緑 赤→紫
黄緑→紫
黄→青
橙→緑青
赤→青緑
紫赤→緑

 この地球にある酸素の2/3は海中の微生物が生成し、1/3は木々によって作られます。海と森は特別なものだったのです。

光の話し

 昨日、クライアントとの打合せがありました。この方は写真家で、さすが光については詳しいのです。いろいろ教えて貰っています。

 光には波の要素があります。波長の長い順に、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫。

 全ての波長が揃っている場合、光は白に見えます。波長ごとに屈折率が違うので、細かな水の粒子がプリズムの役割を果たし、別々に見える状態が虹です。

 虹が丁度人に見える領域で、赤より波長の長い赤外線、紫より短い紫外線等は見ることが出来ません。

 空気中には多くのチリや粒子があり、波長が一番短く、最も拡散しやすい紫はそれらに当たって、多くは宇宙に出て行きます。

 次に短い青が空気の粒子によって最も拡散しやすく、それらの像として空は青く見えるのです。

 朝、夕は大気圏を長く横切るため、波長の短い青の光は拡散を繰り返し、多くは地表まで届きません。波長が長く、拡散しにくい赤系統の光だけが届いて、朝焼け、夕焼けの色となるのです。

 色は光のどの波長を反射し、どの波長を吸収するかによって決まる訳です。

 ちなみに人の肌色をもっとも美しく見せる背景は、薄いグレーとのことでした。これは納得で、安心しました。事務所のTOPページはそんな配色ですから。

 音についても色々教えて貰いました。例えばレコードは原音を忠実に録音しているが、CDはデータを減らす為、可聴領域以外は削除さてている等など。

 続きはまた別の機会に。