タグ別アーカイブ: 忘年会

85歳、職業タクシー運転手‐1657‐

 年賀状のやりとりも、ひとまず一段落です。

 家族分は、11月に慌てて行った二上山

 会社用は住吉区歯科医師会館としました。

 年賀状は減少する一方ですが、私にとっては年の節目です。

 昨年末も、いくつかの忘年会に声を掛けてもらいました。

 勿論のこと会場もまちまちです。

 ある時は、中津のお野菜BAL。

 大国町、木津市場近くの時もありました。

 阿倍野の裏路地もなかなか雰囲気があります。

 勝手知った仲間と過ごす夜は、あっと言う間に時間が過ぎて行くのです。

 私は最後まで居るのがポリシーです。(誰も求めていませんが)ひとりでも残っていれば2次会でも3次会でも。

 昨年はニューヨークで働く同級生2人が、大阪に立ち寄ってくれました。

 友人の店で作って貰ったカクテルは、ニューヨークとマンハッタン。

 とっくに終電は終わっているので、必然的に帰りはタクシーになります。

 深夜なので眠たくはありますが、出来るだけ運転手さんと話すことにしています。

 おそらく、散々自慢話を聞かされているはずなので、基本、こちらから質問するようにします。

 運転手さんの多くは鉄板ネタを持っているものですし。

 この日も「今日はどこを回っていたの」とか「いい日だった?」とか聞いていると、「お客さん、実は私85歳なんです!」と衝撃のカミングアウト。

 聞いた瞬間にもう目がパッチリ覚めました。

 急いで腰のあたりのシートベルトを確認したのです。

 免許証まで見せれくれる念の入れようで、疑う余地は全くありません。

 私がシャキっとしたのを見て、運転手さんが「言わない方が良かったですか?」と。

 「聞いても聞かなくても、結果は一緒なので聞いておいた方が良かった」と訳の分からない返答をしたのです。

 「ナビができて便利になったね」と言うと、「私は使い方が分からないんです」とも。

 どのエリア所属なのか忘れましたが、個人タクシー協会の中には、更に高齢が2人居るそうです。

 「お客さん!私はギネスに載るまで頑張るので見てて下さいね!」と、颯爽と去って行きました。

 そこまで運転が不安な感じはありませんでしたが、立ち上がりの加速は若干早めだったでしょうか。

 高齢者の運転事故が増える中、時代的には免許返納を促する雰囲気です。

 勿論その流れには賛同します。

 タクシーの運転手は別としても、働ける人はどんどん働いた方が良いと思います。

 男性の平均寿命でもおよそ80歳。あくまで平均ですから、ちょっと元気な人なら90歳くらいまでは普通に生きる時代です。

 どの新聞のコラムだったか忘れましたが「労働力不足と言うけれど、まだまだ働ける高齢者の方が沢山居るのでは」という意見もありました。

 高齢者の長所はやはり豊富な経験でしょう。反対に短所は、柔軟性を失いがちなことでしょうか。

 今年の年賀状に「高齢のため年賀状のご挨拶を今年をもちまして失礼いたしますので宜しく!!」というコメントがありました。

 あくまでも主役は現役世代。感謝とサービス精神があれば、それらも解決できるような気がするのです。

 大学の卒業時、ゼミの先生から頂いた色紙にはこうありました。

 己の立てる所を深く掘れ

 そこには必ず泉あらん

 プライベートジェットで逃げ出した、パスポートを4つも持つおじさんに、立てる所を深く掘った85歳運転手さんから説教して貰いましょうか。

 「ぜひみて欲しい!」と思える写真が撮れる1年でありますように。

■■■ 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:スタイル別』2019年12月31日で「「中庭のある無垢な珪藻土の家」」が2位に選出

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【News】
『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』2019年12月3日で「「中庭のある無垢な珪藻土の家」」が5位に選出
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『大改造!!劇的ビフォーアフター』7月21日(日)BS朝日で「住之江の元長屋」再放送
『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
『homify』5月7日「碧の家」掲載
『houzz』4月15日の特集記事
「中庭のある無垢な珪藻土の家」が紹介されました
『デンタルクリニックデザイン事典vol.1』4月1日発売に「さかたファミリー歯科クリニック」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました

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笑いこそが大人のふるまい‐1546‐

 土曜日の夜は、忘年会があり京橋へ。

 月がとても美しく、グランシャトー越しに撮ってみました。

♪ 京橋は ええとこだっせ

 グランシャトーが おまっせ ♪

 でおなじみです。

 B級感だたよう耳に残るCMでしたが、今も流れているのでしょうか。

 私が設計をさせてもらった写真スタジオ「Ohana」

 その店長である石井さんが選んだ会場も「OHANA」。オハナはハワイ語で家族、友人、大切な人を意味します。

 名は体を表すで、とってもフレンドリーなお店でした。

 鉄板焼きとありますが、刺身、お好み焼きと、つまみになりそうな物なら何でもあります。

 お酒も進み、楽しい夜はあっという間に更けていくのです。

 名物とあったホルモンうどん。

 外れのはずがありません。

 名前につられて頼んだ「AKB」。

 厚く、切った、ベーコンだったかな。一本とられました。

 IPPONグランプリは、大喜利のチャンピオンを決めるお笑い番組です。

 大喜利は「笑点」でおなじみですが、より格好良く、スタイリッシュな演出になっています。

 M-1グランプリや、キングオブコントなど、芸人の真剣勝負を観るのが大好きなのです。

 5名ずつ2グループに分かれ、それぞれの勝者が決勝を戦います。

 審査は参加していない5名の芸人がするのですが、それぞれが2ポイントずつ持っています。全ポイントを獲得すると「IPPON」となります。

 大会チェアマンとして別室のモニターで解説するのが、ダウンタウンの松本人志。

 好き嫌いはあると思いますが、日本一の芸人であることは間違いないでしょう。

 彼は審査には参加せず、副音声のような立ち位置で解説をします。

 「笑い」というあやふやなものを、細分化して、明確に解説できることにまず驚きました。

 また、解説なのですが、その中でも確実に笑いをとっていきます。解説芸となっており「今のはどうだった?」と彼の意見を待っている自分がいるのです。

 オープニングも照れながらですが「笑いのカリスマまっちゃんです」と入りました。凄いとしか言いようがありません。

 実は、古い知り合いに「昔は暗かったもんな」と言われたことがあります。

 大阪人なら誰でも、多少はしゃべりに自信を持っているものです。私もしゃべるのは大好きですし、楽しませるのも大好きです。

 しかし、暗かったと言われハッとしました。

 悲観主義は気分によるもの、楽観主義は意思によるもの

 フランスの哲学者、アランはこう言っています。

 また「悲観主義は幼稚であり、楽観主義は大人のふるまいとも言える」ともあります。

 笑いと楽観主義はイコールではありませんが、笑いやユーモアこそが大人のふるまいなのです。

 私にとっても、多少ですが人生が好転しはじめたきっかけがあったとすれば「何があっても下がらない」と決めた時だと思います。

 いつもどんな時でも楽しい人などいません。明るい人は、そうすると決めているだけなのです。

 庭木のモミジは、先週まで目を楽しませてくれました。

 しかし、土曜日の雨でほぼ終わり。

 ようやく本格的な冬に入っていきます。

 今日は祝日のクリスマスイブ。家族へのプレゼントは私の笑顔……いらんわって言われるでしょうが。

 それではよいクリスマスを!

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm「回遊できる家」放映

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【Events】
■4月1日「トレジャーキッズたかどの保育園」開園

【News】
大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『関西の建築家とつくる家 Vol.2』2月1日発売「阿倍野の長家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載
『homify』6月2日「イタウバハウス」掲載
『houzz』5月28日の特集記事「あちこちでお茶できる家」掲載

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愚痴は土俵外へ‐1542‐

 いつもお世話になっている、トボト・スロープの忘年会に参加させて貰いました。

 ダム湖での釣りは一種独特です。

 放流し続ければ水位は下がり、雨が降れば一気に増水します。

 海のような港は作れないので、スロープに固定した浮き桟橋が港代わり。

 そのボートを上げ下ろしする拠点がトボト・スロープです。

 忘年会と言っても、奈良県下北山村までは車で片道2時間半。

 コテージを借り切っての会でした。

 私は初めてでしたが、常連の人ばかり30人程が参加。

 超が付く釣り好きだけが集まります。

 地元猪肉の焼肉は、わさび醤油で。

 ぼたん鍋に、カキの蒸し焼き。

 タコのから揚げは、お客さんが釣った本物の明石ダコ。

 最高に美味しかったのです。

 トボト・スロープの店長、Tさんは奥さんと一緒にフル稼働でした。

 忘年会というよりは、お客さんの慰安会のようで、申し訳なくもあり、有り難くもあり……

 釣りという遊びの性格上、夏なら朝5時にはオープンします。超の付く釣り好きは、日没まで釣りをします。

 それでも、普段からニコニコと笑顔を絶やしたところを見たことがありません。

 面白いことに気が付きました。

 好きな釣りの話が中心にあるので、ネガティブな会話はありません。

 お酒が入り、ちょっと声が大きくなる人はいても、不平不満や愚痴が充満してる空気とは正反対です。

 先日「盛和塾」の解散を発表したばかりの稲盛和夫さんは「不平不満や愚痴の対極にあるのが感謝」だと仰っていました。

 感謝の気持ちというのは、自分が他の存在に対してへりくだる気持ちがなければ沸いてこないとも言われます。

 建築家という職業も、釣りという遊びも、また奈良にある大自然も、私より上位にある存在です。

 私が生み出したものではないからです。 

 心の中はいつも「感謝」と「不平不満や愚痴」が押し合いへし合いしています。

 「不平不満や愚痴」を辞めるというより、「感謝」に押し出して貰う方が簡単なのかもしれません。

 これを「感謝の寄り切り」としたいと思います。

■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm「回遊できる家」放映

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