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算数得意女子‐1577‐

 長居公園は、平日にも関わらず花見客で一杯でした。

 誰もが散りゆく桜を惜しみます。

 桜の旬はほんの一瞬です。

 「北摂のリノベーション」周辺の田んぼも、いつの間にか耕運機が入ったようです。

 こちらは内部解体が終わり、床版の補強が始まりました。

 ようやく口ばしができ上がってきた「住吉区歯科医師会館」

 週初めには現場内覧会を催しました。

 トップライトも形になってきましたが、建設委員会の9割の方が参加下さいました。

 診察の合い間をぬってのことで、嬉しい限り。完成は5月中旬の予定です。

 南大阪の脳神経外科「Uクリニック」も工事スタート。

 建ぺい率80%は、敷地ほぼいっぱい。

 職人技のみせどころなのです。

 事務所内は活気に満ちています。きわめて少人数ですが(笑)

 仕事が終わった頃、めずらしく娘から電話がありました。

 「塾のクラスで1番になった」と。

 春期講習の課題テストとかで、苦手だった算数での一位がよほどうれしかったようです。

 一番上のクラスではありませんが、それでもコツコツ頑張った成果です。

 兄妹とも熱中している卓球ですが、先日、娘と真剣勝負をしました。

 1セット目は11対5で娘の圧勝。

 久し振りとはいえ、そう簡単に子供に負ける訳にはいきません。

 ちなみに私の腕前ですが、温泉卓球レベルなら2番以下になったことはありません。

 リーチの短い娘の弱点をついて、カットしたボールをネット際に落とし続けました。

 勝つためには手段選ばずです。8対8といい勝負でしたが、最後を連取されて私の2連敗。

 生来の負けず嫌いで心底悔しかったのですが、塾の合い間をぬっての週2スクール通いは嘘をつきません。

 随分成長していました。

 頑張り続けるエネルギーの中で大きなウェイトを占めるのが「結果」と「承認」でしょうか。

 1位が結果で、それを誰かが認めてくれることが承認です。この2つがかみ合うと、成長のスパイラルに入って行きます。

 しかし、一番初めの動機は本人から発するしかないので、「好きこそものの上手なれ」だし「得意は好きの近くにある」なのだと思います。

 私、長男、娘とも、残念ながら算数を不得手にしていました。

 建築は理系に分類されていますし、苦手という言葉は嫌いですが、私などは明らかに点数が悪かったので仕方ありません。

 我が家で初めて算数得意女子となり、積年の恨みを晴らしてくれるのか。

 眼鏡も買ったことだし、ここはひと頑張りして貰うしかありません。

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■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました

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【News】
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載されました
大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

2度目の人生‐1368‐

 今日の朝、神社の桜も満開でした。

 その下を歩くのは1年生か2年生か。

 今日から新学期という学校がほとんどでしょうか。

 土曜日はあいにくの天気でしたが、長男の入学式でした。

 中学校の制服姿を見ると、まずは大きくなったなという感慨があります。

 そして期待と不安。これは本人も同じでしょう。

 子を育てるというのは、人生を復習、追体験することに近い気がします。

 もう30年以上前のことですが、確実に自らの記憶がよみがえってくるものです。

 私は小さい頃、初めての環境が特に苦手でした。

 自分から声をかけることができず、なかなか友達が出来ないタイプだったのです。

 中学に入ってすぐも、なかなか遊びの輪の中に入っていけなかったことを覚えていま。

 そんなこともあり、長男にこう伝えてみました。

 「まずは自分から声をかけてみたらどうかな。みな緊張しているから、ちょっと勇気を出したら相手は喜んでくれると思うよ」

 この歳になって分かるのですが、初めての環境が得意な人などいません。
 
 ところが、視野が狭く、自分のことばかり見ているので、簡単に「苦手」とか「得意じゃない」とか言ってしまうのです。

 中学1年のときから、積極的に声を掛けられる生徒がいたとします。

 彼は元からそういう性格だったのではなく、過去に自ら行動を起こして良かったという経験を持っているのだとしたら……

 個性尊重の時代で、人はそれぞれといいます。

 しかし本当の意味での個性とは、厳しい現実に削られて、削られて、ようやくにじみ出してくるものだと思います。

 いずれにしても新たな門出です。

 楽しいことは問題ありません。厳しいこと、難しいことが起ったら、それらが自分を磨く砥石だと思えれば、少しは我慢強くなれるでしょうか。

 それが成長への1本道です。

 2度目の人生。私も成長できるよう、その砥石を積極的に拾いにいかなければなりません。